小倉紀蔵教授の『朝鮮思想全史』を手にして数日、「朝鮮(韓国)はすごいんだよ、朝鮮人(韓国人)はすごいんだよ」という最後の文まで至った。本当に「全史」なのか、実に本当に全史であった。本書を書くにはどのくらい年月がかかったのだろう。ただ寄せ集めではなく、読み、要約、解釈、評価などから長い歳月を思わせる。小倉氏とは下関の韓国総領事館が広島への移転記念テレビ出演討論会で初対面だっただけであるが、この度の著書により敬意を表したい。古代から現在まで神話、宗教、思想、学問、芸術などが総網羅され、特に日韓の比較、評価などが平易な文章、註で綴られているので読みやすい。読む途中で2ページほど私のシャーマニズムに関するものが引用されているところで視線が留まった。著者の韓国思想の霊性、その「霊性」のスパイクであった。そこから私の卒業論文の「処容歌」、新羅の「郷札」、そして風水信仰など私の常識に息を吹き込むように読み終えた。感謝である。
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この思想は国民を弾圧する一家族親族のためのものであって市民のためのものではないことは読まなくてもわかる。
全く情けない御仁だ。