崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

「質高い」教育

2017年07月21日 04時47分11秒 | 日記

 韓国から本学を尋ねて来た高校生はネットや説明会の紹介で聞いたより実際来てみて良かったという印象を語った。留学生の在学生が韓国の高3生に語るのを横で聞いた。日本(大学)では注入式教育ではなく、好きなテーマと先生を選んで勉強するという。韓国の知識注入式教育、競争の試験地獄から脱出しようとする気持ちが私にも伝わってきた。なるほど日本の大学のゼミ式の教育の特徴を新しく認識した。前回講義で話題にしたキンヒョンイル君が言った「植民地教育でも質qualityが高かった?」と言っのを思い出した。読書会でも議論した。教育では植民地と被植民地という状況に左右されない。教育の基本が人間開発である以上、それは普遍性の強い「質高い」教育だといえる。