崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

卒業シーズン

2016年03月23日 05時50分37秒 | 旅行
卒業式のシーズン、桜前線の話も始まっている。私のお隣の研究室の山本達夫先生が今まで見た最高の正装で嬉しい表情をしていた。福岡大学から論文博士が授与されたからである。ドイツ史専攻の彼に私が学位論文を積極的に勧め初稿を読んだのは数年前、そして待っていた成果であった。昨日記念写真を撮る時彼は私に「チェ先生のお蔭」と言ってくれた。彼に新しい挑戦とチャンスがあるように祈っている。私は自分の成功のように嬉しい。
 私は韓国から留学生が少ない時代、成城大学で課程博士4年在学、多く指導していただいた論文を提出したが学校側の事情で受け入れられず、結局筑波大学から論文博士号(文学)授与された時は大きく救われたと嬉しかった。博士入学から13年目のことであった。その留学時代には多くの先生方にお世話になり、多くの恩恵を受けたと今は思う。それが今、私の留学生への配慮として生かされているのかもしれない。