崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

下関駅舎火事

2006年01月08日 14時40分55秒 | エッセイ
 私が住んでいる下関の駅が放火によって火事になって全国的なニュースになった。刑務所から出た人がまた刑務所にもどりたいと放火したという。彼にとっては実社会が刑務所より住みにくいということである。この火事についてはある牧師は神のご意思だと言い、またある人は今後の開発にはよかったなどと噂話はいろいろである。災難も自分のことではないと無責任である。被害者のことを考えるとそう簡単にはいえないだろう。何より私は刑務所から出た人へのアフターケアはどうであったのかということが気になる。人々がそのような人に少しでも関心をもって、もっと社会に適応できるようになって欲しいと思った。1億2千万の人口であればそのような事件はいつ起きるかわからないが、より根本的には社会福祉制度とそれに準ずる暖かい心がある社会を願っている。

<読者のコメント>
この文についてある読者から次のようなメールが届きました。
下関駅舎の放火事件は本当に驚きました。年末・年始には「刑務所や警察の留置場で暖かい正月を迎えたい」という理由から万引きをする者、刑務所から出て,2~3日で「どう暮らしたらいいか分からなく、刑務所の方が暮らしやすい」と言って万引きなどの軽微な犯罪(懲役10年以下の罪)を犯して留置場に舞い戻る者、またホームレスの人が暖を取るために焚き火をしていて,延焼することもあります。しかし,今回の事件はあまりに危険で迷惑です。二度と世間に出てきてほしくないタイプの人間による犯罪です。