Pro house keeper

アメリカのローカルフードを中心に、世界各国の料理レシピを自宅で気軽につくる料理日誌。

ミニ・ポップオーバーキャセロール。

2009-06-16 13:25:34 | 料理
GABANのスパイスモニター宿題第3弾。本日はセージ。

セージと言うと、やはりソーセージのセージを連想するのは日本人特有なのでしょうか。
しかし、その語源は当たりらしく、ソーセージの"セージ"はハーブの"セージ"から来ているらしい。アメリカの料理番組でもソーセージを使う料理は多いのですが、なぜか調理法が日本とちょっと違うことが多いです。

と言うのも日本ではお弁当のおかずやバーベキューによく用いられ、そのまま焼いたり、ゆでたりといった食べ方。
アメリカではそのまま焼くと言うのは、ホットドッグ用で見ることはありますが、たいてい皮をむいて中身のミンチだけを使う料理法が多いように思います。

日本ではまずありえませんね。最初はびっくりしましたが、結構理にかなった使い方で、要するに熟成させたハーブ風味のミンチ肉といった捕らえ方。つまり、漬物的感覚で羊腸は食べるものではなく漬物容器的考え方なのかも。

ただし現地のソーセージはかなり高カロリーなもので表示を見ると買う気がうせるため、ほとんど買ったことはありませんが。。。日本より太くて長いものが多いですが、メキシカンソーセージなどは1本500kcal程度あるものもザラで1食分のカロリーがこれでまかなえるほど。表示は1本を16等分にした量が一人分で表示されていしたが、これだど試食なみの量しかないですね。スパイシーとは言え、メイン料理にすれば1本は十分食べられる量です。

今回の料理もアメリカではソーセージの中身だけを使ったレシピになっていましたが、ひき肉で代用して作ることに。セージを加えて、即製ソーセージ中身肉風にして作りました。
たぶん日本の"○×エッセン"などの有名メーカー商品のソーセージでは生の状態でも中身を取り出すのも難しそうですから。。。

このオリジナルのレシピは、1970年代に流行したアメリカンパイです。もともとは卵風味のビスケット生地でクラストとフィリングを両方作るキッシュのようなものらしく、御用達書ではこれを応用して、ビスケット生地をポップオーバーの生地に変えて朝食用に作ってありました。
私的にこれをさらに改変して、一口サイズのミニバージョンで作りやすくミンチを使ってカロリーを下げて前菜的要素で作ってみました。

まずは型の準備から。この料理はかなり型に引っ付きやすい生地らしく、御用達洋書ではテフロン製のスプリングフォーム型を使ってもさらに底にアルミを敷き、油を吹き付けて2重対策するほどの徹底ぶり。

我が家にはスプリングフォーム型はまだないので、今回はシリコン製のマフィン型を使ってミニバージョンで作ることにしました。これだと、液漏れの心配もないし型がぐにゃぐにゃなので引っ付いて取れにくいものも取り出しやすいためです。
焼きが少々甘くなるのがやや難点なのですが。。。
一応、型には油をふきつけておきました。

ボウルに卵、牛乳、塩を混ぜ合わせます。

そこへ強力粉を加えて混ぜます。てんぷら生地を作るような感覚で、この時点ではダマが残る程度混ざっていればO.K.。さらに油を加え、ここで全体がなじむまで混ぜ合わせます。オリジナルではバターでしたが、今回は少量なので植物油にしました。肉とあわせるときは軽く仕上がる植物油の方が私的好み。

じゃが芋を0.5cm角に切り、耐電子レンジ容器にジャガ芋と少量の水を入れ、蓋をして、じゃが芋が柔らかくなり始めるまでレンジにかけて加熱。

その間に、フライパンにを中火にかけ、油を敷き、ひき肉を加えて炒め始めます。今回はお弁当用に冷凍してあったミニハンバーグ種を使いました。ヘラで大豆サイズの塊に崩して炒め、ほぼ火が通ったらセージの半量を加えて、準備したマフィン型の各カップに均等に分け入れます。

オーブンを210度予熱して、肉の入ったマフィン型をオーブンに入れて型ごと予熱しておきます。
これが"ポップオーバー"の作り方のポイントで、以前ポップオーバーを作ったときも先に油を入れた型を予熱したところに生地を流し込んで高温で一気に焼き上げました。こうすることで、生地の水分が一気に水蒸気に変わるのでその力で生地を大きく膨らませ、膨張剤なしに中身が空洞のシュー生地のような独特の膨らみを持たせます。熱が弱いと膨らまないので要注意です。

型ごと予熱している間に、肉を炒めた後のフライパンで電子レンジにかけたジャガイモを炒め、塩でお好みに調味して柔らかくなるまで完全に火を通します。

オーブンから型を取り出して、手早くパルメザンチーズの半量を各カップの肉の上に均等に振り掛けます。

卵生地をその上から各カップに均等に注ぎます。

炒めたじゃが芋を表面に並べ、残りの粉チーズとセージを降りかけてまたすぐにオーブンに戻します。
生地は焼き上がりに膨れるを予想して8分目程度にしておきます。とりあえず型が冷めないうちに手早く作業しなければなりません。

オーブンに入れたら、膨らむかどうかが勝負。
キツネ色になり、膨らんでくるまで再度20分程度焼きます。
焼きあがるまで基本的にオーブンの扉は開けないこと。膨らまないし、膨らんでいてもしぼんでしまいますから。
なんとかマフィンのようにぷっくり膨れてくれました。オーブンから出して5分荒熱を取り、難所の型外し。

予想したよりすんなり取り出せて一安心。焼き上がり直後でも意外にしっかりしたクラストで潰れることなくすっぽりと型抜き成功。

見た目はキッシュと言うより"じゃが芋マフィン"といった感じですが、中身はやはりポップオーバー。やや空洞になっていてふんわりと柔らかいパン的な感じでした。肉はオリジナルより控えめにしたので、重たくなく、じゃが芋とチーズのセージ風味の一口卵パンと言った感じでしょうか。パンほど生地がしっかりしていないのですが、パンケーキよりはしっかりしていて、キッシュほど卵風味は効いていない。

なんとも形容しがたい食感ですが、手でつまんで食べやすいのでおつまみとしては良いかも。ちょっとした軽食やオヤツでもいいかもしれません。オリジナルのように肉を増やせばメインと主食兼ねた惣菜パン的朝食としても使えそうですね。

でも何故にキャセロールというのか。。。型から外して食べるのでキッシュの方がいいような気がしますが。。。

あと課題は残る一つ、"タイム"です。

この日の献立は、ホタテのソテー・ジェノベーゼソース、キノコのクリームスープ、ミニポップオーバーキャセロール、豆腐アイスでした。

このキャセロールを作ってみたい方はこちらを参考にしてください。↓
Cpicon ミニ・ポップオーバーキャセロール by PCWP

ポップオーバーの作り方も参考までに載せておきます。↓
Cpicon ポップオーバー by PCWP

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