Pro house keeper

アメリカのローカルフードを中心に、世界各国の料理レシピを自宅で気軽につくる料理日誌。

ギネス・アイリッシュブレッド。

2011-05-30 08:33:51 | 料理
本日もビール料理研究。
晩酌以外でのビール使用法検討中で、今回は"アイリッシュブレッド"を作ってみました。

アイリッシュブレッドは"ギネスケーキ"として有名なクイックブレッドで、アイルランド特産のギネスビールを使います。
以前にも何回か作ったことがあるのですが、なかなか納得いくものができないものでした。

今回は、新発掘したサイト"Baking Obsession"のレシピを参考にして、ギネスビールを使った全粒粉のパワーブレッドを作ってみました。

ギネスケーキはセント・パトリック・デー用に紹介されていたレシピで、通常は黒ビールのほかに小麦粉や卵、モラセスなどを使った水分量の多い軽いソーダブレッドみたいなものですが、今回のレシピは粉は全粒粉、ブランやオートミールなどを使って食物繊維たっぷりの重い粉を使った重厚材料を使っています。でも卵もモラセスも不要で、通常のものよりも日本では作りやすい材料です。

<材料>(ミニパウンド型1台分)
全粒粉     70g
オールブラン  30g
オートミール  40g
砂糖      大さじ3
重曹      小さじ1/3
塩       小さじ1/4
バター     25g
ビール     80cc
ヨーグルト   70cc


フードプロセッサーに全粒粉、ブラン、オートミール、砂糖、重曹、塩を加えて軽く混ぜ合わせます。

角切りにした冷たいバターを粉の上に散らして加え、フードプロセッサーでバターの粒が粉に混ざって判らなくなるくらいまできり混ぜます。
スコーンを作る要領でバターを粉にちらしてしまう手法で、ケーキにはあまり使わない方法で、ちょっと変わった作り方ですね。

ボウルに粉混合物を移しておきます。

容器にビールとヨーグルトを混ぜ合わせておきます。

粉混合物にビール液を加え、ゴムベラで全体を混ぜ合わせます。
生地は粥状でどろどろ状態ですが、通常のギネスケーキよりかなりしっかりした生地。
通常はもっと水っぽいくらいです。

パウンド型にオーブンペーパーを敷きこみ、生地を流しいれます。
今回は耐熱ガラスの器にしました。水分量が多い生地なので、セルクル系は不向きで、一体型成形の水漏れしない型がおすすめです。

180度に予熱したオーブンにいれて10分間焼き、160度に温度を下げてさらに10分焼いて完成。

表面はふっくらとボリュームが出て、パウンドケーキ的な見栄えなのですが、やはり水分が多い生地なので、焼時間は長めにします。表面は焼けているようでも、中まで焼けにくいので、焼き上がり後もオーブン内で型に入れたまま荒熱をとり、オーブンも型も冷めてから、取り出して、完全に冷まします。
通常よりもかなり簡単に作れるのも嬉しいところです。

少々暖かい状態でも味は良いのですが、生地が柔らかいので、切り分けにくく、崩れやすいので注意です。
冷めてくるとしっかりしてくるので、切り分けやすくなりますが。。。

味の方は、前回のチーズブレッドよりビールのほろ苦さが残るまさしくビールケーキなのですが、ブランやオートミールの重厚な粉の旨みもしっかり味わえるおいしいブレッドですね。
色砂糖を使っていないのですが、黒糖ムシパンのようなビール色が出ていて、見た目も"ビール"を主張しているのが特徴。

重い粉に重曹だけでふくらませた割りには以外に軽い口当たりで、ほろっとしたクラムが特徴的。
ねっちりしていないので、食感はかなり上々。
ブラン系のクイックブレッドはパサツキも問題になりがちですが、水分量が多いためか、卵を加えていなくてもしっとりしていて、びっくりです。
今まで作ったギネスケーキ系では一番味はよいと思います。

大人の朝食用に男性陣にもウケそうなクイックブレッドですね。

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