Pro house keeper

アメリカのローカルフードを中心に、世界各国の料理レシピを自宅で気軽につくる料理日誌。

バクラバ・ロール。

2011-11-09 06:42:33 | 料理
課題制作が一息ついたところで、久々の自由製作。

"Bite"の新作レシピでおもしろいロールケーキを発見。
"バクラバ"をロールケーキ風に仕立てた一品。
"バクラバ"とは、中央アジアのお菓子ですが、トルコのお菓子として扱われることが多いですね。

かなり甘いお菓子で、フィロ生地という紙のように薄い小麦粉生地の間に刻んだクルミ、ピスタチオ、ヘーゼルナッツ、アーモンドなどをはさみ、焼き上げてから濃いシロップをかけたもの。
日本ではフィロ生地自体が簡単に手に入らないためなじみのないお菓子なのですが、ヨーロッパや中東では、一般的なお菓子のようです。

フィロ生地を使わずにバクラバ風のお菓子を作れるとのことで早速試してみることに。

<材料>(4人分)
くるみ       1/4カップ
黒砂糖       大さじ1
シナモン      小さじ1/2
カルダモン     小さじ1/4
強力粉       70g
薄力粉       70g
ベーキングパウダー 小さじ2/3
塩         小さじ1/4
バター       25g
牛乳        大さじ2
ヨーグルト     大さじ2

・シロップ
  砂糖     大さじ2
  蜂蜜     大さじ1
  水      大さじ2


フードプロセッサーにクルミを加えて、荒微塵切りにします。

器にクルミを取り出して、黒砂糖、シナモン、カルダモンを加えて混ぜ合わせておきます。
カルダモンを加えるのは中東風ですね。インド系のお菓子や料理にはよく使われる香辛料で、ミントとは違ったさわやかな風味になるのが特徴です。

空になったフードプロセッサーに強力粉、薄力粉、ベーキングパウダー、塩を加えて軽く攪拌します。

角切りの冷たいバターを粉混合物の上に散らして、全体が粉チーズ状になるまで切り混ぜます。

牛乳とヨーグルトを徐々に加えて、生地がひとまとまりになるまで混ぜ合わせます。

大きめに切ったラップの上に取り出して、もう一枚ラップを載せて麺棒で2cm厚程度の長方形に延ばします。
パイ生地ではないので、あまり薄く延ばさないのがポイント。
生地の厚みがロール生地の厚みになるので、ちょっと分厚めでサイズは小さめの長方形に成形します。

上側のラップをはがし、クルミと砂糖、香辛料の混合物を生地表面全体に散らして、片方の短辺側からロールケーキ上にくるくると巻き込みます。

スコーン的生地の作り方ですが、生地は打ち粉をしなくてもそれほどべとつかないので、扱いやすいですね。巻き終わりは指でしっかりと生地を閉じ合わせます。
両端部分から砂糖がこぼれてくるので、両端も閉じておきました。

閉じ目を下にして、オーブン紙を敷いた天板の上にのせて、170度のオーブンに入れて15分間焼きました。

こんがりと一回り膨れますが、ロールケーキというより、パン状の表面はカリッとした焼き上がり。

焼き上がり後すぐにオーブンから取り出して、竹串でケーキの表面全体に無数に穴を開けておきます。

焼いている間にシロップの材料を混ぜ合わせて、電子レンジで加熱して砂糖を溶かしておきます。

荒熱を取って、焼きあがったケーキが温かい間にシロップをハケで表面にたっぷりと塗りながらしみ込ませていきます。
表面の穴からケーキの中にシロップがしみ込み、表面がやや柔らかくなってサバラン風になってきます。

そのまま冷まさずにすぐに切り分けて、温かい間に食べました。
サバランのように冷やして食べるのではなく、温かい間に食べるのがこのバクラバローフのポイント。

シロップがなじむと生地がボロボロになるかもしれないので、ややしみ込んだ感じで、ほろっと口の中でスコーン的食感の部分とシロップがしみ込んで柔らかくなったサバラン風の部分の2種類の食感が楽しめるのがこのケーキの面白いところ。

味もケーキでもなく、スコーンでもなく、ほろリとやわらかく、さわやかな甘さが特徴。
今までにあまり食べたことのない食感で甘さもレシピよりへらしているので、ちょうどよい。
レシピどおりでは相当甘いかもしれませんが、あまり甘いものより甘さを減らした方が香辛料の効きもよく、食感を楽しめますね。
バクラバのようなフィロー食感ではなく、食べ応えのあるおもしろ食感の生地なので、バクラバ的要素はフィリングだけですが、由来はどうであれ、思ったよりおいしく病みつきになる一品。

ロールケーキより手間なしで、少人数分を作りやすいので、1対1のおもてなしやちょっとしたお茶菓子に最適だと思います。

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