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大袈裟な「マーケット」至上主義者?の空騒ぎ

2009年11月10日 18時28分11秒 | 経済関連
ちょっと寄り道ですが、たまたま発見。

はてなブックマーク - マーケットから見た「リフレ派」の誤謬 - よそ行きの妄想

何か、色々と吼えまくっているので、全部を潰してゆくには困難なんだけど、かなり曖昧な論点が多いかも。まあ、ご本人も大事なのは科学や工学ではなく「雰囲気」と言い切っているので、元来が「曖昧」を強力に?肯定しているのかもしれません。マーケット関係者なのだろうと予想しますが、そのせいなんでしょうか。これはとりあえずいいですか。


元記事から引用して正確に挙げてゆくのも面倒なので、大雑把に書いてみるよ。

あ)取引停止するようなロシアなんかに、二度と投資しないのがマーケットの怖さだ!

→そうでもないみたいですけど。他のBRICs諸国と比較してどうなのか知らんけど、確かに国外からの投資が多くはないかもしれない。けど、ロシアの国外からの投資が全部引き上げられたという話は聞いてないですが。98年にだってロシア危機はあって、多くの人々はかなり懲りたはずなのに(当時のロシア国債デフォでMMFみたいな割と堅い投資さえ一時マイナス運用に落ちたんじゃなかった?)、リーマンショック直前にはかなりのロシア投資が行われていたみたいですが。そもそもルーブルの信用なんて、あんまり高くはなかったのに、でも外資は入っていっていたみたいですが?取引停止があった後でも、外資が全部引き上げてルーブル崩壊とかになったわけではなかったみたいですが?


い)日本国債だって、投売りされて暴落する、外資の先物攻撃で暴落する!

→国内投資家は関係ないとかおっしゃるみたいで(日本人が日本国債を暴落させる為に投売りするとは思えないですし)、どうやら攻撃してくるのは外資の切った張ったの好きな怖い投資家たちらしいです。んー、まあ、そういう事態が無いとはいえませんが、案外どうってことはないかも。確か、国債取引ってサーキットブレーカー作動しますよね?(うろ覚え)値幅超えたら、停止措置になるから、ある範囲以上には下落しないんじゃないかな。株のストップ安と同じで国債下落が毎日毎日連続する、ということを言うかもしれませんが、そんなに売れる玉を持っている投資家はいますかね?
先物でレバレッジをかけて売りまくる、という仕掛けをやってきたとして、買い方が買い資金がある限り買えるから、政府系だろうと日銀だろうと買い支えは楽勝だろうと思いますけど。

外資が持ってる国債比率って、かなり少なめなんですよね。それを全部売り切られたとしても、多分買えますな。せいぜい60兆円とかくらいしかないでしょう。


う)海外投資家が日本株を売りまくるぞ!

→これは、十分有り得る。実際、この手を幾度か使われたから。リーマンショック前から、やられたと思うよ。大体07年終わり頃から、阿漕な手を使われた。なので、海外投資家が全てのストックを引き上げる、ということになると、これはインパクトとしては相当大きい。東証時価総額の25%程度を持たれているので、これが売り切られた場合には、相当のダメージを食らうだろうね。株価は暴落、円から外貨に移されるから相当の円安になるだろう。
だけど、日本経済全部が壊滅するかどうかは判らない。いざとなれば、年金資金全部を投入しても、買い支えることは可能だし。この売りをやってくるのは一度切りしかできないので、仕掛けも難しいと思うね。みんなが一斉に追随するかどうか不明だし。


え)円売りを浴びせられ、通貨は暴落する!

→確かに有り得なくはない。い)で見たように、数十兆円の日本国債の完全売り切りは出来るからね。その後にも、為替で円売りを浴びせてくれば、数十兆円~百兆円規模くらいで売りができるかもしれない。これができたとして、果たして、いくらくらい円安にできるのか、ということはあるだろうね。仮に、90円から120円まで33%も下落を達成できたとして、日本経済はどうにかなると思うか?(笑)
否。多分、トヨタとかソニーとか任天堂とかが、「ヒャッホウィィ!」と大喜びしてよかったね、とかくらい?うーん、へっちゃら、みたいな。
いやいや、もっと150円くらいまでは行くよ、ということを言うかもしれません。それくらいマーケットは怖いんだぞ、と。その程度であれば、介入する必要性すらないかな。デフレ脱却には、丁度いい湯加減だね、という人さえいるかもしれません。
更に売り込まれれば、180円くらいまで行くぞ、とか?そういえばかつて木村某だったか藤なんとかさんだったか、円暴落で200円とか言ってた人たちはいたかもしれんが、これまでのところ全然うそっぱちだったみたいですが。今の倍の180円にできたとして、日本が決定的に何か困ることってあるかな?輸入額は増えると思うけど、輸出が伸びるし、国内製品が有利になるからそんなに悪いということもないような。どうしても、そこまで売り込まれるのは嫌だという場合には、持ってる外貨準備高100兆円超のドルを売って円を買ってみればいいんじゃないか?98年のロシア危機の時、ドル円は僅か48時間で30円も円高になったらしいが、意外に乗り越えたらしいよ。

どっちが耐えられるか、というのことが試されていいんじゃないか。マーケットが本当に勝てるかな?

それに、円を売るって一口で言うけど、それは必ず「何かの通貨を買う」ということが伴うわけで。となると、数百兆円規模で日本円以外の通貨、ドルとかユーロが買い進まれる、ということになるわけだ。さて、そうなると、円安にはできるが、一方では何が起こるのかといえば、ドル高とかユーロ高が発生することになるだろう。そうすると、ドル高で苦しむ国々もそれなりに出てくるから、いつまでもそういう状態が継続できるか、疑問ではあるよね。かつて英ポンドはソロスに売りまくられたが、ああいう手が日本に通じるかどうか、試したいならやればいい。それは、例えば日本が持つ外貨準備のドル(部分的に米国債)を100兆円売って円を買うということを誘発する、ということだわな(笑)。


お)マーケットの影響を精緻に分析することが一番大事なんだ

どうも、マーケットのことを猛烈に信頼しているっぽいですが、昨年のバカ騒ぎが何の教訓にもなっていないようですね。はっきり言って、マーケットなんてのは危機的状況下では信頼なんてできないの。それは所詮「国、中央銀行」の庇護の下でしか、機能しなくなっちゃったじゃないの。マーケットが信頼するだのヘチマだのなんてものは、ある意味デマカセ。マーケットは混乱し、自暴自棄のようになり、メチャクチャな動きをし、自己破壊とシステム破壊さえもたらしそうになるというもので、理論的でも理性的でもなく、精緻に予測が可能なものでもない。むしろ、予測は極めて困難、というものだ。それが再認識されたのが、経済危機だったのではないかな?

それこそ世界中の「腕のいいトレーダーたち」(笑)が大挙して日夜研究し指標や指数などをくまなく調べ上げ、ありとあらゆる知恵を絞って分析し相場を張った結果が投資活動だったわけで、その連中が一斉にドツボにハマって市場が崩落したのが、世界同時経済危機だったんですよ。そんなに腕のいいトレーダーたちが揃って優秀なんだったら、どうして崩落なんかするのさ、という話なんだわ(笑)。それが気づけないほどに、マヌケなのかな、と。トレーダーたちが分析してたって、あんまり意味ないじゃん。つまり、マーケット、マーケットとか重大事みたいに連呼されるそのシロモノとは、案外と大したことのない、その程度のものでしかなかった、ということなんでは。


か)アメリカのFRBが行った政策とは、国債の買いオペ(笑)

いや、私も詳しくは知らないんだけどさ。
んだども、国債買いオペだけやったって、FRBのバランスシートさそっだらふとっちょになったりしねっぺ?ああっと、ごめんなさい。
しかしながら、普通に国債買いオペだけやっても、FRBのバランスシートはそんなに拡張したりしませんよね?ということです。
勿論、買いオペは初歩中の初歩だから、まあ、それをイの一番に挙げてくるのは判りますが、それは本質ではないはずです。他にも色々とあったはずでして。毒入り債券(笑)の買取とか、かなりやったはずです。


なんか、疲れてきたから、もういいや。




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