以前の防衛大綱頃の話と重なるのであるが、単なる趣味とかゲーム感覚で装備をされても困るのである。防衛力整備はある種の保険のようなものなので、無闇やたらと金をかけてもしょうがないということはあるのである。心配性のせいなのか判らないが、中にはとんでもないことを言い出す方々がいるわけだ。それは防衛族なのか防衛ヲタなのか知らないが、あんまり意味があるとは思えないのですね。
いま、年収500万円の4人家族という典型的モデル世帯があるとしよう。
この一家の父ちゃんは、次のように言った。
・盗難に遭うのが心配だから盗難保険に5万
・地震が心配だから地震保険10万円
・火災も怖いから火災保険5万
・病気が心配だから医療保険15万
・事故が怖いので傷害保険5万
・子どもが心配なので子ども保険20万
・命が心配だから生命保険30万
・年金が不安なので年金保険30万
一家の保険料は合計すると年間120万円。これが高いと思うか安いと思うかは、その一家の考え方による。掛けたければもっと増やすこともできる。すると、万が一何かあった場合には、保険でカバーされるので安心だ、と。年間収入の24%を保険料として払うことに同意できるのであればやればいい、という話だ。
中には不思議な人たちがいて、保険を全てに掛けていないと絶対にダメだ、みたいに盲信しているように見える場合があるのだ。そういう人たちは、大体次のような感じで言うのである。
「地震保険に入ってなくて、地震に遭ったらどうするんだよ!」
「父ちゃんが死んだら子どもの学資がないじゃないか!」
「ガンになったらどうすんだよ!」
いや、心配しようと思えば、いくらでも心配できるので。別に全てに加入しなくてもいいと考えるのが普通だろうな、と。収入の具合との兼ね合いもあるのだし。高給取りなら、もっと多額の保険料を払っている人たちも大勢いるでしょう。それは収入が大きいからできるだけであって、その保障と同程度のものを低収入の世帯が求めるのは難しいのだろう、ということなのですよ。
従いまして「敵が上陸してきたらどうすんだよ!」みたいな心配だけ主張しても、意味はないということです。
90式戦車が1両もなくても、別に困ることなんてないのですよ。アパッチを1機も保有してないとしても、敵は上陸してきたりはしませんよ(笑)。仮に、九州北部とか新潟近辺とか北海道に上陸してきたとして、どこを進軍してくるんですかね?空でも飛んできたり、山を飛び越えて来ますかね?どうやって進軍してくるんですかね?
幹線道路なんかを通過しないと、敵軍だって移動できんのですよ。日本みたいな狭っ苦しい地形で、一体どこで戦車戦が展開されるんですかね(笑)。結局市街地なんかを通過することが多いのだし、山間部の幹線道路を移動するくらいしかないのですよ。砂漠地帯とか大きな丘陵・平野地帯の野っ原を戦車隊が移動してきたりはせんのですよ。つまり戦車で戦車隊を迎え撃つなんていう戦闘は殆ど想定できない、ということ。複雑な地形であればあるほど、歩兵戦の方が重要になるでしょうし、移動速度の速い機械化部隊の方が必要になるんですよ。装輪車の方が道路を移動することが容易なので、有利なのです。市街地戦であれば、歩兵に対戦車兵器をそれぞれに持たせて迎え撃つ方が有効です。山間部でも縦列で移動するしかない敵を待ち伏せするには、歩兵が持つ誘導兵器や対戦車ロケットなんかの方が役立つのです。
大きな橋やトンネルが数多くある日本では、それらを通過しなければまず陸上部隊の移動というのは困難です。最悪、これら橋やトンネルを爆破してしまえば、進軍は遅くなるのですし。結局、上陸地点を想定したり、敵の移動などを考えるならば、戦車部隊や対戦車ヘリを多く配備することは、かなりの無駄な戦力となってしまう、ということです。同じ金額をかけるなら、例えば800億円規模の予算であれば監視衛星ネットワークの運用数を増やすことを考えるとか、護衛艦を増やすとか、対空兵装を兼ね備えた高速ミサイル艇を増やすとか、歩兵用対戦車兵器の数を増やすとか、いくらでも考えることができます。にも関わらず、90式戦車とかアパッチとか自走榴弾砲とか、ほぼ意味のない装備を増やすのは、無駄としか思えないですね。この意味とは何でしょうか?考えた方々の思考に疑いを抱かざるを得ません。
イラク戦争なんかでも、米軍のエイブラムスは敵戦車軍団に対抗するのに有効なわけでもなく、戦車を持たない不正規兵のテロがIEDやロケット弾で潰しているわけで、費用対効果では圧倒的に安価に対抗できているということですよ。日本で90式を大量に配備する意味なんてない、ということです。それとも、どこかに持って行って使う予定でもあるとでも?(笑)
それと、高額な戦闘機が大量に配備されていないと、敵がこれ幸いということで爆撃しに来たりしますか?
たまたまに過ぎませんが、F-15は米国での機体亀裂発見の影響を受けて、「全機運用停止」となってしまいましたが?
F-2も炎上事故で「全機運用停止」となり、日本の主力機は軒並み「長期お休み」状態になっていますが、どこかの軍隊が大挙して爆撃隊を編成して攻撃しにやってきた様子はなさそうですが?(笑)
極秘にされてるけど、日本の国土のどこかが爆撃を受けたりしたんですか?対空戦闘能力が落ちたからということで、ここぞとばかりに攻め込んでくる航空機はあったんですか?そういう話は聞いてないですけれども、まあ、大事は今までのところなかったようですけど。
つまり、日本の誇る約200機ものF-15が休んでいても、日本の防空能力は保たれており、約100機のF-2の戦闘能力が失われていても、誰も攻め込んできたりはしない、ということですわな。防衛力を過剰に持つ必要性というのは、感じられないということです。サウジの配備数が日本より少なくて済むのであれば、幾度も戦争が起こった危険性の高い地続きの地域でも防衛できてるのであるから、海に囲まれた圧倒的に狭い国土で過去50年間一度も戦争に巻き込まれていない日本に、過剰な戦力は必要がない、ということです(笑)。
そもそも敵軍は日本の何を攻撃するのか、ということが問題なのですよ。攻撃側は防衛網を突破していくというのが中々難しいのであり、守る側よりも圧倒的に強い戦力が必要だろう。なので、今の日本が攻撃する側に回ることがないのであれば、通常戦力は効果の高いものから選択し、重要度の低い装備は大して必要ない、ってこと。
要するに防衛計画を考えてきた連中というのは、ほぼ適当にやってきただけのようにしか見えないんですよ。これぞまさしく「政治的」決着ということなのかもしれんが、90年代以降で防衛力整備についての変革はいくらでも可能であったにも関わらず、金をドブに捨ててきたようなもんだ。愚か者の見本市でも開けそうな勢いだね。防衛族はこういうのにタカってきたわけだ。ナルホド。
防衛予算というのが今の日本にとって「過度に心配性な人に合わせた保険料」みたいになったりしないようにするべきです。
いま、年収500万円の4人家族という典型的モデル世帯があるとしよう。
この一家の父ちゃんは、次のように言った。
・盗難に遭うのが心配だから盗難保険に5万
・地震が心配だから地震保険10万円
・火災も怖いから火災保険5万
・病気が心配だから医療保険15万
・事故が怖いので傷害保険5万
・子どもが心配なので子ども保険20万
・命が心配だから生命保険30万
・年金が不安なので年金保険30万
一家の保険料は合計すると年間120万円。これが高いと思うか安いと思うかは、その一家の考え方による。掛けたければもっと増やすこともできる。すると、万が一何かあった場合には、保険でカバーされるので安心だ、と。年間収入の24%を保険料として払うことに同意できるのであればやればいい、という話だ。
中には不思議な人たちがいて、保険を全てに掛けていないと絶対にダメだ、みたいに盲信しているように見える場合があるのだ。そういう人たちは、大体次のような感じで言うのである。
「地震保険に入ってなくて、地震に遭ったらどうするんだよ!」
「父ちゃんが死んだら子どもの学資がないじゃないか!」
「ガンになったらどうすんだよ!」
いや、心配しようと思えば、いくらでも心配できるので。別に全てに加入しなくてもいいと考えるのが普通だろうな、と。収入の具合との兼ね合いもあるのだし。高給取りなら、もっと多額の保険料を払っている人たちも大勢いるでしょう。それは収入が大きいからできるだけであって、その保障と同程度のものを低収入の世帯が求めるのは難しいのだろう、ということなのですよ。
従いまして「敵が上陸してきたらどうすんだよ!」みたいな心配だけ主張しても、意味はないということです。
90式戦車が1両もなくても、別に困ることなんてないのですよ。アパッチを1機も保有してないとしても、敵は上陸してきたりはしませんよ(笑)。仮に、九州北部とか新潟近辺とか北海道に上陸してきたとして、どこを進軍してくるんですかね?空でも飛んできたり、山を飛び越えて来ますかね?どうやって進軍してくるんですかね?
幹線道路なんかを通過しないと、敵軍だって移動できんのですよ。日本みたいな狭っ苦しい地形で、一体どこで戦車戦が展開されるんですかね(笑)。結局市街地なんかを通過することが多いのだし、山間部の幹線道路を移動するくらいしかないのですよ。砂漠地帯とか大きな丘陵・平野地帯の野っ原を戦車隊が移動してきたりはせんのですよ。つまり戦車で戦車隊を迎え撃つなんていう戦闘は殆ど想定できない、ということ。複雑な地形であればあるほど、歩兵戦の方が重要になるでしょうし、移動速度の速い機械化部隊の方が必要になるんですよ。装輪車の方が道路を移動することが容易なので、有利なのです。市街地戦であれば、歩兵に対戦車兵器をそれぞれに持たせて迎え撃つ方が有効です。山間部でも縦列で移動するしかない敵を待ち伏せするには、歩兵が持つ誘導兵器や対戦車ロケットなんかの方が役立つのです。
大きな橋やトンネルが数多くある日本では、それらを通過しなければまず陸上部隊の移動というのは困難です。最悪、これら橋やトンネルを爆破してしまえば、進軍は遅くなるのですし。結局、上陸地点を想定したり、敵の移動などを考えるならば、戦車部隊や対戦車ヘリを多く配備することは、かなりの無駄な戦力となってしまう、ということです。同じ金額をかけるなら、例えば800億円規模の予算であれば監視衛星ネットワークの運用数を増やすことを考えるとか、護衛艦を増やすとか、対空兵装を兼ね備えた高速ミサイル艇を増やすとか、歩兵用対戦車兵器の数を増やすとか、いくらでも考えることができます。にも関わらず、90式戦車とかアパッチとか自走榴弾砲とか、ほぼ意味のない装備を増やすのは、無駄としか思えないですね。この意味とは何でしょうか?考えた方々の思考に疑いを抱かざるを得ません。
イラク戦争なんかでも、米軍のエイブラムスは敵戦車軍団に対抗するのに有効なわけでもなく、戦車を持たない不正規兵のテロがIEDやロケット弾で潰しているわけで、費用対効果では圧倒的に安価に対抗できているということですよ。日本で90式を大量に配備する意味なんてない、ということです。それとも、どこかに持って行って使う予定でもあるとでも?(笑)
それと、高額な戦闘機が大量に配備されていないと、敵がこれ幸いということで爆撃しに来たりしますか?
たまたまに過ぎませんが、F-15は米国での機体亀裂発見の影響を受けて、「全機運用停止」となってしまいましたが?
F-2も炎上事故で「全機運用停止」となり、日本の主力機は軒並み「長期お休み」状態になっていますが、どこかの軍隊が大挙して爆撃隊を編成して攻撃しにやってきた様子はなさそうですが?(笑)
極秘にされてるけど、日本の国土のどこかが爆撃を受けたりしたんですか?対空戦闘能力が落ちたからということで、ここぞとばかりに攻め込んでくる航空機はあったんですか?そういう話は聞いてないですけれども、まあ、大事は今までのところなかったようですけど。
つまり、日本の誇る約200機ものF-15が休んでいても、日本の防空能力は保たれており、約100機のF-2の戦闘能力が失われていても、誰も攻め込んできたりはしない、ということですわな。防衛力を過剰に持つ必要性というのは、感じられないということです。サウジの配備数が日本より少なくて済むのであれば、幾度も戦争が起こった危険性の高い地続きの地域でも防衛できてるのであるから、海に囲まれた圧倒的に狭い国土で過去50年間一度も戦争に巻き込まれていない日本に、過剰な戦力は必要がない、ということです(笑)。
そもそも敵軍は日本の何を攻撃するのか、ということが問題なのですよ。攻撃側は防衛網を突破していくというのが中々難しいのであり、守る側よりも圧倒的に強い戦力が必要だろう。なので、今の日本が攻撃する側に回ることがないのであれば、通常戦力は効果の高いものから選択し、重要度の低い装備は大して必要ない、ってこと。
要するに防衛計画を考えてきた連中というのは、ほぼ適当にやってきただけのようにしか見えないんですよ。これぞまさしく「政治的」決着ということなのかもしれんが、90年代以降で防衛力整備についての変革はいくらでも可能であったにも関わらず、金をドブに捨ててきたようなもんだ。愚か者の見本市でも開けそうな勢いだね。防衛族はこういうのにタカってきたわけだ。ナルホド。
防衛予算というのが今の日本にとって「過度に心配性な人に合わせた保険料」みたいになったりしないようにするべきです。
~中略~
幹線道路なんかを通過しないと、敵軍だって移動できんのですよ。日本みたいな狭っ苦しい地形で、一体どこで戦車戦が展開されるんですかね(笑)。結局市街地なんかを通過することが多いのだし、山間部の幹線道路を移動するくらいしかないのですよ。
あんた馬鹿~?
とりあえず朝鮮戦争で北朝鮮軍のT34/85と米軍のM4戦車がどれだけ大活躍したかを考えれば、こんなことは言えません。あと山と丘が広がり現代日本よりずっと道路劣悪なイタリア戦線で90式より重く鈍重で信頼性に劣るドイツ軍のタイガー戦車が陣取る道を突破するのに連合軍がどれだけ苦労したかとか、制空権のないバルジの戦いで独軍がどれだけの損害を連合軍に与えたかとか、制海権の無い状態で上陸されて降伏するはめになったノルウェー戦や、まともな海軍も制空権も無しで決行された守占島上陸作戦でまともな戦車を持たないソ連上陸部隊相手に弱っちいチハタンが活躍した事とか考えたことある?
後疑問なのは何で相手が弱いからってこちらも弱くならなきゃならんのさ?後RPGやパンツァーファストみたいな歩兵が携行する対戦車火器は待ち伏せには使えても、足が遅くて射程が短いから攻撃には使いにくいんだ。そのことの意味は考えたことある?なんていうか軍オタ初心者レベル以下
戦闘機は重要ですが、早期警戒機やレーダーサイトこそが空自の心臓です。
また一時的なインターセプトであれば騙し騙しでもF-4を出せばいいですしね。或いはF-15を緊急という事で引っ張り出します。
また90式は高性能な主力戦車ですが、残念なことに日本の主力戦車は74式です。北海道以外の地形事情では90式は少々取り回しが悪いため、
富士教導団以外は持っていません。当然予算が無いのも大きな原因ですが。
また朝鮮戦争を少し調べれば分かると思いますが、山がちな見通しの悪い地形でも戦車は歩兵にとって悪夢そのものです。確かにだだっ広い砂漠やユーロ平原での使い方とは違った物になりますが。戦車はIEDや対戦車ロケットで多数破壊されているので無駄、という意見はよくありますが、日本の使い方の場合主に戦車は待ち伏せに使う場合が考えられてますし、むしろイラク戦争でいうエイブラムズよりは民兵のIEDやRPG、T-72といった側の立場ですから74式があると自衛隊側にとっては大いに心強い装備だと思います。更に言うと山がちな地形だと航空の支援がし辛く、ますます地上側の基礎体力が重要になってしまいます。
警察機構がない状況下で、
露天商売をしている場合の
私設警備員や保安器具の費用負担が妥当でしょ。
防衛費を保険料に例えるのは良いとして、年収500万で保険料に120万としている。
一方、実際は(平成19年度の資料だけど)租税・印紙収入53.4兆円に対して防衛費4.8兆円。
http://www.mof.go.jp/jouhou/syuzei/siryou/002.htm
「思いやり予算」を含めても約5兆円、つまり歳入の約10%。例えるのであれば、年収(手取り)500万の家庭で保険料50万は高いか安いか、としないと例えの意味がない。
ついでに言えば、「F-15が運用停止になっても支障がなかったじゃないか」という話、論理が乱暴すぎますね。
そもそも、「一時的に飛ばない」のと「機体が存在しない」のとでは意味が全然違います。
極端な話、安全性の問題で飛ばないだけだったら無理やり飛ばすこともできますが、存在しないものを一瞬で作り出すことはできません。