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この度の円高は

2009年11月29日 16時58分39秒 | 経済関連
日米間の短期金利の金利差云々とか、実質金利が云々なんていう問題とは、あんまり関係ないんじゃありませんかね。

ドル安の背景に短期筋、キャリー取引復活の兆しなく Reuters

多分、このロイター記事が一番現状の説明には納得できるものではないかと思えます。キャリー取引だ、とか大袈裟に解説する人がいたりしますが、あんまり関係ないようだ、というのが業界筋の認識なのではないでしょうか。

短期筋の売買、というのは、まあ普通にいつでもあるものですので、今回には限りませんよね。あとは、ドバイ・ショックとかも無関係ではないのかもしれません。そういった短期的動きであれば、為替に関して言えば取り立てて今すぐに何かしなけりゃならない、というほどでもないでしょう。


他には、影響が大きそうかなと思ったのは、ヘッジ・ファンドの決算期ですかね。割と額の大きいポジションを形成しているファンドが数本あるだけで、取引額全体の厚みが減少しているなら、思わぬ値動きを助長する要因となってしまうことは有り得るのでは、と。株式市場でも、薄商いの時期なんかであると、先物の影響で引き摺られるとか、出来高がさほどでもないけど予想以上に株価変動をもたらすというようなことがあるので。

株式市場での変動幅は、数日で5%というレベルであれば、取り立てて大袈裟に言う程には珍しくもないわけで、これが為替となると大騒ぎというのもちょっとどうかと思ったりもしますな。


だいたい、今更になってケツをまくるのであれば(汚い表現でごめんなさい)、もっと以前からマクロ経済の動向とか対策なんかを十分頭に叩き込んでおいて、即座に行動に移せるように準備万端にしておくべきだろう。まさに泥縄式というのが今のdpjであって、急に慌てふためく姿がマヌケではあるね。

日本の財務相が「発言した」というのも、何らの注目も集めず効果もなかった、ということで、日本の当局者たちというのは、ハナから蚊帳の外といいますか眼中にはないということなんですよ。それくらい「軽い」、と。
藤井さんは就任当初から「円高容認(というよりむしろ推進)」の「強い円信奉」的発言が目立っていたわけで、そのスタンスがこんな短期間で変わるはずもないということも見越されていたものと思いますけど(笑)。


過ぎたことは、まあよい。

もっと考えなければならないことは、目先の為替介入をどうこう、ということではなしに、もっと大局的な立場から「デフレ脱却をどうするんだ」ということですわな。その不退転の決意と実行のみが、日本の為替や株価などの経済指標に実質的な影響を与えるであろう、ということはあるんじゃないのかね。

これまでのところ、そういうのが”一切ない”ということが、鳩山政権の恐ろしいところなんですよ。




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