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オール人力狙撃システム試作機

代替フロンと給湯システムの話

2007年07月19日 14時59分14秒 | 社会全般
先日、ガス給湯器の話を書いたのですが、あれは間違っていました。最近の技術はもっと先に進んでいました。

たまたま中西先生のHPを見てたら、代替フロンの話がちょっと出ていて、今後はエアコン等の冷媒としてはCO2が主流(重要)になっていくであろう、というような話がチラッと出ていました。気になったのでいくつか資料を見てみると、ヒートポンプ式給湯器に行き当たりました。

デンソー 「エコキュート」

これは……と思った。
例によって、官民一体となったナントカ政策みたいなものなのかと思ったが、どうやら違った(笑)。すまない、疑って。だって、メンバーがデンソー、トヨタ、電中研、みたいに、いかにも「ヤラセですか?」って感じのメンバーだもの。環境省から補助金出るってのも、ああ、それっぽいね、とか。でもホントは、そういうことでもなさそう、ってことで。


実際は、技術的には優れていると思った。ランニングコストが、ガス式給湯器の「5分の1」ってのは凄いよ。電力消費も「3分の1」だし。大体電気式給湯器は「ばかデカイ」タンクとか必要だし、直ぐには暖められないから、イマイチと思っていたのだけれど、ヒートポンプ式は中々良さそう。でも、価格の問題が残っているようだ。これも普及してくると、下がるんだろうけど。まだ、そこまで行ってない、と。でもね、普通はあんまり興味ないので、知られていないんじゃないだろうか?自分が知らなかっただけ、ってことはあるのだけれど。

オゾン層破壊も回避できるし、大気中の熱を奪うので好都合だし、省エネだし、けっこう優れものだと思う。将来的には、やはり電力中心の住宅とかビルということを考えていくべきなのだろうね。空調や冷蔵設備から出される熱風を送りこんで、その熱を奪って給湯の熱に利用できれば、好都合だろう。ホテルとかビルなんかだと一体的システムにできそうな気もするが、どうなんだろうね。浴場とか温泉業者などでボイラー式にしているところは多いのではないかと思うが、こういう所でも似たようなシステムにできそうな感じなんだが。将来的に原油価格が大きく下がっていくことは想定し難いので、それへの対処にもなるかも。設備投資額がどれくらいになるか問題だろうけど。ただ、当面の課題としては、一般住宅への普及が進まない、ということはあるのだろう。


考え方にはいくつかあると思うが、当初(今もあるのかどうかは不明だ)は補助金で導入、ということを目指していたようだ。まあ、それも一つの考え方であろう。他にも方法はありそうだが、どうだろうか。将来的に全世帯レベルで考えていく、ということにするなら、住宅基準そのものを考えるべきだろう、ということ。
例えば、「高規格環境基準住宅」みたいな基準を策定する。「エコ住宅」みたいな名称でもいいんだけど。で、従来型のガス給湯器やガスコンロ設置住宅に比べて、どれくらいCO2削減効果があるか、とか、熱効率みたいな何かの基準で比較するとか、その削減水準で固定資産税か所得の住宅控除を有利に与えるとか、できそう。エコ住宅達成基準だと、10年間でいくらいくらお得です、みたいに。逆に、達成基準に到達していない住宅には、負のインセンティブとして住宅控除幅を小さくするとか固定資産税に加算するとか。なので、建築基準法のような法律で達成水準を明確にしておけば、補助金で売って行こうとしなくても導入が促進される可能性はある。新規住宅販売で改善が進むが、旧住宅では入れ替えにはなって行き難い、という欠点もあるか。

住宅メーカーとかが積極的に告知・宣伝しないと、住宅取得予定の一般国民はそうした補助金制度があることに気付かなかったり、エコキュートのような給湯器が存在すること自体を知らないからね。住宅メーカーには、それら情報提供を行うインセンティブはあまりなさそうだから。オール電化住宅を売りにしているメーカーとかなら別だろうけど。でも、建築基準でならば、全メーカーに対して有効となるからね。それに、マンションとかビルとか、どの建築物でも範囲を狙い撃ち(笑)できるので、いきなり全部に導入が難しければ、大型ビルとかマンションから始めて、時間差で一般住宅にも広げていくこともできそうだと思うが。「耐震基準」だって、建築基準法改正で建物の規格自体を変えることができたはずですからね。


まずは、ビルなんかで「空調+給湯」の総合的熱利用みたいなものを考えてみては。ああ、住宅への普及が進むと、今度はガス業者たちから文句がたくさん出てくるのかもしれない。実業界の話は、そっちでどうにかしてくれるでしょう(笑)。




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