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最近出されてる年金の話なんて

2009年05月29日 18時16分39秒 | 社会全般
もう何年も前から何も変わっていないでしょ。
それを今更になって、「新発見です!」みたいに出してくるのが本当に不思議。

例えばこのへん
07年2月>所得代替率という「ゴマカシ」


納付率が80%か65%かで「50%切るじゃないですか!!」とか、「『等』がクセモノなんです」とか、そういう話は本質とはかけ離れていて、どっちであろうと結果は大して変わりない。影響度が他より小さいから。
所得代替率が「50.1%」だったものが「49.6%」になることが事実であるとしても、そういうことが重大な問題なのだとは思っていない。それ以上に、専業主婦以外の単身者とか共働き世帯とか、そういうのはもっと数字の変動が大きいからね。

今更取り上げてる年金の情報なんて、前からみんな判っていたことでしょ。
マスコミにも資料が提示されていたでしょう?


納付保険料と貰える年金の倍率がこんなに違う、というのも、前から言われてきたことでしょ。インフレ率が違うんだし。そういうのを調整した数字であっても、まあ昔は年寄りが少なかったから高齢世代の面倒をみるのは楽だったんだけど。今の団塊世代とかより上の世代が「親の面倒をみた」とか言うかもしれないが、それってあんまり多くはないんじゃありませんかね?だって、親世代の年齢層の人たちは今よりもずっと早くに死んでいたわけで、昔のドラマネタなんかでもよくありがちだったのは「長男が親の面倒をみろよ」みたいな所謂「たらい回し」が親族間でもあったわけでしょう?


つまりは、一昔前までは「複数の子世代」が親世代を支えていたということで、社会保障に関しても同様だったわけですよ。だから一人当たりにすれば、負担は軽減されていたでしょうね。けど、今となってはそうもいかない。親世代2世帯に対して、息子と娘の一組ないし二組くらいしかいないわけだから。それか、親子3人で子どもは独身、ってパターン。65歳前後の年金世代の上に、まだ80代とか90歳前後の年金世代がいることも珍しくはないし。2世代が年金暮らしであると、年金世代が上の年金親世代を支えるのは難しかったりするかもしれないし。

その下の若世代は、40前の独身者とかなら、もう手も足も出ない。既婚者であっても、昔みたいに夫が稼げるというわけでもなく、妻も「共派遣」で働いていたって子育て費用はかなり重い負担になるだろうから、年金暮らしの高齢2世代に支援できるほど余裕はない。むしろ年寄り世代の方が余裕があることが多いだろうね。たっぷり退職金を受け取り、企業年金でも優遇されていて、その他に厚生年金を受け取っていれば、現役で働く若世代よりも年収が上なんだもの。共働きならぬ、「共派遣」とか「共非正規」であれば賃金水準なんて高かろうはずもないからね。


預貯金で現金を溜め込んできた高齢世代をより肥えさせる為に、若世代から年金世代へ所得が移転され尚更世代間格差が酷くなっているのだ。その上、「恐怖のデフレ」だしな。もう少しインフレであれば、現役世代から年金世代への移転は緩和されるはずが、逆にデフレのせいで悪化させられているのだ。かつての高インフレ率時代を利用して蓄積してきた今の高齢世代は、デフレのお陰でより一層の恩恵を受けたのだ。

今の70歳の人たちが35歳だったのは、1974年だ。1年もの定期預金の利息が4%、5%が当たり前の時代だった。その当時、高齢世代への負担など、彼らは殆どしていなかった。だって、65歳以上の人口が今からすると、圧倒的に少なかったからだ。だから蓄財できたのさ。概ね年功賃金だったしね。彼らが特別に有能で頑張ったから蓄財できたのではなくて、そういう経済環境だったからできただけだ。人間の能力なんて、そう大きくは違わないからね(笑)。70歳の世代の人々は、きっと言うだろう。「我々は親の世代の面倒をみたんだ、我々はずっと真面目にお金を払ってきたからこそ、年金を受け取れる権利があるのだ」、とね。それはそうかもしれないが、35年前の自分たちの環境と、今の35歳の人たちの環境では全然違うということを考えてはいないだろう。多くは、知ろうともしないかもしれない。だからこそ、「後期高齢者医療制度」ごときで「死ねということか!」だの「姥捨て山」だのというような不満が出されるのだよ。


話が逸れてしまったが、高齢世代を責めてみても解決するわけではないが、理解してもらうようにしないと、今後もどうしようもないな。

ま、前から判っていたことを、たった今判明しましたー、みたいに言うのはおかしいんじゃないか、とは思いましたな。




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