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普天間代替施設に常駐する部隊は何か?

2010年01月28日 11時41分10秒 | 防衛問題
拙ブログ記事での推測について、これ以上説明するのが面倒なんですが、中には、理解できないということで「自ら調べ考える」前に、しつこく聞いてくる人がいるようです(某O弁風言い回し?)。

いくつか前提条件を述べていますが、それは「海兵隊(3MEF)の戦力が拡張、増強される」という可能性はかなり低く、逆に「整理、統合といった縮小」路線の方がはるかに可能性が高いであろう、ということです。部隊規模や部隊数が拡張される、というのは考え難い、と言っているわけです。まず、この前提が理解できていない。


部隊配備先としては、あくまで例示で書きますけれども、これまでは

①普天間
②岩国
③ハワイ
④基地”X”
⑤艦上

ということでした。④は、その他の何処かがあるかもしれないので、「その他基地」を総称的に基地”X”と呼ぶこととします。艦上というのは、具体的な配備先は判りませんが、揚陸艦等の艦船上、ということです。

で、今後には、「⑥グアム」がこれに加わることになるわけです。①の代替基地がもしあるとすれば、その名称に変更すればいいだけです。そうすると、部隊の総数が「変化なし」か、むしろ「縮小」を予想するわけですから、①~⑥のどこかに配備されるとしても、全体としては増えてないだろう、ということです。グアムの1箇所が増加することによって、1箇所当たりの部隊配備数は逆に減少する可能性が高くなるであろう、ということも言えるわけです。

そうすると、グアムに常駐となるMV-22Bが1個中隊、ローテーションで来るのも同じ1個中隊ということであれば、ハワイや岩国などの配備数をある程度維持しているなら、「過去の普天間分」を⑥グアムと①普天間で分け合う形にしかならない、ということです。いや、ハワイやその他基地等の部隊を削減してグアムに振り向ける、だから「過去の普天間分」は代替施設でも維持される、というのであれば、そういう根拠を調べてくればいいだけです(そういう活動は、ウチではなく他所で出来るはずなんですがね)。

②~⑤の部隊数に変化がない場合、これまで普天間に存在していた中ヘリ中隊2個のうち1個がグアム常駐ということなら、グアムにはローテーションの1個中隊及び他の31MEU編成に含まれてきたヘリ部隊(重ヘリ、軽攻撃ヘリ等)が予定されているので、推測としてはやはりグアムと沖縄の間でローテーションが想定されるのではないか、ということです。勿論、他の②~⑤から沖縄に常駐部隊を持ってくるのは可能であるが、その重要度の面からいえば、かつてに比べて低下しているであろう、と言っているのである。

これまでの中ヘリ中隊の能力が向上するのであれば、重ヘリにしか担えなかった領域もカバーできるようになる可能性も高まるのであるから、範囲は拡大するということになる。それは、重ヘリ、中ヘリ中隊の再編を促すものとなるであろう。再編というのはそういう発想なのではないか、と考えることがそんなに困難であるとも思えないが。


いずれにせよ、①~⑥の配備を考慮する時、ローテーションの場所と回数が増えるのはデメリットも生じる、というのが当然であろう。

仮に、1個海兵連隊程度の規模に縮小になってしまうなら、普天間代替施設の重要度がそんなに高いとは考えられない。そうまでして、沖縄に置かねばならない必然性というのは、理解できるものではないのである。