いい国作ろう!「怒りのぶろぐ」

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孤独と『地球最後の男』

2006年06月17日 13時56分47秒 | 俺のそれ
小学校の頃、図書館で借りた。
『地球最後の男』は、かなり衝撃を受けた本だった。

今までに見た作品の中では、「最も悲しい別れ」の私的評価ランキング第一位かも(笑、悲しいのだから「笑い」は変か)。


当時の本の表紙には、手に拳銃(或いはマシンガンだったか?)を構えている実写の外国人(金髪っぽかったような・・・)の男が出ていた。それが誰かは知らない。


詳しい中身は忘れたが、人類は病気に罹り、全部吸血鬼になってしまうという悲劇の物語だ。主人公の男はたった独りで生きていかねばならず、昼間は毎日吸血鬼退治(吸血鬼を探し出して、胸に木の杭を打ち込みに歩いてた。まさに吸血鬼ハンター)に出かけ、夜は吸血鬼たちからの攻撃に備えた家(?、改良を施した要塞のような建物だったか)で引き篭もってたと思う。家の周りじゅうに「ニンニク」ぶら下げとか(確か投石よけの金網で守りながら栽培していたように思うが・・・)、十字架設置だったように思うけど、忘れた。


ともかく、主人公の男は孤独で、周りには吸血鬼だらけ。悲しい毎日を送っていたのだが、ある時、日中に犬に出会うのだ。


日中に歩けるのは「吸血鬼ではない」という証拠。
男は孤独の苦しみから解き放たれた。

犬との出会いを心の底から喜ぶ、男。
しかし・・・


この犬も「病気に冒された」のだった。
犬との別れがやってくるのだ。
孤独から男を救ってくれた、かけがえのない犬だったのに・・・。


これを読んでた時、私は思わず泣いてしまった。
あまりの悲しさに。
その強い印象があった。


孤独はやはり、辛い。



あと、当時、印象深かったのは白土三平氏の『ワタリ』だったかな。『カムイ伝』の強烈な絵もアレ(子ども心に、「リアルな現実」を知らされたように思えた)だったが、『ワタリ』が一番お気に入りで、何度も立ち読みしに行った(昔は漫画は立ち読みし放題だった)。

そんなこともあって、よく「サバイバルちっく」な妄想をしていたように思う(ハッキリ言えば、バカだった)。