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ローマ人の物語「勝者の混迷(下)」へ

2006年03月26日 | お楽しみ
今は学校も春休み。この土日が暖かい陽気だったこともあり、新幹線や特急には子供連れの家族が多く、車中は如何にも春休みの観光と言った明るく和やかな雰囲気にあふれている。

特急「ひだ号」の車窓から外を見ると、木曽川沿いの山肌には雪も消え、杉の枝枝は赤味勝ったオレンジに色付いた花粉で重そうに垂れ下っている。最近めっきり花粉に弱くなったので、早めに花粉の薬を飲む。そして、回りの喧騒を無視するがごとく、iPodで耳をふさぎ、ひたすら文庫本を読みふける。

「紀元前2世紀半ば、強大国であったカルタゴを滅亡させ、ローマは地中海世界の覇者と呼ばれるようになっていた。しかしそのローマも次第に内部から病み始める。名将スキピオ・アフリカメスの孫であり、若き護民官となったティベリウス・グラックスは、改革を断行すべく、強大な権力を握る元老院に挑戦するが、あえなく惨殺される。遺志を継ぎ護民官となった弟ガイウスの前にも「内なる敵」は立ちはだかる。」(「勝者の混迷(上)」の帯から)

紀元前90年に至ってローマは、その当時いまだに都市国家であったアテネとは異なり、都市国家から世界国家ローマへ切り替わってゆく。「勝者の混迷(上)」では、ポエニ戦役後の種々の政策がもたらす混迷と必然のもとでどのようにローマが変遷していったかが描かれている。それはあたかもユリウス・シーザー登場の序章でもあるかのように。

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