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モーツァルト初期ピアノ協奏曲第二楽章集:No.5

2010年08月26日 | お楽しみ
多忙なひと時に心を癒してくれるのがモーツァルトのピアノ協奏曲の第2楽章の数々です。テンポは殆ど「Andante:歩くような速さで」か「Adagio:ゆるやかに」です。椅子の背もたれをたっぷり倒して曲に身を任せるには打ってつけの名曲です。

中期以降の曲について、全ての曲についてお気に入りベスト3を揃えていますが初期作品は手付かずでした。でも、常に忙中閑ありで、ちょっとした折を見ては初期作品のCDを探し聴き比べてきました。

今回は1773年12月にザルツプルグで完成したピアノ協奏曲の最初のオリジナル作品、「ピアノ協奏曲第5番二長調」です。17歳の作品です。

BEST
S・リヒテル[ピアノ] 指揮:ルドルフ・バルシャイ 新星日本交響楽団 1994
日本コロンビア:ATCO-1006 発売日:1997年7月19日

初期の作品とは思えない感情の豊かな曲です。穏やかなうちに威厳を湛え、モーツァルト特有の悲しみも垣間見えます。Adagioに近いテンポで進み、一音一音の粒立ちが良く、しかも初期作品とは思えない味わい深さが有り、リヒテルの才能の素晴らしさが十二分に発揮されています。モーツァルトの初期の作品がこれほどにも素晴らしいかと認識を新たにさせられる演奏です。

Second BEST
ダニエル・バレンボイム(ピアノ&指揮) ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 1998
TELDEC:WPCS-10149 発売日:1999年5月26日

バレンボイムはわずかなルバートや音色の変化にも得も言われぬニュアンスを紡ぎ出す。ベルリンpoとの相性も特筆。

他に以下の録音もあります。
アシュケナージ(ビアノと指揮) フィルハーモニフ管弦楽団 1986 
LONDON:F32L-20321 発売日:1989年01月25日 丁寧な演奏で透明感がある。

内田光子(ピアノ) J.テイト指揮:イギリス室内管弦楽団
一音一音の粒立ちをもっと大切にしてほしい。

今後、折に触れ第6番、第7番、第10番についても整理する予定です

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