中田が故障離脱をして近藤は不振、先発陣がピリッとしない中で難敵の有原は巡り合わせで回避、好条件が揃いまくったカードではありましたが弱っている連敗中の日本ハムに足元をすくわれることなくきっちりと3タテを食らわせられたのは大きく、栗山プランは結果よりも経過であるにしてもめでたく攻略をすることができました。
これまた相性もあるのでしょうが佐々木が5回零封で2勝目はいずれも日本ハムが相手で、解説の森本に「打たせてとるタイプ」と言われてしまったのは哀しいですが本人の弁にもあったとおりにイニングの先頭打者を出すことなく、また左打者の外角低めへのコントロールがストレート、変化球ともにまとまっていたのが勝因の一つでしょう。
得点差もありましたから当然に六回、テンポよくいけば七回も、と思ったところでの86球での五回降板には驚きましたが吉井コーチの思惑はそのうちにブログで明らかになると思われ、継いだ中村稔が3回零封は先日と同様に最後まで投げさせてあげればプロ初セーブになるのにと残念ではありましたが、難病から復帰の南には最適な舞台でしたのでそれはそれ、その南はいきなり歩かせてはしまいましたが140キロ台半ばまでストレートはスピードが出ていましたし後続を断って復活への確かな一歩を踏み出してくれました。
そんな完封リレーを支えた野手陣のMVPには平沢を推したく、見逃し方が危なっかしくはありますが先制を演出する四球を選び、そして中押し、ダメ押しの二本のタイムリーで三木の負傷からスタメンに起用をされてここまで7試合で22打数8安打5打点の.364と打ちまくり、また6四球で出塁率はジャスト5割にもなります。
守備でも不安定なスローイングは相変わらずですが二回に王柏融の暴走へのマーティンからの返球は交錯をしたのか捕り損ないましたがそこからのフォローが素早くとっさのスローイングながらもホームにストライクの返球で田中賢を刺したのは流れからしても大きなポイントで、何より攻守ともにはつらつとしているのが喜ばしいです。
まだトータルでは2割にやっと届いたところでしかありませんが分母が小さいので.250程度まで上げるのはさして難しくはないはず、どれだけ結果を残しても藤岡が戻ってくればとの危惧はあるもののまだそれまで一ヶ月はあるでしょうから、ショートでのそれは微妙ながらもまずは三木と高いレベルで競い合ってそのときに備えましょう。
明日はこれまた足元を見すかされたかのようなアルバースを打ち落とせるのか、西野が二歩目を記せるのか、再びの5割で見る夢がうたかたでないことを願ってやみません。
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◆8月15日(木) 日本ハム−千葉ロッテ20回戦(日本ハム11勝9敗、18時、東京ドーム、29,697人)
▽勝 佐々木 5試合2勝1敗
▽敗 杉浦 9試合2勝3敗
▽バッテリー
千葉ロッテ 佐々木、中村稔、南—田村
日本ハム 杉浦、公文、玉井、堀、井口—清水