オリオン村(跡地)

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小林宏が気合いの完投勝利で連敗脱出

2007-07-16 18:20:08 | 千葉ロッテ

台風一過で雲一つない青空になるかと思いきや、晴れていたのは試合開始1時間ぐらいで全体的にはどんより曇り空でした。
試合は空模様と同様にスカッと快勝とはいかないまでも、粘り強い戦いで連敗を脱出しました。

雅英さんに任せたら大変なことになる。

小林宏がそう思ったかどうかは知りませんが、まさかの完投勝利を飾ってくれました。
ここ数試合は6回程度しか投げることができず、中継ぎ・抑えが打たれることで1ヶ月近く勝ち星から遠ざかっていました。
これは小林宏が先発としての責任を果たしていないのだから仕方がない、今日は完投するぐらいの意気込みで投げて欲しいと書きましたが、見事に期待に応えてくれました。
投球としてはコントロールが生命線の小林宏らしくない内容で、立ち上がりに四球・死球にタイムリーで先取点を与えるなど4四死球で、低めのストレートやスライダーが流れてボールになってしまうなどかなり苦しんでいました。
3者凡退が1回もない毎回ランナーを背負うといった、むしろ不出来に近い内容とも言えますが、要所で三振を取り10奪三振でピンチを凌ぎました。
特に7回の福浦のエラーに端を発した満塁のピンチで初回にタイムリーを浴びたローズを迎えた場面では、普段はセーブしてストレートも130キロ台後半の小林宏が、144キロのストレートをガシガシと投げ込んで三振を奪ったのは圧巻でした。
元々中継ぎだった時には140キロ台後半のストレートを投げていた小林宏が、先発になってからはペース配分を考えてストレートを軸にした投球はしていませんでしたが、今日のあの場面は気合いが乗り移ったかのような伸びのあるストレートに威力がありました。
あそこで気力を使い果たしたと思いましたし味方の援護で4点差になりましたから、8回からは荻野・藪田・小林雅のリレーだろうとの予想を裏切る続投での完投勝利は、本人が最後まで投げたいと言ったと信じたいところです。
もしそうであれば、小林雅の信頼度がどうのという話は置いておくにしても、小林宏の意識に大きな変革があったと思われますので、一皮むけた今後に大きな期待が寄せられます。
時代錯誤かもしれませんが、エースは先発完投するものという村田兆治ばりの意識を持ってくれれば、もっと大きく飛躍できる投手だと思います。

打撃では古巣相手に同点アーチを放ったオーティズも貢献しましたが、やはり古巣相手にダメ押し打を放った早川がMVPだと思います。
もちろん決勝アーチのサブローも川越の心を砕く大きな一撃でしたが、4点差にすることで小林雅の出番をなくした早川が貢献度ナンバーワンでしょう。
正直なところ今の小林雅では3点差でも怖く、投球スタイルを変える努力をこのオールスター休みの間にするべきだと思いますし、しなければ後半戦も厳しい投球が続くでしょう。

また満塁からタイムリーを放ったTSUYOSHIは、プロ初登板の小松が初球にストレート系でストライクを取りに来るのを予想して狙っていたと思われます。
あまりにど真ん中の球ではありましたが、明らかに山を張ったような思い切ったスイングで、よい狙いでした。

ところでオーティズがヒットで出塁した時やホームランでホームインする時に顔の前で天に祈るような仕草を見せますが、古いファンならどこかで見た仕草ではないでしょうか。
そう、チェンバレンと同じ仕草で、なんだか懐かしくなりました。

今日も中継ぎを温存できましたので、明日に限っては清水は5回まで投げきればOKのつもりで初回から全力で投げ込んでよいです。
小野も中継ぎで使えますし、荻野や藪田も休養充分です。
気持ちよく前半戦を締めくくって後半戦に新たなスタートを切れるような投球をすることが明日の清水の課題で、勝ち負けにこだわらず自分の投球をしてくれればそれでよいです。
妙な色気を出さずに、無心の投球を期待しています。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
オリックス 1 0 0 0 0 0 0 0 0 1 9 0
千葉ロッテ 0 1 0 0 0 0 4 0 5 7 1


◆7月16日(月) 千葉ロッテ-オリックス12回戦(ロッテ8勝4敗、13時2分、千葉、28,756人)
▽勝 小林宏 15試合9勝2敗
▽敗 川越 15試合3勝6敗
▽本塁打 オーティズ2号(川越)、サブロー6号(川越)

▽バッテリー
千葉ロッテ 小林宏―里崎
オリックス 川越、金子、吉田、小松―日高

 

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