電脳筆写『 心超臨界 』

どんな財産も誠実にまさる富はない
( シェークスピア )

未来に生きるものは過去の苦労を忘れる――山本健一

2024-06-28 | 08-経済・企業・リーダーシップ
電脳筆写『心超臨界』へようこそ!
日本の歴史、伝統、文化を正しく学び次世代へつなぎたいと願っています。
20年間で約9千の記事を収めたブログは私の「人生ノート」になりました。
そのノートから少しずつ反芻学習することを日課にしています。
生涯学習にお付き合いいただき、ありがとうございます。

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東京裁判史観の虚妄を打ち砕き誇りある日本を取り戻そう!
そう願う心が臨界質量を超えるとき、思いは実現する
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◆村上春樹著『騎士団長殺し』の〈南京城内民間人の死者数40万人は間違いで「34人」だった〉
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「開発の過程には、筆舌に尽くせぬ幾つかの困難があった。しかし、未来に生きるものは、過去の苦労を忘れる。ロータリーエンジンは、今からのエンジンであり。未来に生きる新製品である。経営者も技術者も、過去の苦難を思い出す余裕もなく、ただひたすらに未来の夢に情熱を更に燃えたたせている」


◆未来に生きるものは過去の苦労を忘れる――山本健一

ロータリーエンジン研究部部長 山本健一の言葉
「部下がついてくるかどうかは、リーダーが苦しんだ量に比例する」

『プロジェクトX リーダーたちの言葉』
( NHKプロジェクトX制作班 今井彰、文藝春秋 (2004/3/12)、p156 )

山本は、比類なき名刀の切れ味をもって生きてきた男である。

共に闘った部下たちは言う。

「とにかく厳しい。絶対に逃げることを許さない。徹底的に叩きのめされる」

ロータリーエンジン研究部での山本は、データや装置に頼る部下を戒めた。

コンピューターは、人間を助けて、重要な働きをなすが、アイデアは生まない。人間がまず考え、実験をやり、成功したあとから理論の裏付けをする。人間だからこそ、アイデアを生む。しかし、平凡に過ごす技術者は、アイデアにたどり着けない。

時に殺気立つほどの厳しさの裏で、山本は、人間の無限の可能性と本質を見抜き、信じていた。

「インスピレーションは、確かに人間の特権だが、誰でもいつでも生まれるものではない。考えに考え、あらゆることを試み、ぎりぎりのところまで自分を追い込む努力をした人間のみに与えられるものだ」

山本がロータリーエンジンの陣頭指揮を取り続けた15年の間、一糸乱れぬそのチームの結束力は尋常なものではなかった。開発が進まず、世間から叩かれても、ロータリーエンジンが会社を傾けた悪魔のエンジンといわれても、皆、山本に殉じた。

その理由のひとつ、山本が皆を何処に連れて行こうとしているのか全員が痛いほど分かっていたからだ。

山本は、その思いをロータリーエンジン誕生の冊子にこう書き綴った。

「開発の過程には、筆舌に尽くせぬ幾つかの困難があった。しかし、未来に生きるものは、過去の苦労を忘れる。ロータリーエンジンは、今からのエンジンであり。未来に生きる新製品である。経営者も技術者も、過去の苦難を思い出す余裕もなく、ただひたすらに未来の夢に情熱を更に燃えたたせている」
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