§1-1 欧米諸国(白人国家)は地球全土を侵略し尽くそうとしていた
◆ベルリン条約
相手が弱ければ好きに占領して自国領にしていい、というのはヴァスコ・ダ・ガマ以来白人国家間では当たり前のことだったが、ただ進出国家が増えた19世紀後半、白人国家同士がいざこざを起こさないようベルリン条約が結ばれた。
◇ベルリン条約
『「モンスター新聞」が日本を滅ぼす』
( 高山正之、PHP研究所 (2008/4/17)、p166 )
相手が弱ければ好きに占領して自国領にしていい、というのはヴァスコ・ダ・ガマ以来白人国家間では当たり前のことだったが、ただ進出国家が増えた19世紀後半、白人国家同士がいざこざを起こさないようベルリン条約が結ばれた。参加国は米、英、仏、独、蘭、伊、露、豪、スペイン、ポルトガル、スウェーデン、トルコ、ベルギー。調印は1885年、明治18年のことになる。
主にアフリカ分割を意識した条約で、要点は2つ。
1つは「他国の権益のない場所」、つまりまだどの白人国家も「手をつけていない国でも島でも、列強に通告すれば自国領にできる」。2つめは「沿岸部を領有した国はその後背地も自動的にその国のものになる」。つまり、アフリカの角・エリトリアを取ったイタリアは自動的にその奥のエチオピアも領有する権利が生じるという意味だ。
それでイタリアは、この条約で得た特権を生かしてエチオピア領有のために軍を出すが、アドアの戦いでエチオピア軍に大敗を喫し、エチオピアはアフリカの数少ない独立国として生き残った。
◆ベルリン条約
相手が弱ければ好きに占領して自国領にしていい、というのはヴァスコ・ダ・ガマ以来白人国家間では当たり前のことだったが、ただ進出国家が増えた19世紀後半、白人国家同士がいざこざを起こさないようベルリン条約が結ばれた。
◇ベルリン条約
『「モンスター新聞」が日本を滅ぼす』
( 高山正之、PHP研究所 (2008/4/17)、p166 )
相手が弱ければ好きに占領して自国領にしていい、というのはヴァスコ・ダ・ガマ以来白人国家間では当たり前のことだったが、ただ進出国家が増えた19世紀後半、白人国家同士がいざこざを起こさないようベルリン条約が結ばれた。参加国は米、英、仏、独、蘭、伊、露、豪、スペイン、ポルトガル、スウェーデン、トルコ、ベルギー。調印は1885年、明治18年のことになる。
主にアフリカ分割を意識した条約で、要点は2つ。
1つは「他国の権益のない場所」、つまりまだどの白人国家も「手をつけていない国でも島でも、列強に通告すれば自国領にできる」。2つめは「沿岸部を領有した国はその後背地も自動的にその国のものになる」。つまり、アフリカの角・エリトリアを取ったイタリアは自動的にその奥のエチオピアも領有する権利が生じるという意味だ。
それでイタリアは、この条約で得た特権を生かしてエチオピア領有のために軍を出すが、アドアの戦いでエチオピア軍に大敗を喫し、エチオピアはアフリカの数少ない独立国として生き残った。