電脳筆写『 心超臨界 』

ひらめきを与えるのは解答ではなく質問である
( ウジェーヌ・イヨネスコ )

不都合な真実 《 拉致問題に冷淡であった土井たか子——渡部昇一 》

2024-05-28 | 04-歴史・文化・社会
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どんな国の外国人でも日本に愛情を持ち、この日本で日本人として生きていこうと決意して帰化するのは一向に差し支えないし、むしろ望ましいことである。しかし、日本名を名乗ってそれらしく装いながら、かつて本名を名乗っていた国への忠誠心を抱き続け、その忠誠心に従って策動(さくどう)するようなことがあったらどうだろう。ましてその人物が公人やある勢力の指導的立場にあったりしたら、事は重大、という以上に空恐ろしいものがある。


◆拉致問題に冷淡だった土井たか子

「公的立場にある人や言論人 一つの勢力を率いる人は
 その出自を明らかにすべきである」
歴史の教訓 ●連載●第135回/上智大学名誉教授・渡部昇一
『致知』 2007年・2月号 )

社会党の委員長で衆議院議長を務めた土井たか子氏の出自(しゅつじ)が、李高順という名を持つコリア人であった、と月刊誌「WILL」が報じたのは、数か月前のことである。私も以前、そういう話を聞いたことがある。しかし、噂(うわさ)のようなレベルのものを活字にしていいのだろうかと驚き、編集部に聞いてみた。これが虚報ならただで済む話ではない。

だが、編集部はきちんと調査し、この事実に確信を持っていた。もちろん確信があるからこそ記事にしたのだろう。そして、記事が本当かという問い合わせはいくつかあったが、抗議の電話は一本もかかってきていない、ということであった。

その後もこの雑誌が土井たか子氏の記事のことで訴えられたとか批判にさらされているとかいった話は一切ない。どうやら土井たか子氏の出自が李高順というコリア人であったことは事実として認めていいようである。

そして、これが本当だと思ってみると、多くのことに納得がいくのである。たとえば、拉致問題である。

拉致問題が浮上してきた当時、社会党は北朝鮮にルートを持つ数少ない組織であった。拉致被害者の家族が社会党に頼ろうとしたのは当然である。ところが社会党はケンもホロロ、そんなことはあるわけがないとまったく取り合おうとしなかった。それどころか拉致被害者家族を、社会党や北朝鮮を貶(おとし)めようとする勢力に利用されていると非難さえしたという。

「社会党は日本の政党だとは思っていません。あれは北朝鮮の政党です」。

拉致被害者家族の一人がはっきりした口調でそう言うのをテレビで聞いたことがあるが、あれは聞く耳さえ持とうとしない社会党の対応から感じ取った実感だったのだろう。

社会党独自で調査してみるとか、北朝鮮が正直に答えるわけはないがルートを持っているのだから一応問い合わせてみるとか、当時真相の徹底糾明に逡巡(しゅんじゅん)していた感じの政府や外務省を攻撃する材料にするとか、対応の方法はあったはずだ。にもかかわらず、ケンもホロロで取り合わない社会党の態度を、私もいぶかしく感じたものだった。

政治家とはいえ人間である。判断を間違えることはある。だが、単なる判断の間違いにしては、度を過ぎていた。

これが土井たか子氏が李高順を本名とする国への忠誠心を持ち続け、その指令を受けるか、指令を受けないまでもその国の体制や政策に共鳴してのことだとしたら、ケンもホロロの対応も納得がいく、社会党と、その系譜を引く現在の社民党の朝鮮問題についての言動も呑(の)み込めるのである。

どんな国の外国人でも日本に愛情を持ち、この日本で日本人として生きていこうと決意して帰化するのは一向に差し支えないし、むしろ望ましいことである。しかし、日本名を名乗ってそれらしく装いながら、かつて本名を名乗っていた国への忠誠心を抱き続け、その忠誠心に従って策動(さくどう)するようなことがあったらどうだろう。ましてその人物が公人やある勢力の指導的立場にあったりしたら、事は重大、という以上に空恐ろしいものがある。
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