電脳筆写『 心超臨界 』

偶然は用意の出来ている人間しか助けない
( ルイ・パスツール )

人生を創る言葉 《 一度会った人は忘れない、大隈侯の人心収攬術 》

2024-07-30 | 03-自己・信念・努力
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そのノートから少しずつ反芻学習することを日課にしています。
生涯学習にお付き合いいただき、ありがとうございます。

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東京裁判史観の虚妄を打ち砕き誇りある日本を取り戻そう!
そう願う心が臨界質量を超えるとき、思いは実現する
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■『小樽龍宮神社「土方歳三慰霊祭祭文」全文
◆村上春樹著『騎士団長殺し』の〈南京城内民間人の死者数40万人は間違いで「34人」だった〉
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■超拡散『移民受入れを推進した安倍晋三総理の妄言』
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◆一度会った人は忘れない、大隈侯の人心収攬(しゅうらん)術


『人生を創る言葉』
( 渡部昇一、致知出版社 (2005/2/3)、p218 )
第6章 成功の秘密――「考え方」を工夫する

[ 大隈重信 ]
政治家。佐賀生まれ。立憲改進党を結成し、自由民権運動に参加。
のち総理となり、板垣退助とともに最初の立憲制内閣を組閣した。
早稲田大学創立者。(1838~1922)

大隈重信がどうして人気があったかということを岡崎久次郎という人が語っている。

この人が岐阜の県会議員を三人連れて、大隈重信に会いに行った。そして、

「これが武藤、これが坂口、これが渡辺です」

といって紹介した。

それから、1年ぐらい経ってから、大隈さんが大阪からの帰りに岐阜駅で降りたことがあった。長良川で鵜飼を見るために、ほんの2、3時間立ち寄ったのである。岡崎さんはじめ三人が出迎えると、汽車から降りた大隈さんは、いきなり、

「おお、武藤も坂口も渡辺もきていたか」

と声を掛けた。1年前にたった10分か15分面会した県会議員の名前を突然呼び上げたのだから、その記憶力には全員がびっくりしてしまった。

三人は大いに面目を施し、また非常に感激し、恐縮して、すっかり大隈さんに心酔してしまった。それからというもの、岐阜県はほとんど大隈党になってしまった。

これは政治家たるもの、一度紹介された人の名前を覚えないようでは駄目だという話である。同じようなことを、アメリカのデール・カーネギーがフランクリン・ルーズベルト大統領の逸話として書いている。フランクリン・ルーズベルト大統領も、一度会った人と次に会ったときは、必ずファースト・ネームで呼んだという。

この話を読んだ子供のころ、「自分は政治家になれないな」と思ったことを覚えている。だが、なれないから駄目だとは思わなかった。政治家になれなければ、じゃあ何にならなれるのか。そういうふうに考えることで、本気の志というものが固まっていったのである。そいう意味で、「なれない」と悟ることも大切なことである。
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