電脳筆写『 心超臨界 』

今日あなたはあなた自身である
それは真実を超えた真実
あなた以上にあなた自身である者などいない
ドクター・スース

家電リサイクルは、国ぐるみ、一流家電メーカーぐるみの本当に大きな偽装です――武田邦彦

2024-03-04 | 05-真相・背景・経緯
電脳筆写『心超臨界』へようこそ!
日本の歴史、伝統、文化を正しく学び次世代へつなぎたいと願っています。
20年間で約9千の記事を収めたブログは私の「人生ノート」になりました。
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東京裁判史観の虚妄を打ち砕き誇りある日本を取り戻そう!
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■超拡散記事『榎本武揚建立「小樽龍宮神社」にて執り行う「土方歳三慰霊祭」と「特別御朱印」の告知』
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業者が廃家電を引き取るときに、「法律で定められたリサイクル料金です」というものですから、消費者は仕方なくリサイクル料金を支払います。ですが本当のことを公にするなら、「法律でリサイクル料金をとってよいことになっていますが、それをリサイクルに使っても、そのままポケットに入れてもよいようになっています」と言わなければなりません。


◆国民は無駄金を払い、バカをみている

『偽善エコロジー』
( 武田邦彦、幻冬舎 (2008/05)、p200 )

ペットボトルにしても、紙にしても、家電リサイクルにしても、なぜ国が「お金がかかる方法」を選択するかというと、そのお金は国が出すのではなく、国民が税金として出すからです。そしてお金がかかればかかるほど、そのお金は、役人の知り合いの人や役人自身の天下り団体に行くので望ましいのです。国民は、家電リサイクルで、少しでも安い方法を選んでほしいのですが、国はできるだけ高い方法がよい、業界も同じということです。

環境問題は、見かけが善意や環境を守るといういかにも道徳的なことなので、みんなが反対しにくいところを突いて、今まで不合理な方法がとられてきました。商売なら損をするのでこんな方法はとらないのですが、何しろ税金を徴収すればよいのですから簡単です。何とかして科学のことがわからない人をだませばよいとなるのです。そんなことを考えず、真面目に廃家電を処理するのがよいと私は思います。

現在、廃家電のリサイクルはさらにひどい状態になっています。廃家電のリサイクルが始まったときには、まだ真面目にリサイクルに取り組んでいるところが多かったのですが、最近では、法の網の目をくぐって、リサイクルをする気もないのに消費者からリサイクル料金をとって、中古として横流しすることが行われてきました。

業者が廃家電を引き取るときに、「法律で定められたリサイクル料金です」というものですから、消費者は仕方なくリサイクル料金を支払います。ですが本当のことを公にするなら、「法律でリサイクル料金をとってよいことになっていますが、それをリサイクルに使っても、そのままポケットに入れてもよいようになっています」と言わなければなりません。事実、そのようなことをしている電気屋さんが大手でも何社かあり、現在、実に50%以上がリサイクルされずに中古品として売られています。

中古品としてでも売られれば役に立つのだからよいと思う人がいるでしょうが、実は二つの意味でダメなのです。

まず、4000円はリサイクルをするための経費として徴収されます。それはリサイクルが大変だから、それにお金がかかるからです。しかし中古品として流通するなら、そんなにお金がかかりません。

つまり、中古品として販売するなら、消費者から4000円をとるのではなく、たとえば2000円で中古品として買い取って、それを5000円で売り、その差額の3000円を手にするというのが、中古品販売の正しいやり方です。それなのに、法律があるからというので4000円を消費者からとり、さらに5000円を販売先からとるので、合計9000円を手にするのです。こんなにうまい商売はないのですが、それを奨励しているのが家電リサイクル法なのです。

もちろん、この実体は自治体もわかっていますが、目をつぶっているというか、自分たちの利益にもなるし、業者も儲かる、損をするのは国民だけだからよいというわけです。日本の官庁や自治体はこんなことも処理できないほどに、システムも意志も弱っているのです。

具体的に現実を示してみましょう。

右の図でわかるように、廃家電として正規ルートで処理されているのと同じくらいの台数が「どこへ行っているかわからに廃家電」、つまり中古に流れているものです。家電リサイクルが始まった頃には、少なかったのですが、最近では、それが50%を超えているのですから、一部に悪い人がいるのではなく、業界全体が関与していることがわかります。それも松下電器、三菱電機、日立製作所といった日本を代表する企業が加担しているのですから、本当に恐ろしいことです。

最近、日本列島は偽装流行りですが、この家電リサイクルは、国ぐるみ、一流家電メーカーぐるみといいう点で、本当に大きな偽装です。しかし、これほど偽装も大きくなると、どこから手をつけてよいかわからなくなるので、そのままになっています。
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