電脳筆写『 心超臨界 』

今日あなたはあなた自身である
それは真実を超えた真実
あなた以上にあなた自身である者などいない
ドクター・スース

「日本という国は理解できない、信用できない」ととられても仕方がありません――武田邦彦

2024-03-04 | 05-真相・背景・経緯
電脳筆写『心超臨界』へようこそ!
日本の歴史、伝統、文化を正しく学び次世代へつなぎたいと願っています。
20年間で約9千の記事を収めたブログは私の「人生ノート」になりました。
そのノートから少しずつ反芻学習することを日課にしています。
生涯学習にお付き合いいただき、ありがとうございます。

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東京裁判史観の虚妄を打ち砕き誇りある日本を取り戻そう!
そう願う心が臨界質量を超えるとき、思いは実現する
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■超拡散『世界政治の崩壊過程に蘇れ日本政治の根幹とは』
■超拡散『日本の「月面着陸」をライヴ放送しないNHKの電波1本返却させよ◇この国会質疑を視聴しよう⁉️:https://youtube.com/watch?v=apyoi2KTMpA&si=I9x7DoDLgkcfESSc』
■超拡散記事『榎本武揚建立「小樽龍宮神社」にて執り行う「土方歳三慰霊祭」と「特別御朱印」の告知』
■超拡散『南京問題終結宣言がYouTubeより削除されました』
■超拡散『移民受入れを推進した安倍晋三総理の妄言』
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もともと日本が環境や動植物の保護を無視するような国なら、全体としての辻褄(つじつま)は合っていますから理解できるのですが、あるときには自然が大切とか、動物を大切にするのに、あるときには正反対の行動を平気でとるのが理解不能なのです。


◆日本人の行動は矛盾に満ちている

『偽善エコロジー』
( 武田邦彦、幻冬舎 (2008/05)、p219 )

食料自給率とは正反対のことですが、京都議定書で参加155カ国のうち、日本ただ1カ国だけが、温暖化ガスの削減に血道を上げていることも、国際社会では理解されていません。すでに、京都議定書で削減義務を負ったアメリカとカナダは参加していませんし、ヨーロッパは1990年を基準に、EU内で調整することによって実質的な削減から逃れています。世界全体が温暖化ガスの排出削減は必要と考えていますが、「ほどほどに」という中で、世界が動いているのです。日本だけが、やけに熱心に「チーム6%」などと言って取り組んでいるのをみると、何となく気味が悪くなるのもわかります。

さらに、もし温暖化ガスを日本だけが削減しても、若干でも温暖化を防止できるなら日本の行動が理解される余地がありますが、もともと世界の温暖化ガスの5%しか出していない日本がその6%を削減したところで意味がないのは誰でもわかります。意味のないことを、国を挙げてやっているのですから、穀類自給率を含めて、「日本という国は理解できない、信用できない」ととられても仕方がありません。

日本人ですから、日本を冷静に見ることができないのも、ある意味で仕方ないことです。しかし、特にヨーロッパ人やアメリカ人が「環境」としてとらえているもの、「自然」と感じるものに対して、日本がどのような行動をとっているかを整理しますと、まず森林の利用については、国土面積の3分の2が森林なのに、紙にも木材にも使わずに、石油を使ってリサイクルをし、「森林を守ろう」と言っている行為が、彼らは理解できません。また、捕鯨になると一転して「生育量の範囲なら捕鯨できる」と正反対になります。

温暖化で生物が絶滅すると心配していると思ったら、日本列島の野生動物は、都市化や道路のためにほとんど絶滅状態にあります。そして動物愛護という点でも問題があります。一つはイヌやネコのような動物を大量に殺していることです。毎年、保健所で薬殺されたり二酸化炭素で窒息死されるイヌの数は、約20万匹、ネコが30万匹ですから、ものすごい数です。そのような数のイヌやネコを処分しているのに、まったく社会的問題にもならないのも奇妙なことです。処分されないまでも、劣悪な環境で虐待されていたり、ブリーダーと呼ばれる「強制繁殖屋」に、体力の限界まで子供を作らされて捨てられるイヌなど後を絶ちません。

温暖化でサンゴ礁の一部が死滅することにあれほど注目する日本人が、日常的に身の回りで殺されるイヌやネコに関心がないのは本当に不思議です。そしてこれもたびたび指摘されることですが、医学実験用に使用される動物の種類と数の多いこと、それが統計もあまりとられず、国民の関心もなく、ガイドラインが整っていないことも、国際的な不信を招く一つの原因になっています。

もともと日本が環境や動植物の保護を無視するような国なら、全体としての辻褄(つじつま)は合っていますから理解できるのですが、あるときには自然が大切とか、動物を大切にするのに、あるときには正反対の行動を平気でとるのが理解不能なのです。
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