二人の共犯者AとBが留置所で取調べをうけているとしよう。二人とも黙秘を押し通せば証拠が乏しいため、別の微罪による立件となる。二人とも自白する気はなかったが、さすがの警察は各人に切り出す。「お前が自白すれば、あいつを主犯にして、お前はそそのかされたことにしてやる。ま、基本的に無罪放免だ」 . . . 本文を読む
ミス・エルザは校長で私の担任だ。9月の新学期が始まると、私たち一人ひとりを呼び出して話し合った。「ピーター。あなたには得意なものがいくつかあるけれども一つだけ生かさなかったものがある。わかる?」。私は首を横に振った。「作文。得意なのにあまり練習しなかったでしょう。作文の練習をこれからの目標の一つにしましょうね」。こんな調子で読みや綴(つづ)り、習字、算数についても目標が定められ、学習帳に書き込まれる。彼女は、潜在能力がありながらそれを生かしていない分野があると執念を燃やして対応したのだ。 . . . 本文を読む
はじめて戦場にでるのはだれでも恐ろしいものだが、とるべき道はただ一つ。戦闘など全然怖くないといった顔で立ち向かうことだ。いくら逃げたって弾がとんでくるときはとんでくる。弾丸など怖くないといって立ち向かえば弾丸のほうが逃げていく。この態度をつねに取り続けていると、見せかけだけでなく本当に度胸がすわってくる。恐怖を知らぬ態度をとり続けているうちに、いつの間にか本当に恐怖を感じなくなり、度胸のある人間になるのだ。 . . . 本文を読む
【한국어로 배우는 명언의 지혜】 過去の偉人たちは、われわれへの遺産として「知識」という宝物を残してくれた。しかし、その中でも最も重要な知識は、金塊同様、自らの手で掘り出さなければ手に入れることはできないのだ。
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社是の「先義後利」は中国の儒学の祖の一人、荀子の「義を先にし利を後にする者は栄える」に由来しています。でも利益を出し、会社を存続させなければ経営責任は果たせない。やはり経営は結果責任です。 . . . 本文を読む
とくに中国の工作活動については、「三戦」というものが基本になっている。日本の防衛省が2018年に発表した『平成30年版防衛白書』によれば、「三戦」を次のように説明している。中国は、軍事や戦争に関して、物理的手段のみならず、非物理的手段も重視しているとみられ、「三戦」と呼ばれる「輿論(よろん)戦」、「心理戦」及び「法律戦」を軍の政治工作の項目に加えたほか、軍事闘争を政治、外交、経済、文化、法律などの分野の闘争と密接に呼応させるとの方針も掲げている。 . . . 本文を読む
津田梅子は明治4年7歳でアメリカ留学させられて敬虔なキリスト教徒ランマン夫妻に育てられて小中高校を出て日本へ帰ったのが明治15年。日本には洋行帰りの男子は出世の道はあったが女子には絶無だった。窮して華族女学校の先生にしたが、梅子はデモクラットです。良妻賢母教育はできない。自分の理想の教育がしたい。それで自分で私塾を始めた。津田英学塾です。 . . . 本文を読む
一つは、この不況もなだらかに起きていれば、微調整が可能であった。洪水が大氾濫にならずにすんだ。それなのに、微調整ができないような、いわば崖(がけ)から突き落とすような劇的な不景気にしてしまった奴、つまり張本人がいるということです。それをやってのけたのが、当時、大蔵省銀行局長であった土田正顕(つちだまさあき)なんです。 . . . 本文を読む
自衛艦は軍艦じゃないというのが朝日新聞辺りの主張で、だから一般の船と同じに扱われた。「なだしお」はその蔑(さげす)みに堪え、このときも右から来た釣り船に道を譲った。2千トンの潜水艦が150トンの船のために右回頭したのだ。ところが釣り船がまさかの左回頭をした。航行ルールを破って衝突した。釣り船の一方的な過失だ。しかし横浜地裁の杉山忠雄は事実とは逆に自衛艦の過失だと断じた。 . . . 本文を読む
ドイツに続いてソ連がポーランドに侵攻し、東部を占領したとき、イギリスとフランスはソ連に宣戦布告しませんでした。ヒトラーだけでなく、スターリンもポーランドの独立を犯したのに、なぜソ連に宣戦布告しなかったのか。これはほとんど説明されていないし、そもそもそういう問題提起すら皆無に等しいといえます。不思議な話です。 . . . 本文を読む
平成8年(1996)年5月20に教育テレビで放映された「51年目の戦争責任」は、教育番組にはほど遠い捏造番組であった。この番組では、慰安婦募集に関連して軍が出した通達文を改竄して紹介し、不正な方法で慰安婦を集めている不届きな業者を取り締まるよう指示した軍部について、不正な方法を用いてでも慰安婦を調達せよと命じていた証拠を突き止めたとして、その非道を嬉々として糾弾してみせたのである。 . . . 本文を読む