電脳筆写『 心超臨界 』

人生は歎き悲しむよりも
笑いとばすほうが人には合っている
( セネカ )

自助論 《 衣の下に隠された豊かな心を見抜く――サミュエル・スマイルズ 》

2024-07-06 | 03-自己・信念・努力
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東京裁判史観の虚妄を打ち砕き誇りある日本を取り戻そう!
そう願う心が臨界質量を超えるとき、思いは実現する
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◆村上春樹著『騎士団長殺し』の〈南京城内民間人の死者数40万人は間違いで「34人」だった〉
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絶えることなく修養を積み、より多くの人間と接するよう努めれば、われわれは自分本来の人間性を少しも損なうことなく礼節や洗練された態度を身につけられるだろう。貧富の差や生活条件の違いにかかわらず、人は誰でも広く豊かな心を持てるはずだ。


『自助論』
( サミュエル・スマイルズ、三笠書房(2002/3/21)、p279 )
10章 人間の器量――人格は一生通用する唯一の宝だ!
3 「礼儀作法には金がかからない、しかも礼をつくすだけで何でも手に入る」

◆衣の下に隠された豊かな心を見抜く

本物の礼節を知る人間は、他人の意見にもよく耳を傾ける。昔からいわれるように、不作法が高じると独善に陥りやすい。独善の最悪の表われが強情と傲慢である。

人によって考え方が違うという事実を、われわれはまず認めなくてはいけない。実際に意見が衝突したら、がまんにがまんを重ねてねばり強く話し合うべきだ。信念や意見は穏やかに主張し合えばいいのであって、何も口角(こうかく)泡をとばしての激論やなぐり合いに及ぶ必要はない。暴力沙汰にはならなくても、無礼な言葉が相手の胸に突きささり、いやしがたい傷を残す場合もある。このような事態はくれぐれも回避したほうが身のためだ。

立派な礼節は、地位や身分にかかわらず誠実で思いやり深い心から生まれる。力仕事に従事している人が、必ずしもふるまいが荒っぽく粗野なものになるわけではないし、上品な職業についていても、からっきし不作法な連中もいる。

絶えることなく修養を積み、より多くの人間と接するよう努めれば、われわれは自分本来の人間性を少しも損なうことなく礼節や洗練された態度を身につけられるだろう。貧富の差や生活条件の違いにかかわらず、人は誰でも広く豊かな心を持てるはずだ。

いつの時代も、まことの人格者は広く豊かな心の持ち主である。貴族のきらびやかな衣装の中にだけでなく、農民の粗末な灰色の服の下にも、このすばらしい心は隠されているかもしれない。

ある時、スコットランドの詩人ロバート・バーンズは、エジンバラ出身の若者と散歩に出た。そこへ一人の正直な農民が通りかかったので、詩人は道の中央で丁重にあいさつを交わした。すると、連れの血気盛んな若者は、それを見とがめて詩人に食ってかかった。自分たちより下の人間に腰をかがめるとは何ごとか、というのである。それを聞いたバーンズは、大声でこう叱りつけたという。

「君は何という大バカ者なんだ! 私は外套(がいとう)や丸い帽子に話しかけたのではない。むろん靴と口をきいたのでもない。私は、その中にいる一人の人間に話しかけたのだ。それだけではない。いいかね、あの男は、君や私やひょっとすると、ほかのだれより値打ちのある人間かもしれないじゃないか」
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