電脳筆写『 心超臨界 』

苦労に対する最大の報酬は
その引き換えに手に入れるものではない
苦労したことで形成される人物である
J・ラスキン

多様な文化を持ったそれぞれの地方を創り直す――菅原文太

2024-09-02 | 09-生物・生命・自然
電脳筆写『心超臨界』へようこそ!
日本の歴史、伝統、文化を正しく学び次世代へつなぎたいと願っています。
20年間で約9千の記事を収めたブログは私の「人生ノート」になりました。
そのノートから少しずつ反芻学習することを日課にしています。
生涯学習にお付き合いいただき、ありがとうございます。

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東京裁判史観の虚妄を打ち砕き誇りある日本を取り戻そう!
そう願う心が臨界質量を超えるとき、思いは実現する
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■緊急拡散『2024年8月発表:トランプ前大統領「米国を再び偉大にするための核心的公約20」』
■『小樽龍宮神社「土方歳三慰霊祭祭文」全文
◆村上春樹著『騎士団長殺し』の〈南京城内民間人の死者数40万人は間違いで「34人」だった〉
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■超拡散『移民受入れを推進した安倍晋三総理の妄言』
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100万人のふるさと回帰・循環運動を推進、支援するNPO法人「ふるさと回帰支援センター」は、2003年11月に設立された。Iターン・Jターン・Uターンなど、地方で暮らし生活することを希望する都市生活者や定年退職者などの人々のために、受け入れ体制や技術指導などの基盤を整備し、地域活性化と新たな価値観を創造するために社会運動として取り組んでいる。

同センターが、9月16、17日の両日、東京大手町でふるさと回帰フェア2005を開催した。その時の基調講演を同センター顧問、菅原文太さんが行なっている。

稲本 正さんの主宰するオークビレッジが創業3年を過ぎて、経営がなおも苦境をさまよっていたころ、稲本さんは飛び込みで、紀伊国屋書店で木工製品の展示会を開くチャンスをつかむ。そのときの展示品を見た文太さんがこう言った。「気に入った。売れ残ったら全部買う」。文太さんは約束通り売れ残りを全部引き取ったうえ、清見村でオークビレッジの隣接地を購入、工房の大工に家を建てさせ、今は住民票を移して月の半分を過ごしている。

文太さんは基調講演のなかで、飛騨の森や草むらでは数え切れないくらいの生き物に出あうことができると言い、まだまだ自然の恩寵が残ってるのだから、悲観するのは早いと言われているような気がする、と語った。


◆多様な文化を持ったそれぞれの地方を創り直す

「ふるさと回帰フェア2005――新しい日本の活力を生む」
【基調講演】鳥鳴き花笑うふるさとへ帰ろう
ふるさと回帰支援センター顧問/俳優 菅原文太氏
( 2005.10.10 日経新聞(朝刊))

我が住む飛騨では、昨年の台風23号の時に今まで見たことのないような濁流が、釣り人垂涎(すいぜん)の渓流だった川をズタズタにしてしまいました。時代の流れという言葉だけでは言い表せない変化を感じます。果てしない人間の欲望が、便利さと引き換えに呼び寄せた結果なのかもしれません。

しかしまたそんな中でも変わらないものもあるのです。森や草むらをのぞくと、我が家の友人たちがたくさん生きているのを見つけます。アカゲラ、ヤマドリ、オオルリなどの鳥たち、ニホントカゲの親子、ヒキガエル、数種のヘビたち、クワガタムシなど数え切れない生き物がいます。

格別の友人と言えば、ニホンミツバチが我が家の羽目板にここ何年も巣を作っています。そんな生き物たちを見ていると、壊れてゆく山や森や川、変わりゆく風景のことを忘れて、自然の恩寵(おんちょう)がまだまだ残っていて、悲観するのは早いと言われているような気がします。

日本という国は、価値観や歴史、文化が決して同一ではない、さまざまな日本があって、それぞれの日本人がいて、変化に富んだ国を造ってきたと思っています。だからこの「100万人のふるさた回帰運動」は、都会から地方への単なる「人返し」ではなくて、多様な文化を持ったそれぞれの地方をもう一度創(つく)り直すということを、この会の柱に据えて運動を進めなければならないと思うのです。そこで初めて21世紀の新しい「人返し」の成功が見えてくるのではないでしょうか。
(講演の要旨)
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