電脳筆写『 心超臨界 』

天才とは忍耐するためのより卓越した才能に他ならない
( ルクレール・ビュフォン )

背中からネアカに――平松庚三

2024-07-08 | 08-経済・企業・リーダーシップ
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東京裁判史観の虚妄を打ち砕き誇りある日本を取り戻そう!
そう願う心が臨界質量を超えるとき、思いは実現する
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 おかしくも何ともないときに
 嘘でもいいから笑ってごらん

これは積極一貫で知られる中村天風先生のことば。次のことばも同じ。

 具合の悪いときに
 具合が悪いと言ったら治るか

消極的なことばは一切口にしない。このことを現ライブドア社長の平松庚三さんは、ソニー創業者・盛田昭夫さんから叩き込まれた。「ネアカじゃなきゃダメだよ、平松」。常々盛田さんはそう繰り返した、という。

経営者には、常に積極的な心の態度が求められる。


◆「背中からネアカに――盛田イズムいい聞かせ」 ライブドア・平松社長
2006.04.06 朝日新聞(朝刊)「現場発」

東京・六本木ヒルズ38階のライブドア本社。

「地上をこの手で握り締めたような気になる」。ここからの眺望を、堀江貴文前社長は自著にこう記した。

同じオフィスで、平松庚三社長(60)は「僕にはそういう感慨は、なーんもない」と語る。

「ヒルズ族なんてマスコミが作った言葉。僕はヒルズにいることがステータスだなんて思ったことは、一度もない」

ヒルズからの撤退も取りざたされる。もっと家賃が安くて便利なところがあればいつでも行く。経営者として当然のことですよ、という。

強制捜査の2日後、目を充血させた堀江前社長に呼ばれた。

「いやあ、まいっちゃいました。万一の時は、後をお願いします」

堀江前社長が逮捕された翌日、平松社長は就任会見に臨む。

「これまでの半生で最も忙しく、かつ最も充実した2カ月だった」

火中の栗を拾って、なぜそこまで前向きに?。

そりゃあ、盛田イズムだよ、と即答した。

米国の大学を卒業後、ソニーに13年勤めた。うち7年半は、創業者の故盛田昭夫氏のもとで働いた。「ネアカじゃなきゃダメだよ、平松」。常々盛田氏は繰り返した。

でも、盛田さん、いっつもネアカってのは無理ですよ。

そう言うと、「だったらネアカのふりをしろ。そうやって自分もだますんだ」。

社長はトップの背中を見てるぞ、とも盛田氏は言った。

背中からネアカに。

ライブドアを含めて4社の社長を務めたが、そのたびに自分にそういい聞かせてきた。

が、今回ばかりは、その背中が悲鳴を上げた。

1日16時間、週7日働く生活。背中が鉄板のように凝り固まり、かかりつけのはり・きゅう師の針がささらなくなってしまった。

これまで3回の社長就任時にはいつも、ランの鉢植えが大量に届いた。

還暦の挑戦となる今回は、新鮮な野菜や片手では割れないほど硬い地卵が知人や友人から山のように送られてきた。

でも、社内で口にする食事はカップめんやおにぎりばかりだ。

自慢の愛車、1500ccのハーレーダビッドソンを駆ってレースに出られないことだけが今の僕のストレスだから。

平松社長はそう言って笑った。

「団塊の世代がこれからどうしようって時に、苦労話なんて書かないでよ。僕は絶好調だから」
(菅野俊秀)
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