ちょいスピでセラピー的なKizukiの日々

色んな世の中の出来事、セラピーなどから気付きを得て、ありのままの自分に還ることを目指して生きてます。

「マスカレードホテル」を観て

2019-01-26 09:01:46 | 映画
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木村拓哉さんと長澤まさみさん主演の映画「マスカレードホテル」を観てきました。
東野圭吾原作で、私はこの原作を読んでいます。
が、全然忘れていましたので、新鮮に映画を観ることが出来ました。
さらっと読めちゃったな~、エンタテイメント作品としては面白かったわ、うんうん、このシリーズが人気があるのもわかるわ~という軽いノリの感想しか覚えていなかったのです。
東野圭吾作品のなかでは「麒麟の翼」とか「人形の眠る家」などのような重い感動の残る感じでは、私にとってはなかったのですね。



映画を観ての感想としては、
「キムタクは相変わらずキムタクだな~」
ということと、
「松たか子というのはなんて演技がうまいんだ!」
という感嘆のみが残っています。
あれは役者一家に生まれた天性のものでしょうねぇ。
松たか子さん演じるのは目の悪い老人なのですが、私は彼女が配役だとは知らなかったので、目が悪いことを隠すための大きなサングラスで覆われた顔をみても、松たか子さんだとはわかりませんでした。
声を聴いても。
松たか子だとわかったときにはびっくりしました。
確か彼女は実際の年齢は40歳くらいだと思うのですが、実際に役の老人よりは少し若い役者さんがやっているのかしら、とは思いましたが、まさか40歳そこそこの人の演技とは思いもよりませんでした。
普通老人の役、それも足もとがおぼつかないような人の役を演じようと思えば、わざとよぼよぼと歩くとかすることでしょう。
でも、彼女の演技はそんなわざとらしいことは何もしていません。
けれど、確実に年寄りに見えました。
こんな引き合いに出すのは申し訳ないですが、渡部篤郎さんは昔ながらの現場主義的な刑事を演じていますが、たばこでいがらっぽくなっている声などを演じて、わざとガラッパチな刑事を演じようとしているところが見え見えな感じがあります。
演技をせずに、演技をする。
こんな難しいことをわずか40歳そこそこで松たか子さんはやっているとは!と驚いたのでした。



さて、これは完全に「犯人当て」の推理ものですから、そこに関わる話はいっさいしません。
映画の話を書くときにはよくネタバレですがいいですか~と断りながら、そこを書いちゃうことが多い私ですが、今回はさすがにいたしません。
その部分以外のことでの気付きについて今日は書きたいと思います。
それはホテルマンとしての「サービスの在り方」について、です。



物語は事件の性質上、刑事がホテルマンのフリをして潜入捜査をすることになった、というところから始まります。
そしてフロント役に振り当てられた木村拓哉の教育係として、ホンモノのホテルのフロントである長澤まさみが担当となります。
木村拓哉はあくまで刑事なので、フロントの業務やホテルマンとしての心構えなどクソ食らえ、と最初は思っています。
しかし、長澤まさみとしては
「それは困る。お客さまにはニセモノかどうかなんてわからないのだから。あなたが本当のフロントマンだと思っているのだから。ちゃんとホテルマンとしてのサービス精神をもって臨んでください」
とその姿勢をただそうとします。
その葛藤も見どころのひとつです。
実際に、「マスカレードホテル」というタイトルも、ホテルには実にさまざまな仮面をつけたお客がやってくる、という意味から来ています。
実際に物語のなかの舞台となったホテルが「マスカレードホテル」という名前じゃあ、ないんですよ。
舞台となったホテルの名前は、「コルテシア東京」という名前です。(※実在していません)



さて、そんな名前のことなんてどうでもいいのですが、ホテルマンとしてのサービスの在り方、心構えについて、です。
例えば、部屋のグレードアップを狙って、予約していた部屋にケチをつける客というのがいます。
「禁煙の部屋を頼んでおいたのに、たばこの臭いがしている」
とかクレームをつけるわけです。
映画では、そんなお客に対して、いきなりスイートルームクラスのゴージャスな部屋を代わりに提供し、
「お客さま、こちらでいかがでしょうか」
と言います。
その部屋の豪華さに恐れ入って、思わず口ごもる客。
「ま、まぁ、いいんだけど・・」



その後、ベルボーイがフロントである長澤まさみに、
「あれ、絶対に自分で煙草をつけたんですよ。それで臭いがついてるなんていちゃもんつけて・・。
いいんですか? ダブルくらいでも十分に納得したと思うんですけれど」
と耳打ちします。
そのとき、長澤まさみは、
「お客さまとムダな駆け引きはしない。そう習ったでしょ」
と毅然と言い放ちます。
つまり、1ランクアップの部屋を提示してまたいちゃもんをつけられたら、次は2ランクアップの部屋を提示して・・という段階を踏みながら相手がどう出るかを見極める、なんてマネはしない、ホテルのプライドにかけて、というわけですね。
でも私はこのシーンを見たときに、
「え~、ほんとにこれが良い解決のしかたなのかなぁ・・」
と疑問に思いました。
これだといちゃもんつけた勝ちってことになるじゃないですか。
ヘタすると、この映画を観て、
「へー、そうすると部屋のグレードアップを狙えるんだ。今度、私もやってやろうっと」
なんて思う輩だって現れないとは限りませんよ、とまで注進したくなりました。



普通、事件だったら「真実を明らかにする」ことが1番大切なことのはずですが、サービス業をなりわいとする業種で1番大切なことはそこではない、むしろはっきりと、「真実を明らかにすることが目的ではない」のでしょうね。
真実を明らかにした結果、お客さまのほうが悪い、落ち度があった、ということが露呈したとしてそれはお客さまに恥をかかせるだけのことで、何も解決しない、むしろ、お客さまのおっしゃることは「常に正しいのだ」というところに最初から立脚しよう、というのがホテルの姿勢ってわけです。
それは美しい理念には違いありませんが、これだけ世の中に「モンスタークレーマー」という言葉さえ定着しているなか、ほんとうにその姿勢を貫けるのだろうか、その姿勢を貫いてまでなんの人格に対する調査もないただの一泊する、というお客をそこまで信じて大丈夫なんだろうか、という気もします。



こんなクレーム客のシーンもありました。
そのお客が泊まったあとには必ずバスローブが1着なくなっている、というのです。
それですでに要注意人物とされていたのですが、その客が帰りのチェックアウトをしているとき、客室係から連絡が入ります。
「やはり、今回もバスローブが1着ありません」
と。
それを聞いたフロントの長澤まさみは、
「お客さま、申し訳ありません。ただいま清掃からの連絡で、お客さまのお荷物に当ホテルのものが紛れ込んでしまった可能性があるとのことでございます。恐れ入りますが、トランクのなかを今1度確認していただいてよろしいでしょうか」
と言います。
これはセオリーどおりの対応だと思いました。
あくまで“こちらの手違いで”“紛れ込んでしまった”のであり、お客さまが“盗んだ”とは言っていないですしね。
でも、そのお客は、
「ハぁ~ン? それじゃなにか! 俺が盗んだって言うのか!」
と息巻きます。
そして、いざ、トランクを開けようとしたとき、木村拓哉が飛んで来て、
「お客さま、大丈夫でございます。トランクはお開けにならないでください。どうぞ、そのままお帰りいただいて結構です。失礼いたしました」
と言います。
お客はちょっと拍子抜けの顔をしながら、
「ほんとうにいいのか?」
と言いながら立ち去ります。



そのお客が帰ってから、木村拓哉は長澤まさみにこう言います。
「ヘンだ、と思ったんですよ。彼らはカップルで泊まったんですよね? そうすると部屋には最初から2着のバスローブがあったはずだ。彼らは1つは使った、と言っている。実際、部屋には未使用のバスローブ1着は見つかっている。もし俺だったら、バスローブを盗もうと思うならきれいな未使用のもののほうを持って帰ろうとしますよ、自分がもうすでに着たものじゃなくて。
彼らの目的はそこじゃないんです。
きっと、トランクを開けさせてもそこにはバスローブはない。
そこで初めていちゃもんつけて、名誉棄損だとかなんとか言って、大きな金額を要求しようとしたんじゃないですかね。
これまでにも何回かこのホテルに泊まってそのたびにバスローブを1着だけ盗んで行った、というのもそのための伏線ですよ」と。
そして彼らが泊まった部屋をくまなく調べるとキャスターもついていないベッドをどうやって持ち上げたのか、ベッドの下にバスローブが隠してありました。
やはり彼らは持ち出してはいなかったのです。
ホテルの落ち度を追及して、金銭の要求をしようとした、という木村拓哉の推理は正しかったというわけです。
これは唯一、木村拓哉が長澤まさみから1本とった出来事でしたね。
ほかはたいてい
「お客じゃなくて、お客さまでしょう!」
とかいちいちその態度をただされてばかりいましたから。



しかし、これはたまたま木村拓哉の刑事としての勘が働いて、事なきを得た事件でしたが、実際にこういう手の込んだクレーマーがいたら、ホテルとしてはどうしたらいいというのでしょう?
マスコミに垂れこまれて評判を落とすことを考えたら、やはり大金を握らせて黙ってもらうんでしょうか?
でも1度屈したら、次からもやるでしょうしねぇ・・・



いやぁ、ホテルって大変だなぁ、と思いました。
しかし、こうした日々訪れるであろうヘンなお客、クレーマーにも屈することなく、それでもとにかく
「お客を信じ続ける」
ことができる財力も含めて、“一流ホテル”ということなんだろうか、と考えさせられました。
つまり
「お客さまをどこまでも信じる」
というと、あくまでも精神論のようでカッコいいですが、それは”一流ホテル”というプライドと一流ホテルとしての値段を頂戴しているからこそ、利益をあげているからこそ、できることなのかなぁ、と思うと決して精神論だけじゃなくて、経済論、経営論となってきますからね。
そしてこうしたクレームを未然に防ぐためにかかっている目には見えないお金も、善良な一般客の宿泊費、サービス料に少しずつ上乗せされているってことなのかなぁ、と考える私はあまりにもせこいでしょうか・・







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