ちょいスピでセラピー的なKizukiの日々

色んな世の中の出来事、セラピーなどから気付きを得て、ありのままの自分に還ることを目指して生きてます。

映画「長いお別れ」を観て

2019-07-03 09:01:47 | 映画
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山崎努さん、松原千恵子さん、蒼井優さん、竹内結子さんらが出演されている「長いお別れ」という映画を観てきました。
認知症にかかった父親が死ぬまでの映画ということだけは知っていましたので、暗い映画かなぁ、と思っていましたら、意外に明るい映画だったのでホッとしました。
「明るい映画」という言い方は語弊があるかもしれません。
コメディってわけじゃありませんから。
ちゃんとまじめなヒューマンタッチな映画です。
ただ、出演者の役どころ、とくに認知症になってしまう父親(山崎努)の妻である曜子(松原千恵子)の天然ぶりというか現実を暗く受け止めすぎない姿勢がとても良かったです。
松原千恵子さんって、年齢を重ねてから特にこういう役回りが多くなりましたね。
本来がそういう方なのかしらん。
めちゃくちゃお若くて、ちょっと認知症で亡くなるおじいちゃんの妻、というのが似つかわしくないぐらいです。
その娘さんに間違われてもおかしくないくらい。
スタイルも良いし、肌もつやつやなんだもん。



こんなシーンがありました。
夫が片時も目が離せない、という状況なのにもかかわらず、曜子は自身も眼を悪くして手術をしなくてはいけなくなってしまいます。
医師からは2週間の入院を告げられます。
最初はそれさえためらうのですが、視界が狭くなってしまうしやらざるを得ない、と手術を受けることにします。
次女のふみ(蒼井優)がお見舞いにいくと、ベッドの上にうつぶせになっている曜子の姿がありました。
なんでも、手術後のガスがたまるのを防ぐためにずーっとうつぶせになっていなくてはならない、とのこと。
これ、わかります~
母も昔白内障の手術をしたのですが、母はたまたま溜まらないタイプだったようでうつ伏せになっていなくてもよかったのですが、母の隣のベッドの人はずっとうつ伏せになっていなくてはならないようでした。
ただでさえつまらない入院生活・・・。
母はまだテレビとかつけてみていられますが、隣の方はうつ伏せ状態ではなぁ~んにも出来ることがない。
そこでめげて、あおむけになってしまうとガスが溜まってしまって入院生活がまた長引くことにもなりかねないからひたすらうつ伏せ。
さぞや退屈なさったことでしょう。
そして眼科医の名誉のために言っておくと、現在はもうそんなことをしなくても良い手術法がたしか見つかったと思いましたよ。
映画は数年前のことをやっている、という設定でしたので。
そこで早く夫の介護に戻らなくては、と思っている、うつ伏せになっている曜子は勇ましくこう言うのです。
「お母さん、うつ伏せて、うつ伏せて、うつ伏せまくって早く治すからね!」と。
これには思わず笑ってしまいました。
例えばお百度参りのように身体を使わなくてはならないことなら、「~しまくる」というのもわからないではありません。
「お母さん、早く走りまくって、できるだけ早くお百度参りを完遂させるわね」とかね。
でも、うつ伏せってただじっとしているだけですから「うつ伏せまくるわね!」と勇ましく言われてもねぇ・・という感じです。
うつ伏せまくることによって早くうつ伏せ生活から解放されるわけでもないだろうし・・
こういうところが曜子はとてもキュートで可愛らしかったです。



そして実際に認知症の人をもった家族はその介護に疲弊してしまうことも多いようですが、明るく、ある程度なるようになるさ、でいかないと持たないよなぁ、とも思います。
この映画を観たのも、義母が退院してきてからまだ騒動は収まっていないからこれからもっと大変になっていくだろうなぁ、ということもあってなにかちょっとでも知識を仕入れることができたら、というのもありました。
実際、「お父さん」が認知症になったことによって起こすエピソードは笑って済ませるレベルのことばかりではありませんでした。
便を漏らす、万引きする(他人のものと自分のものが区別つかなくなるのでしょうか、本人は「盗んだ」という意識はありません)、すべての筋肉が弱くなることによる誤嚥からの肺炎・・・。
さまざまなことが家族にのしかかります。
それらのことは「そういうこともあったか!」という新しい発見はありませんでした。
ですから、「ほぅら、認知症になるとこんなこともあるんだよ」ということが言いたい映画だったら、「へん、そんなことぐらいは知っとるわい」というだけで終わったかもしれません。
でも、「お父さん」の周りを取り巻く家族たちが曜子をはじめ、みな前向きで明るいので、とてもそのあたりは救いがある、という気持ちで見ることができたのです。



映画のなかで私の琴線に触れてほろっときたシーンがありました。
それは認知症が進行した父が、娘たちとやってきたと勝手に妄想して遊園地に徘徊して行ってしまった、というシーンです。
お父さんはメリーゴーランドに乗っていました。
お父さんを探しにやってきた娘たちと妻は父を見つけたとたん、そういえば、昔お父さんと来たことあるよね、ということを思い出します。
懐かしくなった3人。
次女のふみが、
「ね、今度お父さんが回ってきて私たちの正面に来たら、手を振ってみようよ」
と言います。
そう言ってはしゃいだ3人はアイドルのコンサートを見に来たファンのように、
「お父さ~~~ん!!」
と思い切り叫びながら手を振ります。
すると父もこちらを見て、実に嬉しそうな良い笑顔をするんです。
この映画では、この認知症になった父が、ふっと笑顔を見せるシーンがこのほかにも何か所かありました。
そこで私は、自分の父親が胃がんで2年前に亡くなったことを思いだし、
「そういえばお父さん、自分が胃がんだ、ってわかってから何かその中でも楽しみや思い出にふけってふっとあんなふうに微笑んだことってあったっけ・・?」
と記憶をまさぐってみました。
ない・・
少なくとも私の前では、ない。
そりゃあ、もう末期の胃がんであとは死ぬしかない、とわかっていて笑えるようなことってなくて当然かもしれないけれど、それでも「あはは」と笑うことは無理でも、ふっと微笑みを見せるようなリラックスは提供してあげることができたはずだった。
そう思うとほろりと泣けて来てしまったのでした。



たった1人の身内にさえ笑顔を提供することができなくて、私は何をセラピストを気取っているんだろう、と思いました。
1人の身内さえ笑顔に出来なかった私が、他人様を笑顔に導くことなんて出来るわけないじゃないか、と気落ちしました。
まぁね、でもそう思ったと同時にまた自分でもわかっているんですよ。
そんな風に思うことはない、ってことが。
そんなこと言ったら、「自分の子どももいないくせになんでユニセフの大使なんてやってるんだよ」なんて言葉を黒柳徹子さんに言う人がいますか? ってことですよ。
ただね、やっぱり自分の足もとっていうか、身内の1人でもいい、ほんとうに幸せだった、という笑顔で見送ることができたら、それ以外の人たちには何も貢献できなかったとしてももうそれで十分じゃないか、と思う私もいることも事実なのでした。



認知症のこと自体を「長いお別れ」という言い方をするそうです。
個人差が大きいでしょうが、認知症と診断された時点で1,2か月で亡くなってしまうという人はさすがにいらっしゃらないでしょう。
ゆっくりとゆっくりと進行していって、それ以上に良くなることはなくて、亡くなる。
映画でもたしか7,8年に渡ることが描かれていたはずです。
それまでにはいろんなことがあるだろうけれど、せいぜい精一杯長いお別れを楽しみましょう、ということです。
実際自分の家族にそこまで達観した態度でいられるかどうかわかりませんが、少なくとも今日のこの映画を観て、
「たとえ治る見込みのない病気になっても、1度でもいい、笑顔になってほしい」
と思ったことは忘れないで居よう、と思ったのでした。


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