世の中、まちがってる、根拠なき反日キャンペーン。

相も変わらず根拠なき反日キャンペーンで、国をまとめようとする輩が存在する。

日韓併合100年(118)

2011-07-27 11:25:12 | Weblog

15:07会議再開。各条毎の討議に入る。

(1)日本の韓国管理、これは露側は認めるが、1露人への最恵国待遇、2韓国皇帝の主権、3露国国境への脅威となる軍事上の措置をしない事を条件とした。韓国はすでに実質日本の保護国となっているため、日本は韓国皇帝の主権は断固拒否して、文言の調整となった。しかしウィッテは韓国内でのロシア人の取り扱いで、細かなことでごね通したので、その細部は先送りとなり、明日3時再開を約して18:30散会となる。

ウィッテは、この会議の出来には不満であった。それは主導権が取れなかったからであり、そのため英紙「ザ・タイムス」との単独インタビューを手配させ、記者に向かって「内容の公表を小村によって拒否された」と、悪口雑言を並べてまくし立てた。憂さを晴らしポイントを稼いだことで、ウィッテは笑顔になった。

8/13、日曜日。午後の会議は中止となった。海軍工廠が、毎日曜日一般公開されるからであった。
中止の理由が発表され、色めきたった記者団は静かになった。ウィッテは「AP」記者を招いた。そしてロシアの譲歩できない4点を説明した。これはその4点を公表して、日本側の譲歩を引き出す算段であった。その4点とは、先に掲げた譲歩不可の4項目であった。

8/14、午前中の会議前に記念撮影が行われた。この日の会議では、(1)日本の韓国管理、(2)満州撤兵、(3)満州の清国還付の3条件が可決され、発表文が作成されている。

「8/14朝の会議で(1)の文言を決定し、午後の会議で(2)(3)を討議決定し、6時散会した」と言う簡単なものであった。記者たちは両国の委員を追いかけたが、明確な内容は得られなかった。

その頃金子堅太郎は米大統領T・ルーズベルトを訪問していた。例の譲歩不可の4項目について話し合っていた。ルーズベルトは譲歩不可の4項目のうち、(10)中立港逃避のロシア艦の引渡し(比較的必要条件) (11)ロシアの極東海軍力の制限(比較的必要条件) については「そんなに重要とも思えない」ので譲歩し、(5)樺太の割譲(比較的必要条件)は、あくまでも譲歩せず、(9)日本の戦費の「払い戻し」(比較的必要条件)は、金額について譲歩して支払うことを承知させたらどうか、と言うものであった。そして更に12項目の内8項目は合意できると言うことはよいことではないか言い、金子は複雑であった。

その夜、ウィッテは在米ユダヤ市民の代表5人の訪問を受けていた。その中には日本に融資したジェイコブ・シフもいた。ロシアにいるユダヤ人の地位向上を依頼するものであった。このシフの存在に、ウィッテは内心ほくそ笑んでいた。

8/15(4)満州に置ける機会均等(付加条件)は、あっさりと同意された。いよいよ樺太割譲問題に取り掛かる。(5)樺太の割譲(比較的必要条件)は、日本側は比較的必要条件としているが、絶対的条件に近い位置づけのものであり、ロシアの「譲渡不可項目4項目」のひとつである。だから、ロシアとはガチンコ勝負となる項目である。

樺太には、1624年に松前藩が南樺太に出張所(藩会所)を設けている。そして1808年には、幕臣の間宮林蔵が樺太を探検し島であることを発見し、しかも実測している。樺太と大陸(沿海州)との間は、「間宮海峡」と国際的にも認められている。


(続く)
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