高雄から新幹線に乗るには左営までいかなくてはなりません。今度はMRTを使うことにしました。乗り方は簡単です。ラインは紅線と橙線の2系統で、行き先ボタンを押して、料金を入れればチップが出ます。チップを搭乗口に当てれば、後はプラットホームで方向を間違えないことです。ここでまごまごしていると、駅員がきて乗車ホームまで案内してくれました。バリアフリーは人が優しいことが大事ですね。写真は左営の駅舎です。三越百貨店と地元店を見学し、昼は冷麺を食べました。お茶が特においしかったです。
台湾の人は日本に好意的な人が多いと思います。台湾の人といっても、本省人、外省人、客家、先住民など多様ですが、いくつか理由があると推察されます。①台湾の偉人である鄭成功の母親が日本人であった、②占領中に道路、鉄道、ダム、「教育」など台湾発展の基礎を築いた。日本の敗戦後、国民党政権の方がより悪政を行った、③日本企業のため、開発援助をしたので成長発展した等が考えられます。しかし、占領下での人権侵害は過去のこととはいえ、未来のアジアの平和・友好を考えるなら忘れてはならないことです。「韓国や台湾は日本の植民地でない」などという人もいますが、日本の侵略戦争という歴史の真実をみない考えだと思います。「植民地経営は人類愛にもとづく『慈善事業』ではない。軍事力と言う物理的な措置で領土を獲得すれば、当然に武力による抵抗を招く。その抵抗を抑えるために、またしても武力を行使することになり、抵抗が激しいほど弾圧も強化されていく、後藤新平の『土匪』対策は、徹底したアメとムチの併用であった」(伊藤潔、「台湾」)。「彼が最初にそれ(「文装的武備」)を実践したのは、台湾において、台湾総督府民政長官を務めたときであり、武力のみで台湾支配には無理のあることを感じ取った後藤は、都市における衛生改善、農村での農業改良、さらには電力事業とそれにともなう製糖業などの産業開発を通じて、台湾住民の生活向上を図りながら、反日感情を抑え込みに取り掛かった。満鉄総裁としての後藤が進めた満鉄経営は、この延長線上にあった」(西澤泰彦、「日本植民地建築論」)。とういう考えが真実だと思います。いつか台湾の人に聞いてみたいと思います。
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