3月22日豊田市3月議会の閉会日を傍聴した。新聞でも報道されたが、ラリーの予算が「ずさん」である、スタジアムの芝生を剥がすのはどうか、議会への説明が不十分等として最大会派の自民クラブは3億円程の減額修正案を出し、公明党、新しい風、共産党の賛成で可決した。市長提案予算を修正したのは異例であるが、市長選のしこりもあるようだ。ただラリーそのものに反対ではない、という微妙な立場にある。女性副市長に自民クラブと公明党が不同意したのも、含みがありそうだ。次の11区総選挙も気にかかる。
それ以外の予算について、300億円以上のハード(普通建設事業)予算の確保を評価し、駅前開発、中央公園、幹線道路、区画整理事業など問題も多い。経営会議で都心整備課、公園つくる課の提案は議題名を含めて、情報が非開示である。岩田議員が議会と二元制を言うのは正論だが、しっかり市政をチェックしてきたか疑問もある。特に駅前開発とこれからのイベント型整備である。都心整備ではバスターミナルを駅西口に一本化する。そのために東口利用者の6割が不便になる。さらに、駅前広場を整備し歩行者天国を当面凍結しているが、解凍もありうる。駅前開発は30年1000億円以上投資してきたが、市民意識調査でも魅力や賑わいがない、と回答が6割に達する。修正後の予算案にはこれが含まれるが、新しい風の岡田議員は市駅バス停の東口移設には、選挙の時に反対していたが賛成している。共産党の根本議員は18歳通院医療費無料化、学校給食無料化などは評価しつつ、駅前整備、ハード優先の予算、大企業優遇などの理由で反対した。
年金者組合が出した高齢者の補聴器補助の請願について、一定の予算はつくが検査など充実を求めている。これに紹介議員は根本議員であったが、新しい風の岡田議員は代表して賛成討論をした。
もう1点気になったのは、古瀬間聖苑の利用者が多いから、一部事務組合で運営してきたが、みよし市には出ていって欲しいという争いである。みよし市は合併しなかったこと、コミュニティバス無料化、少人数学級先行、非核自治体宣言、そして非正規を減らす市長方針など、豊田市より市民要求が一歩前進なのが気に入らないのか、二元性を疑ってしまう。
以上の詳細は議事録の詳細を確認されたい。写真は市役所2階ロビーの壁。