豊田の生活アメニティ

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憲法前文を読む

2019-05-26 | 平和・人権・環境・自治制度

 昨日松元ヒロのライブを聞いて、改めて憲法前文を読み直した。君が代について、アメリカ国歌の曲で歌ったのも愉快だった。第2の国歌とも言われるアメージング・グレースでも歌ったことを思い出し書き記す。

1 「政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こることのないように決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し」とある。守るべき立場の総理が憲法9条を変えようとしている異常である。国会では野党が要求している予算委員会も開催せず、元号改定や国賓トランプの政治ショーがテレビで垂れ流される。モリカケ問題などお友達の優遇で、政治の私物化を忘れさせようとしているのか。

2 「そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであって、・・・その福利は国民が享受する。」とある。大企業の法人税は下げ、勤労統計、生活保護費など統計の偽装で、消費税を上げても国民の福利は犠牲である。年金は60歳から65歳、さらに70歳へと画策されている。国の借金は1000兆円、オリンピック前後に財政破綻が押し寄せるだろう。国民が怒り学ばなければ、われらとわれらの子孫に大きなつけが回ってくる。

3 「いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならない」とある。トランプ大統領はアメリカ・ファーストである。FTA交渉などアベ総理はノート言えず、「日米関係を緊密に」するため税金で接待している。アメリカと対等でなくアメリカに隷従である。これは沖縄の辺野古基地など日米地位協定をみれば明らかである。アベ総理の「私が国家である」発言は、漢字の読み違いでなく憲法を曲解している。

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松元ヒロライブin豊田

2019-05-26 | 平和・人権・環境・自治制度

 豊田9条の会主催の松元ヒロライブを5月25日に聞きました。

 9条の会の豊田の代表世話人・梅村弁護士のあいさつは、憲法を守るべき公務員、最高の権力者である首相が憲法を変えようという異常。9条の2項に1項または1条加えて、「自衛隊を書き込む」だけという。しかし、憲法違反の「戦争法」を合憲とし、海外で戦争できるようにする。(護衛艦を軍艦にし、専守防衛から攻撃型の軍隊に変えるものである。)

 松元ヒロ、私は知らずに初めてライブを聞いた。政治風刺で人の心を掴む話術は面白い。良く勉強していると思う。笑いの連続で、何を聞いたか気づいたことも含め、忘れないうちにメモをしておく。

 今のマスコミはおかしい。ズバリ本当のことを言う人はテレビに出られない。(首相と桜を観る会は18000人、予算は3倍、浮かれた芸能人も多数。国民栄誉賞を辞退したイチロウは偉い。)

 天皇の歴史はいつから始まるか。長い歴史の中で武士が支配の時は「隠れて」いた。天皇は権力者の隠れ蓑。元号が変わっても時代は何も変わらない。今日からトランプが国賓として日本に来る。ゴルフに相撲観戦、天皇に会い会食。(裏では貿易と軍備で日本に負担を押し付ける。これで「日米関係」の強化か?接待費用は2500万円とか。)

 オスプレイは沖縄だけでなく日本の所かまわず飛んでいる。しかし、米軍基地の住宅の上は飛ばない。(な~んでか?それは危険だから。)

 日本で310万人、アジアで2000万人の殺人をした戦争。(これは日本資本主義と軍部の資源略奪と市場拡大の侵略戦争であった。)

 9条前文の暗唱は凄い。(お経と違って、今一度読み返す価値はある)

 書籍販売で「おじいちゃん、戦争の話を聞かせてください」を買い、その日のうちに読んだ。子どもの豊田在住のおじいさんが、激戦地フィリピンに行った戦争体験を聞いたルポである。私の父も中国からフィリピンへ行っている。命からがら帰ることができた、と子どものときに風呂で聞いたことがある。その父が帰国したから私の命がある。名前は憲司とする予定が、疎開していた親戚の子どもが先に生まれ憲司となり、私の名前は変えられた。

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豊川海軍工廠・平和交流館

2019-05-20 | 平和・人権・環境・自治制度

 5月19日バスツアーで豊川海軍工廠跡地を見学しました。

 豊川海軍工廠は海軍の兵器(主に機関銃)工場でした。ガイドブックによれば、規模は186ha、作業員は56700名で、徴用工と女子挺身隊は40000名です。悲劇は戦争が終わる間近の87日にB29で爆撃されました。死者は2500名以上です。写真は蓋もなく1mほどのお粗末な防空壕です。

 豊川市は平和都市宣言をし、平和公園と平和交流館を建設しました。規模は全体の1/6と少なく、名古屋大学の用地も民間へ払い下げられてしまった。まだ残された用地を戦争遺跡として保存が望まれます。資料館で見た13歳の遺書や、「愚かな戦争」と書いた手記が印象的でした。今のアベ首相は憲法9条を変えて、再び戦争への道に進もうと思えます。阿智村の満蒙開拓平和記念館と共に、若い人に見学して欲しいです。   

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松平 天ケ峰

2019-05-15 | traveling, town walking

 豊田年金者組合の知的散策に、今年初めての参加です。10時10分に古美山園地に駐車し、9人で歩きました。散策路は整備されていましたが、林野のクヌギやコナラの木などは寿命なのか立ち枯れしています。昨日の雨のせいか、イノシシがあちこちで餌を漁った跡がありました。ブドウ畑も有りましたが、手入れされず収穫を諦めたようです。散策路は木々に囲まれ、風は爽やかで、鳥のさえずりも心地良いものでした。静寂の林道を歩いていると、どこからかJアラート・テストの放送が聞こえました。条件をつけず金委員長と対話すると変わったアベさんの政治姿勢はどこへ?大きな岩がごろごろと点在し、弘法堂で15分ほど休憩です。岩場には新しそうなハーケンがあちこちに打ち込んでありました。地元のメンバーは、国定公園なのに残念と嘆いていました。11時半に標高360mの頂上に着きました。猿投山と違って、景色は絶景です。写真は豊田市街地方面です。背面には焙烙山と六所山があります。天気が怪しいので12時前に降り、松平親氏が天下泰平を願い創建した言われる安全寺に寄りました。

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「おかざき9条の会」憲法のつどい

2019-05-13 | 平和・人権・環境・自治制度

   512日竜美丘会館ホールで、前川喜平さんの講演を聞きました。駐車場が少ないとのことで、早く出かけガストで食事し、乙川を散策しながら開会を待ちました。乙川には鯉がのんびり泳いでいました。参加者が650人と満席でした。

  記憶に残った主な話は、最初は名古屋市の中学校で講演したときに、自民党議員から横やりが入って文科省が聞き取りをする事件の概要を、当時の校長との掛け合い漫才風でした。これは教育の独立・自由を文科省がゆがめるものです。加計学園の認可における問題で、獣医は足りている、他を排除し事前に内定していた、首相秘書官に総理の意向、自治体の多額の補助金など、政治の私物化です。当時の事務次官の立場にあり、想像はしていても生々しい証言でした。内閣が官僚の人事権を握り、公務員の忖度政治が始まったようです。さらに、長期政権で最高裁の裁判官も全て政権寄りになってしまい、三権分立はなくなっています。伊藤詩織さんの準強姦容疑で逮捕状が出ていても、逮捕も起訴もされていません。

  また、南京事件や従軍慰安婦など歴史を曲げる歴史修正主義というより、歴史改竄主義は許されません。あったことを無かったことにできません。歴史を事実に基づいて学ぶことが大事だと話されました。今年度から道徳も導入されたとして、具体例で紹介されました。

  敗戦の教訓、憲法9条の背景など簡潔に報告されました。「積極的平和主義」を自民系議員の人が(豊田市でも八木衆議院議員、杉浦弘高市議会議員)言うが、本来のノルウェーのヨハン・ガルトゥング博士の使った言葉を、捻じ曲げています。彼らの主張は抑止論で、結局軍拡競争による危険なものです。

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「老いた家 衰えぬ街」

2019-05-09 | 気になる本

野澤千絵(2018)「老いた家 衰えぬ街 住まいを終活する」講談社現代新書

 著者の「老いる家 崩れる街」で書いた、人口減少社会での住宅飽和による現状と将来予測にたいする解決策を示した本である。全国の事例を具体的に取り上げ、問題を先送りしないための巻末にある住まいの終活ノートも興味深い。気になった点、今後役立ちそうなポイントは以下の3点である。

1 財政破綻したデトロイトでのランドバンクに移管された空き家や空き地をトリアージする対策である。今は絶好調の収益をあげるトヨタ自動車が豊田市にあるが、産業構造の変化で下請けや派遣労働者は先行き不安であり、定住できなかったり中堅層が市外に転出している。豊田市でも山間地の空き家バンク制度はある。また老朽住宅を解体する場合には助成制度もある。人口減少社会は望まないが、少子高齢化が進行し具体策がない状況から避けられない。古い団地を見ていると、2つに分割し40坪ほどで売っている。車2台分のスペースで庭の部分はない。近い将来地価が下がるから、運よく隣が空けば買い増すことも可能であろう。

2 「毛呂山町では無秩序な宅地開発に歯止めをかけるために、規制緩和政策を大幅に見直したり、立地適正化計画の実現に向けた先進的な取り組みをしている」と紹介している。一方で、「世帯数の減少幅が小さい、新築信仰が根強い、開発できる土地が見当たらないからと、居住地を焼き畑的に広げながら、虫食い的な開発を許容している」。豊田市の計画は今後10年は成長すると期待し、業界や議会の声に押され後者の発想に近い。

3 江津市波子町では地域コミュニティが空き家バンクを持つ事例である。空き家住宅を解体すると固定資産税が数倍になることから放置も多い。田辺市では空き家の跡地利用も考慮していることを、先進事例としている。

 私としては、耐震改修と共にリフォームの助成制度も必要であると考える。コミュニティレベルでは、歩いて暮らせるまちづくりや、年金で入れる介護施設も課題である。

 

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