5月10日に今年度初めて、豊田市図書館協議会が開催され傍聴した。受付で資料をもらうと会議後に返却せよとのこと。なんで?きまりとか。他の会議を傍聴しても、そんなことは一度もなかった。館長が来たのでさっそく抗議すると、一般的、まだ案が含まれているからとか。意味不明、市民無視である。以下、資料を取られたので参考メモである。
資料では指定管理者によるメリット、デメリットと、スケジュールがあった。何が中心問題かで、利用者数の減少と開館時間の延長が問題とされた。これなら現行で直ぐに改善できることである。質疑でも出されたが、利用者数ではなく30代の若者の貸し出し数の減少であった。他の課題として、ボランティア頼みの運営(良いことでは)、都心の賑わい創出(ここに狙いがあるように思える)、司書資格者率の向上などである。現在公立図書館は3,166の内426と全国的には少なく、ツタヤや武雄市など問題も起きている。
質疑でも反対、不信の意見は多い。学校との関係はどうなるか?ネットの関係は?ICタグは?図書選定は?議長も民間への指定管理者で何がサービス向上になるのかなど、明らかにするよう注文を付けていた。今回の資料では報告事項で、委託の内容やスケジュールの説明が趣旨であった。昨年の協議会の議事録を見ると、図書館運営について報告・検討していたのが、今年2月19日の協議会で急遽指定管理が決められた感じである。そして、3月議会で市長の施政方針で民間への指定管理が出された。この間、市民やボランティアの意見はほとんど聞かれていない。
業者選定の方法では、費用を提示しプロポーザルの加点方式で選定したい、最低限のことは発注仕様書で決めると説明している。30名近くの傍聴者の中には業者らしき人が3名ほどいた。委員からも何が問題か市民との共通認識ができていない。ボランティアの心配が多いなどの意見があった。図書館内に市の管理課を置くとしているが、どういう図書館にしたいのか、ビジョンもない。新しい提案を受けて、それから協議したいとの市側の答弁である。今年度から市長部局の教育への関与が強まった。市はこれまで市民とのパートナーシップを掲げてきたが、一番は相互の信頼からであるが、それが崩れかねないと心配しているのは私だけだろうか。(写真は新築された寺部小学校、市民参加のワークショップで計画された。)