豊田の生活アメニティ

都市デザイン、街歩き・旅行、くらし

座・高円寺

2013-05-31 | 都市計画・まちづくり

 東北へ行く途中に東京で一泊し、渡辺美佐子の『リア』を観ました。最前列の席で迫力がありましたが、事前に作品を全部読んでなかったので、思わずうとうとしてしまいました。流石東京、観たい時に色んな芝居があちこちあって羨ましいです。でも地価やアパートの家賃が高く、通勤地獄は大変ですね。たまに行くからいいのかもしれません。
 この後、時間があったので高円寺の街をてくてく。商店街は歩く人で一杯です。食べ物屋、花屋、本屋、そして不動産屋が多いのが目立ちます。商店の道は狭いですが、歩行者優先で車は来ません。歩いて暮らせるまちづくりとは、これだと感じました。1DKで家賃10万円、マンションは中古で駅から10分50㎡3000万円と、超高値です。それでも都心の新宿、六本木、渋谷と比べれば大分安くなっています。
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東北調査旅行

2013-05-31 | 都市計画・まちづくり

 最初の東北旅行は岩手県の大船渡と陸前高田市でした。次に宮城県に2回行きました。今回は釜石と宮古、そして東京下車で3泊4日の2人連れ、帰りは飛行機で一人当たり約9万円でした。鉄道の復興の様子も知りたかったので、レンタカーは使いませんでした。主な目的は1日目が東京で高円寺で芝居を観る、表参道で食事する。2日目が宮古、田老の堤防を実感する。3日目が釜石で湾口防波堤とコミュニティ型仮設住宅の見学と釜石の奇跡を知ること、企業城下町の様子を感じること。4日目は花巻の街を散策することです。4日目の小雨以外は天候に恵まれ、旨い酒と肴が味わえました。写真は宮古からの北リアス鉄道で久慈までの開通は来年4月の予定です。
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対米従属の歴史、TPPは亡国

2013-05-11 | 平和・人権・環境・自治制度
孫崎 享・うける(2012)『アメリカに潰された政治家たち』小学館
 自主自立を目指した大物政治家はアメリカに潰されました。その記述は小説のようですが、真実に迫っているように感じます。その人物が岸信介や田中角栄までが含まれるのには違和感がありますが、全体の流れから理解できるものです。明治憲法と天皇制の下でのアジアへの侵略戦争、尊い命が失われ、日本が再び侵略者の危険とならないために日本国憲法ができました。日本の民主化を進めたアメリカも、冷戦構造となりアメリカに従順な日本を育成してきました。高揚した労働運動も右翼的幹部を支援しました。形式的には独立しているように見える日本にはアメリカの基地が沢山あり、日米安保と地位協定により政治的、経済的にアメリカに従属してきました。アメリカにとって日本は都合のいい国です。TPP、オスプレイ配備など反対し国益を守るには、アメリカからの自立、日米安保の廃棄と憲法擁護が求められます。以下気になった個所をメモ書きします。
 失脚した政治家はアメリカの虎の尾を踏んだからと指摘しています。人のいい日本人も「再稼働反対」の「官邸デモ」に著者は注目しています。
 ドイツと日本を二度と立ち上がれないようにアメリカは考えていました。朝鮮戦争がなければ、岸はA級戦犯として処刑されていたはずです。冷戦の勃発により、「日本の経済力・工業力を有効利用する」方針に変更しました。鳩山一郎内閣は、ソ連との国交回復を政権の最重要課題としながら、同時に日米間の最重要課題として、「防衛分担金」の軽減を掲げました。(今の対米追随の右翼的な自民党・安倍内閣と大違いです。)CIAから日本の政党と政治家に対し提供された資金は、毎年200万ドルから1000万ドル、受け手の中心は岸とされていました。安保の具体的な実行規定が日米地位協定です。
 マスコミは60年安保反対に火をつけ、岸政権打倒に転換し、やがてデモもマスコミの七社共同宣言で終息させるプロセスがあったように見えます。「CIAの支配下にある報道機関」とマッカーサーに書かれるなど、メディアはアメリカにコントロールされていたのです。官僚も同様です。「イラクは大量破壊兵器を持っていないし、アルカイーダの支援もしていない」と、著者の官僚時代の意見は無視され、今も忘れ去られようとしています。
 田中角栄が葬られたのは日中国交正常化が主因だとしています。最近では理想政治を掲げた鳩山由紀夫首相は、日米安保の進化を掲げ沖縄の基地移転は国外、最低でも県外と主張しアメリカの圧力に屈しました。中国との関係ではこきんとう国家主席と「米国を含まない」東アジア共同体を考えていたようです。それが失脚とつながりました。その後は、菅、野田とアメリカ追随路線へと旋回しました。オスプレイ配備では「日本がどうしろという話ではない」と、アメリカ言いなりの野田政権の本性です。
 TPPについては明快です。参加のメリットとして、自動車の輸出関税が減るということですが、工業分野の1.9%とわずかで影響はないとしています。デメリットが大きく、農産物の輸入で自然も農村も潰されます。医療では健康保険制度が崩壊します。ISD(投資家保護)条項があり、不利益を被ったと認識した場合国際仲裁機関に訴えられます。かってはアメリカの毎年「年次改善要望者」が日本に突きつけられ、規制緩和が進められてきました。建築基準法の改悪(構造規定、高さ緩和など)、法科大学院の設置も今では定員割れ、労働者派遣法など極端な対米追随路線を突き進みました。小泉内閣では郵政民営化が実現しました。年次改革要望書に替わる戦術、それがTPPです。
 歴史の底流に流れる日米関係を興味深く、一気に読ませてくれました。「戦後史の正体」は図書館で予約していますが、暫く予約待ちになっています。
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