2.12国土交通省主催の「中部圏低炭素都市・地域づくりフォーラム」が、豊田農協ホールで行われました。基調講演は名城大学の海道先生で、各市町からは首長が報告しました。豊田市では次世代自動車とスマートハウスの実証実験を企業がベースにし、モデル地区では市がそれをPRをしています。
写真は後に視察したモデル地区で、水素ガスの供給スタンドが建設中でした。普通のガソリンスタンドでは建設費1億円だそうですが、これは5億円と高いそうです。これを2億円くらいまでにしたいなどと、所管の部長と担当の方が現地に居合わせ説明してくれました。水素ガスは水素と酸素が結合する時に熱を出し、それを電気にする装置を車に乗せるそうです。廃棄物は水だから安全です。水素ガスは輸入だそうで、水素が安く製造できるかも問題です。6億円の建設費は民間企業の設置だそうです。
浜松市長は役人時代に六か所村の「核燃料の再処理工場」を、自慢げに話されていました。浜松市は多様な産業の集積が、環境都市づくりにどう生かされているのか、聞きたいところです。飯田市の場合は視察に行きましたが、市民出資による太陽光共同発電事業を紹介していました。ここではペレットを1000tの事業ベースに乗せたのも参考になります。しかし、大企業のメガソーラやリニア誘致の開発思想は疑問が残ります。幸田町は相見地区のJR新駅と土地区画整理事業の紹介でした。近いうちに見学したいと思います。
海道先生の話は地球温暖化と低炭素の関わり、コンパクトシティ論とその事例で参考になりました。先進的な事例が一堂に会し話が聞けるのは、さすが国土交通省中部地方整備局の力です。低炭素社会の構想は原発事故前に造られたもので、そこからの転換、自然再生エネルギーの抜本的利用などの視点は欠けていました。