豊田の生活アメニティ

都市デザイン、街歩き・旅行、くらし

カナダ旅行

2006-09-30 | traveling, town walking
9月19日から1週間、カナダのバンクーバーとロッキー山脈の麓バンフへ行ってきました。帰ってからパソコンのトラブルと会議の連続で、旅行記も整理できませんでした。今回はJTBを使い、パックでホテルと飛行機のみを頼みました。言葉が不自由なため、現地にも案内所があり、送迎がしてもらえる点では全くの自由旅行と違って、ちょっと安心です。まずはセントレアから成田へ向かいましたが、気になるのは前島の空き地で、やはり計画の失敗でしょうか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

都市の成長管理(Growth Management)

2006-09-17 | 都市計画・まちづくり
世界的企業は利益をあげるために、グローバルな条件(世界最適調達等)でコスト削減を求めています。企業都市は企業の成長とともに発展してきましたが、今日では大企業が栄えれば地域経済も反映するというトリクルダウンはありません。サスティナブルな都市は経済成長、人口増加を目的にするのでなく生活の質が向上し、家族・コミュニティが維持され、自然環境が保全されることです。そして、都市・住宅政策が都市ビジョンに基づき、マネジメントされることです。それには自治体の「市場化」(企業化)でなく、市職員の政策能力、住民参加・討議システム、NGOの活動支援、開かれた議会など自治体の自治能力の向上が必要です。(写真はVITSの隣にある店)
 参考にした本
大西 隆「逆都市化時代-人口減少期のまちづくり」学芸出版社、2004年
大野輝之「現代アメリカ都市計画」学芸出版社、1997年
佐藤圭二「住環境整備」鹿島出版会、2005年
本間義人「戦後住宅政策の検証」信山社、2004年
太田勝敏編「新しい交通まちづくりの思想」鹿島出版会、1998
柴田、土居、森田編「交通論を学ぶ」法律文化社、2000年
宮本憲一「くるま社会」旬報社ブックス、2003年
西村幸夫「都市論ノート」鹿島出版会、2000年⇒「気になる本」にコメント
海道清信「コンパクトシティ」学芸出版社、2001年
岡部明子「サスティナブルシティ」学芸出版社、2003年
宇沢弘文「社会的共通資本」岩波新書、2000年
アマルティア・セン「自由と経済開発」日本経済新聞社、2000
山家悠紀夫「景気とはなんだろうか」岩波新書、2005年
岡田知弘「地域づくり経済学入門-地域内再投資力論」自治体研究社、2005年
都留重人「市場には心がない」岩波書店、2006年
(時の話題)
明日よりカナダへ行ってきます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

職住近接と生活交通の充実

2006-09-16 | 都市計画・まちづくり
都心や駅周辺は地価が高いことにより、郊外へ住宅を求める傾向があります。住宅取得者は所得と地価によって、規模、構造、所有形態、周辺環境などの条件を決めています。行政は住宅取得の公的責任を縮小・放棄し、市場化へと転換しています。職場と住居が遠くにならないように住宅地を計画し、職住近接で交通を減らし渋滞を緩和させる思想が必要です。高規格・幹線道路が整備され、渋滞は返って深まったといえます。豊田市の交通政策は渋滞対策優先から、職住近接と公共交通優先に転換すべきです。
(時の話題)
中心市街地にある農協の交差点のガソリンスタンドが閉店しました。その向かいにある和菓子店は飲食店の「はせ川」(写真)に改装しています。お酒を飲むなら公共交通を利用しましょう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

区画整理から地区計画整備

2006-09-15 | 都市計画・まちづくり
豊田市は区画整理事業が遅れ、市街化区域の「未利用地」は残されたままです。合併前の豊田市の市街化区域面積に占める区画整理の割合は16.3%です。近隣の都市では、岡崎市が27.1%、安城市が26.5%、豊橋市が31.9パーセント、春日井市が68.5%、一宮市が43%となっています。区画整理は「都市計画の母」といわれるように、都市整備の主要な手法です。しかし、減歩率が3割の区画整理は、地価や人口が停滞している時代には、事業が採算ベースに乗りません。犬山市や豊田市では区画整理予定が困難となり、地区計画決定で市道認定により整備する手法が行なわれています。その場合の課題は、公と民の負担割合、利害調整、まちづくり方針、協議会設置などである。
(写真は市営市木住宅の撤去後の遺跡)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

市営住宅入居待ちに300家族

2006-09-14 | 都市計画・まちづくり
 日本の住宅政策はヨーロッパと違って、持ち家主義であります。銀行には再建のために公的資金を投入しましたが、個人住宅は兵庫県南部地震でも、再建の公的補助がありませんでした。最近では、住宅の耐震改修に県と市で60万円までの補助金が出るようになりました。住生活基本計画ではフローからストックの強化とともに、市場化が打ち出されています。つまり、公的な住宅建設は縮小し、民間会社の儲けの対象としたのです。公的住宅に替わる民間住宅に特定優良賃貸住宅制度がありますが、豊田市では68戸の家賃補助だけで利用が少ないです。アメリカの都市では民間住宅に税制優遇でアフォーダブルな住宅を設置しています。豊田市では当面次の住宅政策が定住促進に繋がると考えます。
ア 市営住宅の入居待機者300家族をなくす
イ 家賃補助制度、特定賃貸優良住宅の利用改善
ウ 個人住宅の建設に利子補給制度の復活
エ 都心にアフォーダブルな住宅政策を行う
(写真は乙部ケ丘の公団開発団地)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

住宅マスタープラン

2006-09-13 | 都市計画・まちづくり
本間義人の「戦後住宅政策の検証」(信山社)によれば、「住宅金融公庫の廃止、都市基盤整備公団の新法人への転換で、誰がみても戦後の住宅政策は終焉した」と言えます。これからは公的責任の縮小で市場化、つまり住宅会社の儲けの対象になるということでしょう。
 豊田市住宅マスタープランは01年3月に策定され、その中で中堅層の人口流出が既に指摘されていました。06年から見直しが始まったところです。総じて計画の実効性、進捗率は低いと言えます。その問題点は、豊田市の総合計画・都市経営で投資的経費はハコモノ建設と高速道路優先で、公共交通、生活道路、公園、住宅などの生活基盤整備が弱かったことです。住宅マスタープラン作成のプロセスにおいて、高山市や多治見市と違って住民参加がなかったことです。そして日常的に「住宅問題連絡会を設置する」とありますが、人員削減もあって設置されなかったことであります。市営住宅の入居待ちが、現在300家族もあることから住宅政策の軽視は明らかです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

トヨタすまいるライフ

2006-09-12 | 都市計画・まちづくり
豊田市で一番大きな住宅会社は「トヨタすまいるライフ」で、04年には550戸販売している。内訳は一番が鉄骨ユニット系のトヨタホームで5割を占め、マンションが3割、欧米住宅のクレストが2割である。10年間で販売戸数は倍増していて、マンションの増加が目立つ。また、クレストはカナダ産などの木材を使っていたが現在は国産材を使い、洋風の洒落た外観は若い人に人気がある。栃木県のプレカット工場から豊田に運搬するのではなく、西三河の材木を活用すれば移動が短縮できる。すまいるの分譲実績は豊田地区で戸建3,253戸、マンション1,323戸、三好地区が戸建684戸、マンションが73戸、岡崎地区が戸建166戸、マンション73戸である。トヨタの正規従業員であれば生活設計ができるが、従業者規模30~49人の年収はその半分で、住宅取得は困難となる。現在豊田市に近接した岡崎市の細川地区で、併せて480区画の大規模団地が分譲中である。さくら台では電線地中化で美しいが、防犯カメラ設置によるセキュリティは疑問が残る。
(写真は美術館からの風景)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

転出理由は結婚、就職、住宅

2006-09-12 | 都市計画・まちづくり
豊田市からの市外転出者に対するアンケート調査を、1回目は99年で、2回目は05年に行っています。1回目は99年に県外を含め転出した世帯に、無作為抽出で2050件を対象とし、2回目は04年に近隣7市に転出した1300世帯を対象としています。回収率は25%と19%です。1回目の転出最大理由は「結婚・家族、学校、その他」で全体の47%を占め、「仕事、通勤」が31%、「住宅」は3番目の18.3%にとどまっています。2回目は「結婚などによる世帯の独立」が27%、「就職、転職、転勤」が10.7%、「住宅が狭い」が10.3%でした。両方には共通した傾向がみられますが、2回目は家族の通勤・通学を考慮して、公共交通の利便性を重視する傾向がみられます。2回目で住宅を理由とした人に特定すると、「住宅の価格・家賃が高い」が16.6%(20代後半~30代前半)、「住宅・宅地の量が少ない」が16.1%(30代前半~30代後半)で、入居者支援と供給者支援の両面が求められます。
98年と04年の豊田市の世帯数(「豊田市の人口」)は、9.6%の増加です。地区別では高岡地区が4.6%で最も低いです。都心地区で増加が20%を超えている町は、神田町、久保町、小坂本町、竹生町、十塚町、日之出町で、これらは豊田市駅より概ね1Km圏内のマンション建設によるものが多いです。
(写真は高岡市の彫刻)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

豊田市から中堅層が転出

2006-09-10 | 都市計画・まちづくり
豊田市の人口増加は合併を別にして、近年緩やかになっています。その背景に自然増の鈍化とともに社会減があり、しかも中堅層の市外流出が問題とされています。「豊田市の人口」(04年版)から、いくつかの特徴をあげることができます。
ア 少子化の進行 
イ 高齢化率の上昇
ウ 第3次ベビーブームの消滅
エ 92年から社会人口が減少基調
オ 外国人が多い
カ 単身世帯(男性)が多い

 転出自治体  1995年     2004年
1位 三好町 △454 三好町 △471
2位 藤岡町 △443 岡崎市 △362
3位 岡崎市 △189 日進市 △254
4位 安城市 △150 刈谷市 △200
5位 日進市 △122 知立市 △163

 94年には藤岡町が都市計画区域に入いり、00年には線引きされました。94年までは藤岡町への転出が1位でしたが、03年では藤岡町へ216人の転出超過が3位で、都市計画制限により抑制されつつあります。藤岡町への転出理由は旧市内よりも地価が安いことが挙げられます。しかし、最近では三好町、浄水地区など公共交通の便利な所が好まれています。
(時の話題)
金融庁の政務官が消費者金融の規制強化を、骨抜きにする自民党に抗議して辞任しました。「骨太の方針」と違って、骨があります。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

突出するマンション高さ

2006-09-09 | 都市計画・まちづくり
大林で高層マンションが完成しました。建築確認もとり合法的ですが、周辺の低層系住宅地では突出して見えます。外壁の色を白系で塗ったのはささやかな配慮でしょうか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする