豊田の生活アメニティ

都市デザイン、街歩き・旅行、くらし

第4回足助地域会議

2006-01-31 | 平和・人権・環境・自治制度
 足助の地域会議は旧町村の中で一番進んでいます。産業、福祉、交通・道路、歴史・文化の4つの分科会に分かれています。今日は午後7時からの全体会議を傍聴に行きました。受付で資料を要求したがくれませんでした。午前のPCB監視員会ではくれました。明日は面倒だけど情報公開請求をします。開会に先立ち豊田市民の誓いを全員起立で、唱和していました。旧町長の支所長が4度目のオリンピック出場の寺尾選手のことを報告していました。「今度こそメダルを」という発言は同感です。でも放送が午前3時では起きていられません。また、香嵐渓の侍月橋の架け替えが報告されました。さすが足助の香嵐渓から、豊田の香嵐渓への合併の成果かもしれません。部会報告で福祉は足助の既存施設を生かした、「ぴんぴんころりん」の高齢者が元気に生きる方針が、豊田市モデルの基本になるような報告でした。産業部会では先回傍聴しましたが、妙案はありませんでした。山林が荒れて東海豪雨では矢作ダムに流木が一万立米溜まったこと。農地は耕作地放棄が多く、またいのししに荒される現状で都市住民が居つくかどうか、疑問が出されました。この後、資料も配られないから中座しました。
 写真は起立して豊田「市民の誓い」の唱和です
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豊田PCB漏洩事故中間報告

2006-01-31 | 市民生活・企業都市
 豊田市PCB処理安全監視委員会が1月31日、事故後初めて開催され傍聴しました。建設計画の説明会では絶対外部へ漏れないということでしたが、なぜ漏れたのか原因と対応に関心がありました。中間報告を聞いて、結論的に言えば設計、施工、運転管理それぞれの初歩的なミスが重なったものです。副委員長のまとめのあいさつでも、本来委員会は現場で行なうべきではないか、事故後の対応、説明が遅いなどの批判がありました。公募委員からも、外部に漏れた量は少なくて、大気に希釈されて「影響がない」と中間報告されても、事態は深刻な問題などと指摘がありました。閉会のあいさつで環境部長は「安全監視委員会が安全と確認できなければ、施設の再開は認めない」と、当然ではありますが心強い決意でした。環境庁の管轄の元、市の職員も派遣し管理していたから、停止し情報公開されたと思います。これまで処理が放置され民間ではできないとして、国が高い税金をかけて作ったのに、半田では民間が設置許可されるとは納得いきません。さらに、民間企業では現在倉庫などに保管していますが、その実態を公表すべきだと思います。東海地震が騒がれているのに、建物が倒壊すれば「不法投棄」となりかねません。事故は万万万一で絶対安全と言われていた施設も、絶対安全ではないことがいみじくも証明されました。
漏洩事故は昨年11月21日の夜中に発生したわけですが、①なぜ圧力計が外れたのか、②3日前にテフロンに現場判断でなぜ変えたのか、③なぜ建物に隙間があって外部に漏れたのか、④責任者への連絡がなぜつかなかったのか、⑤他の施設や現在の企業の保管状態と処理責任など具体化できるのか、⑥地元と希望者への現地説明がされるのか、⑦どれだけ漏れたら危険で避難勧告がされるのか、工業都市ならではの危険と不安がつきまといます。環境ホルモンやアスベストなどと同じく、PCBも高度の専門知識を要し、世代を超えて生命の危険にさらされるもので、安全の検証は慎重の上にも慎重であるべきです。詳細は近日中に議事録など資料が公開されると思います。
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「逆都市化時代」

2006-01-29 | 気になる本
大西 隆「逆都市化時代-人口減少期のまちづくり」学芸出版社、2004年
 都市は成長し、人口は増えなくてはならないという発想が従来はあります。しかし、2007年より日本の人口は統計上減少します。現在、国の「都市再生」は、規制緩和で大都市の高層化によるミニバブル期待の「活性化」策と思えます。高齢者は都市での生活利便・文化などで、東京などは都心回帰がみられます。高層ビルの建設による光の部分と、その影で他地域の空き店舗・事務所などもあります。この本では開発主義でなく、都市における生活の質の向上や、環境共生都市への提案をしています。
 99年頃の都市計画の分権改定を、次のように整理しています。①都市計画は機関委任事務から自治事務に変わったが、実質変化は大きくない。②市町村の都市計画審議会が法定化された。③県の「整備、開発または保全の方針」が県の都市マスとされ、「市町村の自主的なマスタープランに影響が危惧」(原田)されるなどです。市民参加は形式的には進みましたが、都市計画マスタープランの参加は「大きく飛躍した跡がみえない」(渡辺)と厳しい評価ですが、鎌倉市、伊勢市など遅くはじめたところは参加を筆者は評価できるとしています。愛知県内の自治体では豊田市も含め当初の都市マスは、急いでコンサルへ委託して造ったため市民参加、議論による合意形成は弱いものでした。豊田市では見直しがされていますが、伊勢市のような参加形態や、東京都のような美しいまちづくり方針が盛り込まれているわけでもありません。今回の見直しも総合計画を見直すため、案のまま保留となっています。
 「建築紛争や開発論争などが各地に勃発する中で、まちづくりに市民の声を反映しなければ、住みやすい町はできないという声は強いものとなっていた」とあるように、紛争を事後処理でなく予防的に計画システムに制度設計すべきだと思います。豊田市内で起きている高層マンションやパチンコ店建設から産廃など、計画段階での公開と議論による市民参加システムができていないのは残念です。住民運動が弱いのか、自治体の権限や政策能力がないのか検討すべき課題です。また本では、交通と環境共生について市民交通からの総合的な提案がされていて、車を生産し、クルマ社会に成りきった豊田市でどこまで踏み込めるか興味が残ります。
 写真は和紙の原料となるみつまたの花です。
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金沢美術館150万人来場

2006-01-25 | 都市計画・まちづくり
テレビで金沢美術館に年間150万人の来場を報道していました。経過として金沢大学付属小中学校の移設跡地に、市長は美術館を提案しました。議会は反対し商店街も難色を示しました。県庁も移設し3割の売り上げが減ったそうです。運営について、大阪市立美術館の蓑さんを館長に迎えました。高価な美術品を見せる場所から、子どもたちが楽しく遊べる美術館、子どもが大人を教育する発想に切り替えました。美術館ができて街も活性化しているそうです。私ももう一度周辺を訪ねてみたいです。スペインのビルバオでも美術館の建設で活性化しているそうです。著名な建築家谷口さんの設計で豊田市の美術館はなぜ流行らないのでしょうか。高いクリムトの絵だけでは集まりません。財力の豊かなトヨタ自動車に協力をいただき、大原美術館のような転換ができないでしょうか。
写真はプールではなく、金沢美術館の作品です。
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「トヨタ『環境経営』-ゼロエミッションへの挑戦」

2006-01-23 | 気になる本
 千葉三樹男「トヨタ『環境経営』」かんき出版、2001
 ゼロエミッションという言葉を知っている人は、環境通といえるかもしれません。本によれば1990年カリフォルニア州のZEV法(ゼロ・エミッション・ビークル)からでしょう。一般的には環境にお金をかければ企業の利益が減ります。しかし、利益のみを求めていては自然破壊、環境破壊が進みます。その反動で公害による被害は住民だけでなく、企業にも及びます。大気清浄法であるマスキー法に日本車は早く対応し、返って評価をあげた経験もあります。今日の環境問題は地球温暖化から大気汚染、森林資源の減少と幅広くなっています。また、環境ホルモンやフェロシルト、PCBと化学的な専門知識が必要ですが、概要や経過を知る入門書として、あるいは「トヨタ地球環境憲章」を読む解説書ともなります。
取材元がトヨタであるから、ちょっと遠慮している点も見られます。例えば、東京都のディゼル車規制条例に至るには、自動車メーカーを訴えた大気汚染公害裁判がありました。その後のDPF(ディーゼル・パーティキュレート・フィルター)装着の義務化では、装置の開発に出遅れたと言えます。「トヨタ環境取組プラン」では、数値目標が具体的に書かれその意義は大きいと思います。豊田市でも高速道路が増え、車の排気ガスが心配であります。願わくば、法律以上の環境基準(CO2、SPMなど)の設定、健康実態調査(喘息患者など)の実施、豊田市の産業廃棄物条例改正案においてゼロ・エミッションの考えを、トヨタ系議員から提案を期待したいです。
(写真はほころび始めた蝋梅の花です)
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トヨタの森

2006-01-22 | 市民生活・企業都市
トヨタの森はフォレスタヒルズ(岩倉町)の入り口に位置しています。1997年に「トヨタの森・フォレスタヒルズモデル林」としてオープンしました。里山学習館・エコの森ハウスを拠点に探検コースがあります。置かれていたパンフレットには「願いは21世紀の里山をつくること」とあります。昨年にはトヨタ白川郷自然学校もオープンしています。環境に力を入れることは結構なことです。日本道路公団の第2東名豊田東インターの祝開通や愛地球博「環境アセスメントの取り組み」も、さりげなく置かれていました。道路優先の開発や車の排気ガスと、どう調和するのか気になるところです。企業の成長を持続する発展なのか、地球環境が維持可能で成長も抑制するのか「サスティナブルデベロップメント」の解釈が分かれるところです。また、国産ムク材の住宅(45万円/坪)パンフレットがありました。トヨタホームは鉄骨系が主体だったのではなかったでしょうか。トヨタの森のすぐ近くで分譲する、さくら台の建築条件が国産ムク材であれば素晴らしいと思います。
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トヨタ本社に機動隊

2006-01-21 | 市民生活・企業都市
 数日前から右翼が宣伝カーで街を騒がしくしています。21日に本社で機動隊が警備をしていました。市役所の庁舎でもガードマンが常駐しています。欠陥マンション、アスベスト、BSE、PCB漏洩など不安な社会となっています。
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南部T地区の防災マップ

2006-01-21 | 都市計画・まちづくり
 この防災マップは情報が少なく、どの程度家庭で保存されるか疑問です。市レベルで作成の標準マニュアルでモデル事例を作らないと、住民参加で効果のあるものはできません。横浜市のような地震ハザードマップ、神戸のような防災カルテ、国分寺のような防災市民講座、東京都都市局のような5年毎の基礎調査、それに人とお金と政策マンの育成を行政がしないとできないかもしれません。
 防災マップシリーズはこれで一旦終了します。
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豊田市の微動の卓越周期

2006-01-21 | 都市計画・まちづくり
 新田さんの「ボーリング柱状図と微動のH/Vスペクトルを用いた豊田市内の地盤の揺れ易さ指標に関する研究」によるものです。地盤の揺れやすさである卓越周期は南部方面が大きくなっています。日本建築防災協会の「木造住宅の耐震精密診断と補強方法」によりますと、「0.75秒以上は3種地盤」(やや悪い)としています。悪い地盤では免震装置をつけても効果がないとされています。
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豊田市の地盤の揺れやすさ指標2000

2006-01-21 | 都市計画・まちづくり
 基盤(岩盤)より上の表層地盤は地震に関わらず増幅特性がでます。豊田高専の新田奈美論文では微動計測によって表層地盤の揺れやすさを研究しています。豊田市の地形・地質は矢作川よりも東側は岩盤系の山地です。沖積層は流域系で数m~20m弱です。岩盤はサッカー場で10m、市街地の温泉ボーリング地で50m、ほっと館で190mです。さらに応用地質(株)の物理調査では南部で300~400mと深くなっています。写真の地盤の揺れやすさは相対的に南部が大きく、愛知県の行なった東海・東南海地震の震度分布とほぼ一致します。表示は500mメッシュですが、精度を良くするには新しいボーリングデータの蓄積が必要です。
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