豊田の生活アメニティ

都市デザイン、街歩き・旅行、くらし

岐阜市立中央図書館視察

2023-02-27 | traveling, town walking

 行きたいと思っていた伊藤豊雄設計の図書館で、行きそびれていた。図書館を考える市民の会の視察に同行させてもらった。雑誌などでは見ていたがオープンして早7年、隣に岐阜市役所も新設されていたので、そこでランチを食べた。建物の色は地味であるが、2階建ての知、文化、交流の複合施設である。周辺にせせらぎの並木を配置し、デザインも自然に溶け込んでいる。何よりも市民の声が大事に生かされている。読書スペースがたっぷりあり、私のように予約して本を借りるだけでなく、滞在型の楽しめる図書館である。レイアウトはグローブごとに分けられ、企画展示など職員に働き甲斐が感じられる。

 気になっていたのは屋根と天井材で、東農のヒノキを使っていることと、耐火性能評定を取っている。中央の柱は細い鉄の丸パイプで、大空間の構造も興味深い。HPの経過を見ると、基本構想、基本計画、パブリックコメント、としっかり時間を取り市民の声が反映されている。施工から管理一帯の「PFIの検討」と経過に書いてあったので質問したが、運営は直営に近くPFIではなさそうである。

 豊田市の効率優先の指定管理では、職員もやる気が出ないのではないだろうか。雑誌も多く置いて、滞在型のくつろげるコーナーも欲しい。岐阜市の司書への質問コーナーも楽しいし、学校との連携も学ぶところである。豊橋の駅前図書館の分館も楽しめる図書館であるが、岐阜市も駅前に分館がある。大きな市域の豊田市では、分館が必要である。それと、射水市のような絵本図書館や自然観察の森での図書コーナーなども欲しい。公共施設は計画、設計、施工、管理と市民参加による合意形成を、公開で丁寧に行うことが必要である、と感じた。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 浜『「通貨」の正体』を読んで | トップ | 寺島「ひとはなぜ戦争をする... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

traveling, town walking」カテゴリの最新記事