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豊田市の図書館を民間管理に!

2016-04-17 | 市民生活・企業都市

 豊田市は中央図書館の管理を民間に管理することを、3月議会の施政方針で打ち出した。5月に市が業者を募集し、9月議会か12月議会で条例制定と業者決定をする方向だ。なぜ指定管理者で民間業者にするのか?指定管理者は公的な団体、NPOなどが公共施設の管理運営をできたのが、民間業者でもできるようになってしまった。国の行政改革で小さな政府、コスト削減が背景にある。豊田市は国のやるコスト削減、成果主義・競争主義、民営化など熱心である。これまで多くの施設が指定管理で進められてきた。ついに、子どもの教育、保育、文化などに関わることも踏み込んだ。公立の保育園も多額の費用で建設し、民間に無償提供し始めた。図書館は社会教育にとって公的責任が大きい。日本図書館協会は公立図書館の指定管理について問題が多く、検討事項の対応方針を出している。
 これまでの経過は図書館側から、コスト削減の「成果」を得るために運営方針を提案し、教育委員会で了解したようである。その方針は情報が入手されていない。聞けば、もっと多くの人に利用してもらうとか、新しいタグ方式、あるいは喫茶コーナーでも設けるのだろうか。小牧市はじめ全国で問題となっている。図書館長は武雄市よりましな指定管理にするとしている。さらに、下関市では失敗して直営にしたとしている。正規職員、司書の専門性をどう継続するのか。5年の運営委託であり、民営化で非正規の職員はさらに身分不安定になる。現行の運営で何が問題か。図書館の利用者の声をどのように把握したのか。利用者の情報漏えいはないかなど問題が多い。例えば、豊田スタジアムでは受託会社が役員に1,000万円の給与を何人も払っていたり、委託費用が不明朗で問題を起こしたりしている。そして、改修工事などには毎年市費を9億円も投入し、ラグビー誘致で3億円も増加して12億円になった。
 4月16日「豊田市の図書館を考える市民の会」が発足し、役員と当面の方針が確認された。まずは、情報収集と、学習会、1万人の署名運動を決めた。これが「We love とよた」だろうか。(写真はいなぶのゆるキャラ「グリッピー」
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2 コメント

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名古屋市でも (ノブ)
2016-04-17 21:10:50
 志段味図書館(守山区)に指定管理者制度が導入され、2016年度からさらに4図書館に指定管理が拡大される。
 まだ試行段階で、先行した志段味図書館での評価は良くない。短期間に民間業者等に指定管理を競わせると、人件費削減の圧力がかかり、サービスの低下が心配。
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志段味 (amenity)
2016-04-24 07:52:57
そう言えば、志段味の人も考える会に来てた。
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