豊田の生活アメニティ

都市デザイン、街歩き・旅行、くらし

市場

2013-03-30 | 都市計画・まちづくり

 3日目の昼はファーストフードのジョリピーに行きました。MCやKFCよりも地元資本のジョリピーが一番人気です。前日に行った中国系のファーストフードでは警備員が小銃を肩に掛け見張っていたので、落ち着いて食べることができませんでした。ランチの後で写真の市場に行きました。そこではトラックからスイカを選別するのに、バスケのようにトスをしていました。ここで会計係りがスイカとマンゴなどを買いました。非常に安く5日間で計4つ食べることができ、とても満足でした。完熟マンゴはナイフがなくても、手で皮をむいて食べることができました。夜は富豪の家を訪問しました。この地区はお金持ちのエリアで、入口には警備員がいました。建築するときに高さ制限やセットバックの規定があるようですが、役所では権力や金力によってルールが曲げられると、行政を嘆いていました。
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トンド地区KPAC

2013-03-28 | traveling, town walking

3日目の午前はPETA(フィリッピン教育演劇協会)を訪ね、午後はスラムのトンド地区で活躍するKPAC(金光教平和センター)を訪ねました。写真はセンターのある前の通りです。SRDでは保育事業、小口融資制度による自立生計開発事業、奨学生支援を行っています。訪問した時は狭い教室に一杯の園児が、元気にあいさつしてくれました。

住環境の良くないこの地区は家も狭く密集していますが、子どもは元気に遊んでいました。
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Fersal hotel

2013-03-27 | traveling, town walking

 ホテルはケソン市の中級のFersal hotelで、シングル朝食付き6,000円ほどです。写真はホテルからで、メトロマニラでは高層建築が建設中ですが、中には工事中で止まっているものが多くありました。ホテルでWi-Fiが使えると聞いて、2Kgのパソコンを持って行きましたが、dynabook Vistaでは使えませんでした。近くにネットカフェもありませんでした。携帯はdocomoからSMSは受信しましたが、他局へは送信できませんでした。地域によるのか個人旅行では再検討が必要です。 

 2日目の朝は近くの公園ガイドなしで、散策にグループで行きましたが、9車線の大きな道は横断が大変でした。行きは現地の人に付いて渡りましたが、帰りは必至の思いで渡りました。今思えば無謀なことをしました。私はタクシーで帰るか、別のルートを探すか提案しましたが、先導者が強行したので止む無く同調しました。結果は事故にならなかったけれど、タクシーで単独行をすべきだったと反省しています。
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社会的企業GK

2013-03-24 | traveling, town walking

 いつも旅行記は1週間程度で書きあげます。しかし、今回のフィリッピンの貧困ケーススタディは奥が深く、なかなか書けません。途上国は貧しいから何か援助でなく、NGOなど社会的企業が先進的な活動を行っています。大企業の誘致でなく農業を基本に、人のエンパワー(empower)を引き出す哲学があります。センの「貧困の克服」や「自由と経済開発」を、読み直さなくてはなりません。あるいは「豊かさとは何か」(てるおか)、幸せとは何か、人生観が変わる程の出来事を体感しました。GKの基本理念は、「コミュニティを作って貧困をなくす」(Buikding communities to End Poverty)です。GK(GAWARD KALINGA)はコミュニティベースの社会的企業を成功させた団体で、多くの賞をとっています。韓国とは違った社会的企業であり、日本でもやがて必要な時期がくるでしょう。写真はTony Melotoさんの話を聞いているところです。
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GKエンチャティド・フォーム

2013-03-22 | traveling, town walking

 2日目の午後はマニラから2時間の、GKが運営するファームを訪ねました。GKは前のバセコにも関わっています。GKの説明は次回にして、ファームの概要を説明します。ファームは農地を開拓し貧困者に仕事を与え、住宅を作るものです。資金は現代、シェルなど大手からの寄付です。一つのコミュニティを形成しています。チーズも生産し、研修も受け入れます。フランス人の研修生がいました。また別の国の学生は3カ月の研修が7カ月になり、やがて退学し居ついていました。写真にある住宅は2戸分で、1戸は40㎡弱です。2LKで狭いですが、住んでいる人は希望を持っています。躯体と外装はGKが作り、少しずつ費用を払い自分のものにします。広場にいた子どもたちは仲良く遊んでいました。ファームの詳細は、http://gk1world.com/gk-enchanted-farmです。
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改善するバセコ地区2

2013-03-18 | traveling, town walking

 <にんにくの皮を剥く女性、1日で100P程>
 フィリッピンには車から降りて歩けないスラムがまだあります。多くの政府、NGO、団体、住民組織が住宅とその環境の改善に取り組んでいます。ここで何ができるか、何が求められているか、早く判断して何かしたいと思います。この地区では地元住民が貯蓄、トイレ設置、排水溝整備、バックの製造、野菜の栽培など少しずつ取組、成果と希望が見えつつあります。

<家庭雑排水が垂れ流し>

<排水管の工事中>
政府の取組とバランガイの活動も、今度は見たいと思いました。東北とフィリッピンは毎年行こうと考えています。
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改善するバセコ地区

2013-03-18 | traveling, town walking

 フィリッピン、特にメトロマニラでは土地、住宅を所有せず、戦争の爪痕、政治の貧困、災害などを背景に、都市住民がスラムを形成している所が多くあります。バセコ地区もその一つで、土地所有は港湾局にあります。場所はイントラスムスという16世紀にスペインによって造られた、古い歴史地区に隣接しています。住民の不法居住(squatter)で形成されたスラムに、外部から様々なNGOや政府組織が関わり、居住の改善がされ、時には停滞、挫折しています。

 この地区では大火災もあったり、追い出しがあったりしましたが、大統領布告により居住が認められ、いくつかの事業が取り組まれている成功例ともいえます。主な住民支援組織にGK(Gawad Kalingaタガログ語で手助けする意味)とUPAがあります。経過と相互の関連性については、木場紗綾(2010)「スラムの住民運動と外部者」論文で詳細に書かれています。写真1は整備が遅れている地区です。写真2は改善が進む地区です。最後の写真は海岸近くのごみ捨て場からビニールなど拾う人々です。

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バセコ地区の子どもたち

2013-03-17 | traveling, town walking

 フィリッピンの子どもはどこでも元気で明るくフレンドリーでした。ハイとかハローと声をかけてきます。ハイタッチをする子もいました。なぜか子だくさんで痩せ気味ではあります。学校は3部制であり、遊び場所も余りありません。中にはストリートで働かされる子や、ごみ漁りをしなくてはなりません。どの子にももっと教育と食事と遊びが与えられることを願います。政治家や企業の社会的責任を求め、NGOの活躍に期待します。
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ケソン市役所

2013-03-16 | traveling, town walking
 二日目の朝は出発までに時間があったので、ホテル周辺を散策しました。ケソン市はマニラと別の自治体ですが、メトロマニラに含まれることが、現地に行って初めて知りました。

 写真1はケソン市役所の中庭です。通りは車の往来が多く、信号も少なく右側通行で、横断は必至です。アジアの都市では自転車がオートバイになり、

 サイドカー(写真2)となり、ここでは米軍払下げのジープを改良したジッピーが多く走っています。これ以上車を増やすのには限界があります。鉄道はかろうじて一本あります。自動車のための道路改良よりも公共交通の充実、住宅と雇用政策、地方分権が優先されるべきだと思います。

最後の写真は新聞を買うサラリーマンでしょうか。
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フィリッピンUPAの居住確保の運動

2013-03-16 | traveling, town walking

1日目に訪れた最初の組織は、Urban Poor Associates(UPA)でした。フィリピンは農村での自活ができず、大都市メトロマニラへ人口が一極集中しています。そのため多くの所でスラムが形成されています。スラムの生活者の家族月収は、2万円程度とされています。建設ラッシュや大富豪のいる一方で、雇用の場も少なくごみ捨て場から有価物を拾ったり、交差点で物を売ったりするストリートチルドレンもいます。大統領、政府も貧困対策を取り組みますが、財政の借金も多く、公務員・警官など給料が安く汚職が蔓延しています。
UPA(Urban poor Associates)は都市の貧困者を支援するNGO団体です。その使命は住宅の権利保護と強制立ち退きや不法取り壊しの予防のために運動する組織です。地域住民のファッシリテーターとして、討議、行動により住環境改善の支援を1992年以来しています。
 事務所ではデニスさんより説明(写真)を、翌日現地視察するバセコ地区の事例を踏まえ報告されました。貧困地区の問題は主に、①政府の支援がない、②貧困層が集住する、③汚い環境、④宗教などの問題があります。都会での住宅は地価が高く、お金がなくては小さなバラックしかできず、将来に希望が持てません。この地区に10年前は6,000世帯住んでいました。何回も集会で討論を重ね良い案(PALAFOX ASSOSIATES)ができましたが、実行する資金がありませんでした。この地区では過去に大火災が、1,000世帯、1,000世帯、2,000世帯と何度も発生しました。退去も求められましたが、バセコ地区は隣接して観光地の歴史的な地区と港があって、仕事のチャンスもあります。今ではバランガイや政府と使用の証明(certificate)が取れています。大統領選挙の時にはこの地区の「改善計画要望」に、アキノ候補はサインしました。この概要は、「今までの都市の近代化、港湾、道路の拡張、整備等の理由によって、スラムが都市から50Km~60Kmも離れた土地においやられたが、これからはその方法はしない。また、強制立ち退きの場合も猶予期間を作ること」を約束しています。また、200世帯の火事があった時には、ビルゲイツから6万ドルの資金援助があり、各戸300ドルで基礎、壁等の構造部分だけの援助がされ、後は自分で造ります。この地区では様々な住環境の整備を行っています。貯蓄の推奨、トイレの改修、排水路の整備、さらには海岸にマングローブの植栽などを行っています。ビジネスとしては都市農業として、空き地で野菜の栽培を進めています。ジュースのケースのビニールを活用し、洒落たカバンを作っています。これらのUPAの支援が、地区の行動に少しずつ希望を与えています。地域組織の民主化と団結が進んでいます。都市全体の政治も考えられるようになってきたとのことでした。
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