豊田の生活アメニティ

都市デザイン、街歩き・旅行、くらし

緑ヶ丘マンション

2007-01-31 | 都市計画・まちづくり
緑ヶ丘に10階建てのTステージマンションが完成近いです。用途地域は準工業地域で、建蔽率、容積率は60%200%です。周辺の状況からはやや突出している感じです。トヨタすまいるライフの広告によれば、全28戸でAタイプが3LDK84㎡、Bタイプが4LDK92㎡で販売戸数は3戸です。売りは「手のひら静脈認証」の防犯、「住宅性能評価書」取得、外壁材に「光触媒タイル」採用と機能性を重視しています。敷地面積が1193㎡で、お値段は不明です。上階からの眺望はいいですが、隣に高いマンションが出来ないという保証はありません。
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豊田市体育館

2007-01-29 | 都市計画・まちづくり
10年ぶりに風邪をひきました。熱はなかったけれど食欲が有りませんでした。写真は新しい体育館で、本体は完成間際です。イベントがあるとまた渋滞が予想されます。
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コミュニティ社会学の転換

2007-01-08 | 気になる本
大山信義「コミュニティ社会学の転換」多賀出版、2001年
 この本は「持続可能な社会システムの構築に向けて、社会学の視点から主としてコミュニティの創造性を重視した地域発展の方向性を探ったもの」です。コミュニティの諸説を整理し、社会変化を背景に再定義した内容です。背景の基本理念に、成長の限界と、サスティナブルを経済成長でなくコミュニティ(社会)の持続としている点です。環境と成長では早くから宮本憲一などが、「環境経済学」で生活の質の向上、アメニティ、内発型発展など環境が維持できるサスティナブルを理論展開してきました。もう一方のサスティナブルは、経団連の「奥田ビジョン」やトヨタの「sustainability report」で、経済成長が優先して持続する立場です。
 パラダイムシフトの中で、コミュニティが喪失しているとしています。「今日の先進諸国では工業化の邁進による〈成長の限界〉を反省し、持続性を喪失した環境とコミュニティを復権させることに新たな関心が集まっている。わが国でも少子高齢化や利害関心の分極化、生活の私秘主義が急速に進み、都市においても農村においてもその社会的基盤を支えてきたコミュニティの変容が著しくなってきた。コミュニティの相互扶助機能、自己管理機能、教育機能の弱体化が進んでくると生活者の不安は増幅され、社会システムそれ自体の基盤が揺らいでくることは避けられない。」としています。「近年の地域理論は脱工業化社会にふさわしい持続可能な社会のあり方に関心を寄せている」とありますが、豊田市においては議会与党も含めて依然、企業の成長による税収入の期待、新規工場誘致、大企業税制優遇など成長優先主義です。
 アメリカのサスティナブル・コミュニティの運動事例で、アワニーの原則を紹介しています。例えば、多機能的な生活共同圏の形成、交通ネットワークの形成、多様な居住区の形成、喜んで働ける職場の形成、中心部の形成などです。どれも豊田市には欠ける点です。その背景は成長の限界を意識していないだけでなく、企業の成長が持続し法人税が増えることだけに関心があるからではないでしょうか。2005年の国勢調査結果によれば、就業構造人口で1次が3,587人、2次が96,404人、3次が91,826人です。農林業の壊滅的衰退が目立ち、2次の停滞、そして3次が2次を超えるのも時間の問題です。
 全国的な事例がいくつかありますが、関心のある事例のみ引用します。「湯布院は開発を抑制することを通して地域経済を活性化し、寒村を脱することができた。今後は、いわば〈たおやかな開発〉を進めながら、いかにしてコミュニティを維持できるかである。〈持続可能な開発〉は自然資源の保全にかかるコストを重視し、生活者が住まうコミュニティの価値と安全性を長期的に保つことを求めている(Galthorpe,1997)」と結論づけています。注目される湯布院も足助町も合併したことは残念です。
 室蘭ルネッサンス運動の事例は1989年時点で、新日鉄という巨大産業に依存する経済から自主自立の経済へ動き始めてもので、その後の結果は記述がありません。自動車が好調なトヨタも、単一企業都市として他山の石とせず教訓を学ぶべきです。その方策がサスティナブル・コミュニティであり、産業構造のバランス是正であり、地域再投資法(CRA)による活性化だと思います。残念ですが自治体では権限も、政策能力・発想もありません。NPOも財源が脆弱で専門スタッフが雇えません。企業が政治献金をし、政策形成に影響を与えているのが現状と言えます。
 函館市民創作野外劇は1989年で、構造不況と都市危機を背景に市民運動が主体になって、文化的な再生を目指すものです。豊田市でも行政主体で野外劇に、最近取り組みましたが、どう評価されるでしょうか。
(写真はバンクーバーの街角)
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市民自治のコミュニティをつくろう

2007-01-07 | 気になる本
田中義岳「市民自治のコミュニティをつくろう」ぎょうせい、2003年
コミュニティの必要性を、パットナムの「哲学する民主主義」から、「イタリアの地域経済の発展は多様で自立的なコミュニティが影響する。」など、いくつかのコミュニティ論の系譜を紹介しています。コミュニティの定義は多様ですが、「地域の共同生活、組織」を扱います。自治会・町内会の評価は、地縁的、受動的体質、長老支配、非民主制、保守議員が関わり低迷してきました。倉沢進は「自己充実活動が活発に展開したにとどまり、問題解決型の協働活動を促進し、自治意識を高めるということには、至っていない」。中田実は「コミュニティ政策再考」で、1期を親睦交流、2期をテーマ型コミュニティ、3期を自治的コミュニティ形成の時期としています。さらに、ドラッカーのネクスト・コミュニティはコミュニティと連動するNPOとしていること、バーネットはステークホルダーが分権・参加を促進すると論点整理しています。これらの高い理論的背景が、同じようにコミュニティを重視する豊田市と大きな違いに感じます。
1991年宝塚市長がコミュニティを第1優先課題とし、阪神大震災以降小学校レベルで定着し、2000年に自治大臣省をとっています。特質すべきは、従来の地域自治会とは別にボランタリーアソシエーションの協調方式を採用したことです。3層ネットワークとして、自治会は200~250世帯で、道路、マンション建設や地区計画にも取り組みます。2つ目は小学校レベル(1万人1キロ平方)のまちづくり協議会で、3つ目はブロック別連絡会議で生活完結圏住区です。コミュニティの規模、参加スタイル、課題の整理、自治区との関連、市民意識調査、町内連携、市民講座など学ぶことが多いですが、基本理念を理解しないと上滑りするだけです。できることから実施すると、基本方向や目的、意義を失いかねません。
豊田市のコミュニティは、「自治会中心」で旧住民と新住民の交流が行われてきました。活動は行政のお知らせ、ごみ収集、環境美化、防犯などソフト中心です。地縁型の自治会は組長の当番制で、規模のばらつきが生じています。また、保守系議員の選挙支援や、マンション自治会、会社寮、派遣住宅など自治会未加入も問題となっています。また、外国人との交流、トヨタ系の地域組織である「豊会の解散」などがあります。コミュニティ会議は中学校レベルで、自治会の連合組織に近いです。役員の選任も公募がほとんどありません。また、合併後に作られた地域自治区との関係など、課題や役割が整理されていません。
 宝塚市と豊田市は共に、まちづくり条例や市民参加条例で情報公開、説明責任、公募委員、住民投票など規定されています。豊田市の場合は、合併問題では住民投票が行われませんでした。公募委員、パブリックコメント、評価制度、協働システムも地域課題解決や自治意識の向上に繋がっているとは思えません。市場経済至上主義、ニューパブリックマネジメントの発想や、成果主義の導入では論理的にも無理があるのではないでしょうか。
 2006年渡辺市長がパチンコ業界から、セルシオを受け取り逮捕されました。コミュニティ政策を進めたのは前市長で、パチンコ店建設反対の住民運動で条例制定し、許認可を巡って裁判で争いました。
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「トヨタの労働現場」

2007-01-04 | 気になる本
伊原亮司「トヨタの労働現場」桜井書店、2003年
この本は著者がトヨタで期間工として働いた現場の体験を下に書かれたもので、アンケート、ヒアリングなどと違って説得力のある内容です。もちろんこの方法は既に鎌田慧が「自動車絶望工場」で書いています。厳しい労働現場に全国から「出稼ぎ」に来る理由はなんでしょうか。効率とコスト削減を至上命題とし、膨大な利益を上げているトヨタシステムを現場から解明しようとするものです。書かれた以降に「格差社会」が話題になり、さらにはワーキングプア、下請けの偽装請負、外国人研修を名目とした不法就労です。改めて、労働の人間化、豊かさとは何か、持続する地域経済と社会のシステム、アジアとの共存共栄の有り方を考える必要を感じました。以下いくつかの気になったポイントを掲げます。
 ラインのスリム化による「視える化」です。これは市役所でも見える化を進めようとしています。EX〈エキスパート〉が組長で、GL(グループリーダー)が班長で、その上に工長がいます。不良品と事故を起こさないために、標準化した作業を細かく再チェックするシステムですが、ムダをなくすためのスピードアップが注意を緩慢にしないだろうか。その責任を誰がどうとるか、実例で書いてあります。ローテーションで多能工化をめざしていますが、単純労務に飽きないためなのか教科書どうりにはいかないようです。機会・装置による権力では、ミスがあるとラインが止まり、ブザーとランプがつくから周囲の目に晒されます。現場では僅かな裁量をもつが、失敗すれば取り上げられ「使えないヤツ」のレッテルが貼られます。労働現場におけるコンテクストで、「一般労働者は、職制とのコミュニケーションをとおしてコントロールされるだけでなく、自らほかの労働者をコントロールするように」なります。相互監視の職場の中で、目標の業務が終わらなければ残業となります。期間従業員のインセンティブはなんと言っても、満了慰労金で多少の熱でも休めません。寮に入ると「子ども扱い」され、自由が束縛されます。「熟練」問題は不良品、リコールに影響するなど研究者にも関心事ですが、現場の論理から離れて議論すると、実態を覆い隠すと批判しています。補論で「熟練」議論を歴史的に整理してあり、興味深いです。
(緑道でひなたぼっこする猫)
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大風川にカルガモ

2007-01-03 | 都市計画・まちづくり
大風川に魚影は見られませんが、鳥はセキレイ、カルガモが見られます。1昨日は背中がブルーの「かわせみ」らしきものを見ました。もう一度見ようと出かけましたが、カルガモを見ることができました。山の手公園では親水になっていますが、下流では水面が深く両サイドが護岸ブロックで接近できません。一応、豊田市の水質データを見ると、水質基準はクリアしていいるようですが、もう少し水質を綺麗にできないでしょうか。
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初日の出

2007-01-01 | traveling, town walking
新年を迎え、初日の出を見ることができました。新年が平和で安全な1年を期待します。安倍首相は新年早々、憲法を変えると言っています。経団連も憲法「改正」と、消費税引き上げ、道州制、規制緩和・民営化、公務員改革による「成長」路線です。今年は選挙の年でもあります。住民の福祉か企業の成長か、平和か軍備拡張か、住民自治か国家高権か問われそうです。
 今年も激動の年ですが、健康第1に、マイペースで行きたいです。そして、「足助の町並みまちづくり」、「豊田市民の生活実態」、「愛知の社会資本整備と都市計画・まちづくり」を調査・研究します。
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