豊田の生活アメニティ

都市デザイン、街歩き・旅行、くらし

能登半島地震の今と課題

2024-06-02 | 都市計画・まちづくり

居住福祉学会の能登半島地震のシンポ感想

6月1日、室崎、田中、山崎、井上氏らの報告のあと、質疑がありました。その主な気になるポイントメモである。

・回復速度が遅い(道路寸断で陸の孤島、自治体が対応できない、政府の責任が曖昧)

・仮説建設戸数4千戸/6~8千戸希望、自主避難支援ない、避難所3000人

・ボランティアが少ない、受け入れ態勢がない、若者が少ない、国の誤った判断、1極集中、大規模開発など。行政が統括しすぎでは?職人が少ない(万博か?)

・県の創造的復興について、多様性、地域分散型

・被災地に夢のある未来が持てるか?

・和合温泉の復興の後れ

・過去の教訓が生かされていない(神戸、中越、東北、熊本など)

・パルス20秒、木造が共振し被害、耐震化率は低いが伝統的建築物、高齢化、家計、後継者などの問題がある。

・避難所整備が遅れている、遠くへ分散移動、運動不足、ウイルス、弁当冷たいなど

・現在直接死230人、関連死30人、2007年も被害

・1次産業をどう持続させるか、全国の共通課題

・住居観 後継者がいない、親族以外の継続 sustainable

・住居は人権、人権とは、社会意識が低い

・自助、公助、共助でなくイタリアは国が責任

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*復興が遅い、若者のボランティア不足、過去の経験が生かされない、県の創造的復興に住民参加がない、居住の人権意識、過疎化が全国共通課題であり継続調査

住宅以外では、原発対応、液状化(内灘町、新潟県江南区天野地区、富山県富山、高岡、射水、氷見)、津波、断層などの想定地震、遅れの口実に憲法の緊急事態条項は不要

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「公共性を問う」宮入興一

2024-01-07 | 都市計画・まちづくり

宮入興一氏の思いで

2023年末に宮入興一氏が亡くなられた。最初に氏を知ったのは、随分昔で市役所の職員資料室で、題名は忘れたが何とかのまちづくりで、短い文章であったが感銘しコピーした。その後、氏が長崎大学を定年で愛知大学に見えた。東海自治体問題研究所の役員をしていた頃、多忙な方であったが時々ご一緒した。平成の大合併の時、岐阜の町村の調査に一泊で同行させてもらった。メモを見ずにするどい質問をされていたのが、印象に残る。数年前に豊橋駅で、ひかりを待っている時に偶然お会いした。ジパングをよく使う、と言ってみえた。2022年の愛知県議補選では、奥さんの了解で氏の家の駐車場を借りた思い出がある。

 氏は財政や公共政策、災害論が専門である。「東三河くらしと自治研究所」の代表を務めていた。19年にはユニチカへの売却の住民訴訟で原告団長を務め、名古屋高裁で市長に20億円の支払いを命じる画期的な逆転判決を受けた。早速氏に祝福と感謝のメールを送った。最近は豊橋の新アリーナ建設の問題点に取り組まれていた。昨年には生涯の研究テーマである「諫早湾干拓事業の公共性を問う」ブックレットを出された。大学院時代の先生のFBで訃報を突然知った。諫早湾のブックレットと新アリーナ建設への意見書を早く読み終え、公共性について感想を書こうと思う。

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饗庭「平成都市計画史」その①

2023-10-21 | 都市計画・まちづくり

饗庭伸(あいば2021)『平成都市計画史』花伝社 その①

 「近代都市計画の百年」(石田頼房)の歴史はあったが、その後の流れ30年史である。労働者の賃金が上がらず、公的住宅は縮小し、高層建築が乱立して居住レベルの水準と住環境は良くなっていないと思う。私としては都市計画、建築、まちづくりに関わった時期と重なり、長いスパンでの視点は興味深い。規制緩和で都市市民の生活悪化には危惧している。参考文献には読んだ著者が多い。小林重敬、渡邊俊一、五十嵐慶喜、大谷幸夫、内海麻利、野口和雄、小泉秀樹、広原盛明、塩崎賢明、住田昌二、西山卯三、平山洋介、西村幸夫、卜部直也、野澤千絵、本間義人、宮本憲一、建築学会、都市計画学会などである。都市計画は総合計画であり分野が広く、総合性(社会学、経済学、財政学、政治学、地方自治)と専門性の両方が求められ、焦点が絞りにくい。私の関心テーマは、2000年頃の「都市計画の分権」、都市計画マスタープラン、都市・建築法、線引きと立地適正化、2項道路と地区まちづくり、高層マンションと空間地域計画である。今は、豊田市駅前開発の検証と既存ストックの活用で山之手公園改修に関心がある。以下、気になった箇所のメモ書きで、(   )内は私のコメントである。

 都市の大半を作り上げたのは、建築基準法の容積率、都市計画法の用途など、画一的で杓子定規な、しかし緩くて大雑把な規制であった。(建築確認が民間で出来るようになった。緩和より許可にすべき考えに賛成である。集団規定は別の法にすべきである。地区の計画なきところに開発なしの法制度が欲しい)。ヨーロッパと違い我が国には城壁がないが、線引き制度がある。縦方向への拡大の呪いが「容積率」という規制である。それ以前は、絶対高さがあった。

 「住宅双六」でゴールは庭付き郊外戸建て住宅であった。高層分譲マンション、広い床面積、間取りの多様化など変化がある。(郊外団地の老朽化、庭がほとんどなく家30坪ほど駐車2台である。公営住宅は縮小し民間住宅に家賃補助がない)中曽根内閣は容積率緩和を指示した。第一種住居地域の変更、市外化調整区域における宅地開発の規制緩和が進められた。

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庭の改造

2022-05-09 | 都市計画・まちづくり

 連休中はどこも出かけなかったので、近くのOPEN GARDENで、5月8日に庭造りの説明会に参加しました。動機は、我が家の藤(棚)を無くし、バーベキュー場を落葉樹中心に植樹したいと思ったからです。

 説明で参考になった点は、①建物と庭の関係で、外で対応する流れであること。食事、お茶など庭をデッキで活用する。②苔は夏でも強い、砂苔が良い。③玄関先の手水鉢に、「知るを足る」と人生哲学を掘ってある。④椿は今の時期に2/3を剪定すると虫がつきにくい。これは早速帰って実施した。⑤剪定木を残し、ボタンなどの花の支えに使う。除草シートを活用。⑥オブジェを作りクレマチスを這わす。雨水を深堀して浸透させる。など沢山学びました。樹木でシマトネリコ、ユーカリは大きくなり剪定が必要、ということでメインは常緑のオガタマに、ナツツバキは夏に弱く再検討で、ヤマボウシとアオダモは決定。植栽時期は秋から春に決めた。敷石とテーブルを古材活用するか、問題は予算をどこまで抑えられるかだ。

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豊田市でも、マンションの前に高層マンションが

2022-04-10 | 都市計画・まちづくり

 

 豊田市の都心で、ついに高層マンションの直ぐ南側に、高層マンションの建設が始まっている。既存マンションの方は反対している。主な理由は日照と通風、眺望等であろう。こういう問題がいつか起きるとは、心配していた。小泉構造改革から都市計画や建築基準法の規制緩和も始まり、大都市だけでなく地方でもディベロッパーの利益追求で高層化が進んで来た結果である。都市計画法、建築基準法では適合とされ、利害関係者との調整は手続き条例による「話し合い」である。建築自由の都市制度では住みよい住環境は損なわれ、sustainableな都市はできない。絶対高さ制限や日陰規制の見直しが必要である。

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三島市の超高層再開発計画に待った!

2022-03-01 | 都市計画・まちづくり

 豊田市では駅前再開発が5期、市民に理解されないまま30年間1000億円以上の投資で建設されてきた。最新の市民意識調査でも、64%が「魅力や賑わいがない」と回答している。三島市の再開発は、市長の「異常」な開発促進の姿勢でもあるが、良識ある市民運動によって止まっている。三島市は富士山の湧き水で有名な所である。現地を見たくて、図書館に寄り、周辺の水と緑を歩いた。川には綺麗な水が流れ鴨がいた。駅近くなのに楽寿園という立派なジオサイトである。写真は渇水となっている小浜池で、溶岩流の跡が見える。この後、駅で開発予定地を見た。高さが少し下げれたようであるが、公共目的や採算ベース、湧水や水辺環境、景観、回遊性、ゼネコンの開発利益など問題は多いようである。ストップするには市長を代えるしかないのでは?引き続き注目していきたい。詳細はグランドワーク三島のHP「多様な問題点」を、ご覧あれ。

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豊橋のまちなか図書館

2022-02-01 | 都市計画・まちづくり

 保健所のレストランで食事ができなかったので、豊橋名物の豊橋カレーうどんを食べました。玉川が休みで、勢川本店に行きました。その後、まちなか図書館を見学しに、駐車を勢川近くの30分150円の公園駐に車を停めて、裏通りを歩きました。駅前通りの高層ビルの2,3階です。駐車券は契約してない所だから、無料になりませんでした。

 

 図書館はゆったりし、喫茶店もあり、最新の雑誌が沢山あります。本を借りるのではなく、ゆっくり本を読む場所・読書空間でした。真ん中にあるひな壇の階段は、どうやって活用するのか?運営は指定管理なのか、聞き忘れましたが、羨ましい。中央図書館は別にあり、分館もあります。都心の裏通りは賑やかでは無いですが、市電が走り、まちなか図書館は魅力ある市民の文化施設になりそうです。

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豊橋の保健所・保健センターなど

2022-02-01 | 都市計画・まちづくり

今日は豊橋へビラまきに行きました。ついでに近くの、「ほいっぷ」を視察しました。国立豊橋病院の跡地で、広場、駐車場、建物2階、レストランと大変広いです。ほいっぷは、保健のほ、医療のい、福祉のふです。大きな施設で、保健所・保健セター、休日夜間・障害者歯科診療所、子ども発達センター、医師会館などです。医師会館には薬剤師も入っています。レストランはランチが無かったので、豊橋名物の豊橋カレーうどんを食べに行きました。

 豊田市では西山に医療センター、休日夜間診療、医師会館、近くに子ども発達センターがあるが、保健所と保健センターが市役所の中に暫定的にある。この違いをどう判断するのか?岡崎も保健所は独自に別にある。中核市としてのコロナ対策の独自性は?

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豊田市自然観察の森が浸水

2020-08-06 | 都市計画・まちづくり

 日本自然保護協会の観察指導員の資格を昨年取って、これからここをフィールドにしようと思っていましたが、コロナで自粛制限でした。ところが、先月の雨で事務所が浸水したそうです。地形や歴史など自然を理解していない設計ミスの可能性があると思います。ここは谷筋を、外環状線が横切り、地主が埋め立てた土地です。建物と山側の広場を一体的に取り込んだつもりでしょうが、建物が上からの地表水を堰き止める形にして、水の逃げ場がない状態にしてしまったのが一因と思われます。「想定外の雨量」か、排水が詰まったのか、また原因を聞いてみたいです。開設30周年を前にして、事務所には本や資料、映像などで子どもたちが楽しめる施設にして欲しい、と期待していましたが残念です。

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KiTARAビルでランチ

2020-06-27 | 都市計画・まちづくり

6月27日土曜日、KiTATAビルの2階でランチしました。コロナの関係で、てんぷらの活き魚の店は閉店中で、お好み焼き屋さんは撤退していました。得得お食事券第3弾は完売でした。

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