日々草

「つれづれなるままに・・」日々の事を記す。

もう一つの旅、台湾『路』をゆく

2020-12-17 | Weblog
吉田修一の小説『路』(ルウ)。
大好きな小説を久しぶりにとりだした。
台湾旅のために選んだ一冊は、とても大切な一冊となっていまもあたしの本棚の一番いいところにいる。
台湾に新幹線を走らせるという一大プロジェクトのに交差する人間模様。
台北のホテルや飛行機の中で読んだこの物語は、現実と小説を交差させて、台北の喧騒や日差しをより鮮烈にする。

台北で吉田修一の『路』を読んだ記憶は→こちら

街路樹の深い緑、夜市の輝く黄色いあかり、輝く闇、ルーロー飯のしみ。
これは小説の中の世界か、現実か、はたまた台湾旅への思慕か。

わかりやすい感動やあからさまな恋模様はないけど、広がる感情は岩に染み渡る慈雨の如くジワジワと明日への希望をはこんでくる。
旅にいく東京駅のホームに滑り込む新幹線に乗り込む静かなワクワク感にも似て。

また台湾に行きたい。
新幹線に乗って台北の先、高雄へ行きたい。



この一年少しの間、なかなかブログを書くことができなかった。
ちゃんとインプットしていたはずなのに、いろいろなものに追いまくられて、振り返る暇もなく、ダダ漏れで、感動することもなく、淡々と日々をやっつけておりました。
人間失格である。
楽しい、嬉しいという感情は置き去りで、持続することなく、いつでも時間に追われて不安と不満ばかりが溜まっていく。
それが急に強制的に時間の使い方を変えられて驚いて、落ち込んでだりもしたけど、本来のあるべき姿に戻ったんだと思えたら、ちょっと光明が見えてきて、こうやってブログを書くことができている。

シンガポール に続くもう一つの旅、少し前の台湾旅もまとめなきゃ。
ブログに書いておかなきゃ。あたしがあたしでいるための整理として。

もう一度、『路』を読み直さなきゃ。
次の旅の準備をしなきゃ。近いいつかのために。


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