日々草

「つれづれなるままに・・」日々の事を記す。

屋根の上のネコ

2015-03-23 | ギャラリー
アスティエ・ド・ヴィラット のキャンドルを灯す。

花々の瑞々しさと華やかさに囲まれてCAMBRIDGE(ケンブリッジ)
都市や場所の名前を冠したこのアスティエのキャンドルは何時だってあたしを遠くへ誘う。
まだ見ぬ土地へ、空想のひと時へ、間違いなく現実逃避。
ちょっと贅沢なキャンドルだから、贅沢をしてる感を目で見えるのもいい。
札に火をつけるようなものであるが、それは虚しさを燃やして、消して、無かったことにしてくれる。
人の世は無情にあふれ、かくのごとくものなりと、キャンドルの炎を見て、想うこと。


キャンドルは浄化。






何を浄化したいかって。
酒に澱んだ脳細胞と、机に積み上げられた書類の山。
消えてなくなれ(二日酔いも)と切に願い、引き出しの奥底に詰め込んで
足音高く、家路に向かい、どっと疲れてアスティエのキャンドルに逃げ込んだという訳。

キャンドルの蓋を開けるや否や流れ出す香気、花の香り。
その蓋、クーベールチュール。
キャンドルと同じASTIER de VILLATTE(アスティエ・ド・ヴィラット)のグラン・シャレコレクションより。

屋根の上のネコ

 



癒しはキャンドルだけに非ず。
ネコも然り。 凛としてごろにゃーんとして。



のび盛り、はな盛り

2015-03-18 | Weblog
伸び盛り。





アネモネって伸びるんでしたっけ。
目を見張るぐらいの伸びっぷり。



そしてワタシ朽ちる寸前、目一杯花盛りの今日。





いろんな意味で3日が限界ということを肝に銘じ中。
で、真ん中の2日目が今日。




ビスクドールの二人目 -MUSUBI VASE-

2015-03-15 | ホーム
ビスクドールの二面性から早、二年。
実はかなりのポテンシャルを秘めていたのよ、この子。
頭部すっぱり無いし、グロテスクすぎるきらいもあったけど
人は見た目じゃないことを証明し、やはり見た目であることも証明したわけ。


花が生けられていない花瓶なんて、虚しくて仕方がないけど、
ここまで造形的だと、片付けの手間を惜しんだ無精さを「アートです」と言い切れる迫力を持っていて「アートだからね」「アートですから!」とすべて強引に押し切って出しっ放し。
人生に「華」がなくてもやっていけるとあたしを奮い立たせる。
人は見た目じゃないからさ って・・・・



中身もないじゃん。




ということに気がつき、慌てて花をぶちこんだ。
やっぱり人は見た目である。
中身があろうが、なかろうが、見た目は大事。
人生には「華」がないとねえと、言い聞かせて青木むすびのMUSUBI VASE 二人目。

アネモネとラナンキュラス。




あの時と襟も変わって、この子達、花瓶のくせに衣装持ち。
ビスクドールの二人目、あたしの「華」ある人生に。





空を写しとって、蟹

2015-03-11 | ドレステリア
羽田空港から出かける前日、レネレイドで指輪を買った。
海の色を写しとった指輪。


 

サンゴやら蟹やらが大河の一滴に張り付いている。
これからこなす仕事への後押し。自分で、自分に。


そして出かけた先。
鹿児島県 指宿。


あたしの指にへばりついていたこのLes Nereidesの新作 Fond Marin(フォンマリン)のリング。
海の色というより雲の切れ間から除く、青空の色であったのよ。



 


蟹が目をひくこのデザイン。
いろいろなものをのみこんで、空を写し取って、蟹。


巨大な豆腐のような荒野から

2015-03-08 | リブレリア
目の前に広がる膨大な本から、これぞの一冊を選び出すための助けは、背表紙のあらすじか、あとがき、解説。
これを本における懐中電灯と呼んでいる。
闇雲の中の道しるべ。
それは巨大な豆腐のような荒野みたいな場所でも役に立つのであろうか。


「あの頃は何もないのっぺりとした巨大な豆腐の荒野みたいな場所で朝から夜まで詩を書いていたこと」というあとがきの文章に頭をぶつけて思わず手にとった一冊。
川上未映子 『世界クッキー』
豆腐の角に頭をぶつけて死んでしまうところであったよ、あたしは。

著者本人が認めているように世界とクッキーという言葉が隣合わせになるなんて、当の言葉たちも夢にも思わないだろうけど、豆腐のような荒野なんていう表現も同じ。

豆腐と荒野。


巨大な豆腐のような荒野でうっかり豆腐の角に頭をぶつけて死ぬところであった私。


豆腐と心中。

そんな、こんなが本屋での出来事。
本屋の帰りがけ、こんなが、あんな事になり。
ふらっと立ち寄ったお店で絹ごし豆腐のような真っ白のワンピースを買う始末。


豆腐とワンピース。

本も、ワンピースも同じ袋の中。
こうなると豆腐が食べたくなって、
ついでに地下で豆腐を買って。

本と豆腐とワンピース。
同じ袋に入るなんておもってもみなかったに違いない。
「どうだー、思い知ったか!」
雄叫びにも似た、やってやった感で鼻をふくらまして、豆腐のような荒野から、紙袋を下げての帰宅。