日々草

「つれづれなるままに・・」日々の事を記す。

シャンパーニュで宇宙を想う

2013-11-26 | Weblog
シャンパーニュはいつだって特別な飲物である。
シャンパンとも呼ばれるそれはシャンパーニュ地方の発砲ワインなんだけど
ただの発砲ワインに非ず。
いつだってスペシャルなんである。

細いシャンパングラスの中で立ち上る小さな小さな気泡
シャンパンには何が溶けていて、何がはじけるのか。
そんなことを想ったり、想わなかったりしていたら
偶然にもその答えがでてきた。

  

 





シャンパンには1ℓあたり約12gの二酸化炭素が溶けてるらしい。
グラス1杯当たり100~120mlとすると、
底に溶けている二酸化炭素は約1.2~1.4gになって、
グラス1杯当たりのシャンパンから1200万個の泡が出てることになるんだ

フルボトルの中には8000万個の泡が出るということになる。
銀河系全体の星の数は2000億個あるといわれてて、
これは銀河系の2500分の1というわけ。

だから、シャンパンには宇宙が詰まってるということなんだ



朝日新聞 デジタル WINE BOYSから引用



シャンパンには宇宙がつまっている。
シャンパーニュの秘密。
小さな秘密と大きな宇宙がつまった一杯を飲み干した。
途切れなくふつ ふつと上がり続けるシャンパンはまるで命そのものみたいで
そう思ったら涙の味がしてきた。
突然の予想だにしない人の訃報が届いて落ち込んでいる。
あまりに唐突すぎるその知らせに動揺する。
次の飲み会の約束もしていたのに。

キラキラと小さな泡がはじけるからシャンパンなのであって
動きを止めた泡のない黄金色はたんなる液体でシャンパンなんかじゃないやい。
追加したもう一杯はフルートグラスの半分ほどで嫌になって飲むのをやめた。

シャンパンには宇宙がつまっている。
シャンパーニュの秘密
連綿と続く泡は刻一刻すすむ時間
そう、きっとシャンパンには特別な時間を楽しむという使命もつまっているから
こんな時に飲むなんてシャンパンも美味しくないに決まってるね。
シャンパンには女の子をキレイになれるための魔法がとけているぐらいが丁度いい。
たかがシャンパン一杯を前に感傷的になりすぎているから今日はここまで。




 












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プラチナ餡、カシミアのとろみ

2013-11-22 | トラットリア
熱を逃がさない「あんかけ」メニュー
そういう料理が美味しい
湯豆腐に生姜を効かせた「生姜餡」をとろり
片栗粉を少し加えるだけで安価食材 豆腐だって料亭の味。
単なる野菜炒めにスープを少し加えて、片栗粉でとじれば中華丼。


寒さに慣れるまで「とろみ」というごちそうが五臓六腑を温めてくれる。
そのあんかけの実力たるや寒い日のカシミヤの襟巻に同じ。
ごわごわするウールよりしっとりやわらかなカシミヤの方が暖かいもの。
食材をカシミヤのようなとろみであたためてあげようではないか。


和食には銀餡(ぎんあん)とよばれる「あん」がありまして
お出汁に淡口の醤油を香り程度に加えとろみをつけたもの
食材の色味をこわさないように淡く淡く儚い餡、銀餡。
醤油の色がしっかりとしたものを『金』とするなら無色に近いお出汁の餡を『銀』と呼ぶということか。
お出汁の味をしっかりと食材にからませるこの銀餡。
より深い味わいをつくりだすだけではなく、ツヤや温かさをもプラスする和食の技法なのであります。










さて天津飯
ゴハンの上にタマゴがのったシンプルな丼物
決め手はやはりとろりとしたその餡。
醤油色の餡、時には甘酢餡ありーのケチャップ入りありーので多様性をアピールするも
結局はゴハン+タマゴ+餡そして時にグリーンピース 3~5粒という地味目な構造。
地味なことは重々承知ながらも無性に食べたい王道メニュー。






ある日、初めて行った庶民的な中華屋でこれを出されてたじろいだ。
びっくりするぐらいシンプルすぎる天津飯。

ゴハン+タマゴ+薄い餡+グリーンピース4個


味はちゃんとするのか、食べ応えはあるのか。
寝起きのあたしにだって作れそうな天津飯を恐る恐る食べ始めたのだった。




さて、銀餡に話がもどる。
高級品であるカシミヤはその素材の希少性と手間で出来でおり
銀餡の良し悪しは手間と素材の良さで味が決まる。
カシミアの良し悪しはそのツヤ、とろみではかれるのなら
食材の美しさもツヤととろみを纏うことなのであろうと結論づけたところで
先の天津飯には銀餡ではなくプラチナ餡がかかっている極上品なのだった。


丁寧に仕込まれたスープで作られた餡は銀餡を超える繊細さ。
シンプルな料理というのは作り手の実力を如実に示すもの。
銀を超え、白銀、プラチナ餡。
極上のカシミアを思わせるその料理。
シンプルすぎるなんて馬鹿にした、あたしが馬鹿だったわ。







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遺憾なく発揮せよコム・デ・ギャルソン

2013-11-21 | ドレステリア
ポリエステル 61%
シルク     39%
MADE IN JAPAN


シンプルで潔いワンピース


  




素っ気なさは媚びない強さ。






こんなご案内をいただいてまして

  




単純なものほど誤魔化しはきかないから
実力を遺憾なく発揮せよ コムデギャルソン


  









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流行の型で発症注意

2013-11-17 | Weblog


I LOVE IT!

この場合の「IT」とは間違いなくEGG、そうタマゴのことである。
タマゴ熱が落ち着いていたのだが、目玉焼きが食べたくて仕方ない。
まわりがチリチリになったぐらいのやつ。
ちなみに前回のタマゴ熱はオムレツだったけど今回は別のタマゴ熱を発症したらしい。

インフルエンザにも香港型、ソ連型とかありますからね。
タマゴ熱にもオムレツ型、ゆで卵型、目玉焼き型というのがあるわけで。
インフルエンザの流行の兆しとともにやってきたタマゴ熱。
もう、タマゴも見たくないというところまで行きつかないと完治はしない。
そう、それはインフルエンザと同じ。
熱も上がるところまで上がってうんうん唸って、やっと回復に向かう。
タマゴ熱なら笑ってられるけど、インフルエンザだと大変ですから、
この季節、うがい、手洗いをきちんとしましょー。



出来るだけ、インフルエンザの予防接種に行ってくださいとのお達しがあって
どうにか注射は避けたいと強く思うも、それを上回る強さで「病院へ行け!」と言われ
タマゴ熱発症しているから行けないと逃げ回っている。





只今、タマゴ熱 目玉焼き型を発症しているのでインフルエンザの予防接種には

残念ながら

残念ながら

行けないのです。

この記事だってタマゴフォントで書きたいぐらいのタマゴ熱ですよー






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ネコめぐり、犬めぐり

2013-11-16 | Weblog
夕方、帰り道。
この時間なら街路樹にそってギリギリの端っこを歩く。


日曜日の昼間、
ちょっと遠回りになるけど、あの角を曲がって行く。



ちょっと、時間が早かったけど
あと少し、ホラね、来たよ!



時間と場所がきっちり決まる散歩道。
だって蕎麦屋の美人いやいや、美犬ゴールデンレトリバーが向こうからやって来る。
その角を曲がるとマメと呼ぶと尻尾をワサワサ振ってくれる大型犬。
近所の料理屋の裏口にまかないを求めてネコたちが集まり始めるのはこの時間。

イヌやらネコやらのスケジュールを考慮して人間(あたし)の歩く道と場所は決まっている。
名もなき道を行き、駐車場を突っ切って、駅前のロータリーですら足元5個目のインターロッキングが目印。


通りすがり、さりげなくそして素早く愛情を込めて触って逃げる。
怪しさ満点、愛情をたっぷりすぎて動物たちに鬱陶しがられるのが分かっているから
さり気なく、さり気なく、押し付けることなく愛情を注ぐことにしているが・・・・。



さて、ネコめぐり、犬めぐりは近場だけにはとどまらず。
電車に乗って、はたまた飛行機に乗って、めぐりめぐる。
台湾 九份では警戒心0の眠り猫に遭遇。
泰平の世、雀に目もくれず眠り続けるあの眠り猫を凌駕する眠り。





股をおっぴろげてここまで眠れればそりゃ気持ちよかろ。
そして動きが早すぎてカメラが追いついていない犬。



こちらは横浜中華街のジョビン



売れっ子、看板犬は役者にてちゃんとあたしの愛情表現にもおつきあいしてくれるの!
もともと、中華街は魅力的な場所だったけどジョビンのおかげで犬めぐりコースにも登録され、
寒い、通勤路にもふもふのジョビンを思い出してはため息をつく日々。

買い付けしてきた新しいアイテムも入るようだし、カフェの居心地もサイコーで
ジョビンにも会えるのは横浜 中華街はtef tefにて。

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木枯らし1号

2013-11-12 | トラットリア
秋を一気に追い越して冬がきた。
木枯らし1号も吹く。


紅葉もしばし先と思っていたのに秋を追い抜いて冬がきた。
気持ちのよい陽気の日々はどんどん短くなっていくなあ。
冬の陽気の良い頃を秋という。
まるでそういう感じ。

秋と冬が一緒になった青いお皿のうえ。




豊島屋の上生菓子
こなし製の『銀杏』そして『木枯らし』と名付けられた浮島。
それはまるで今日の陽気。
きりりと冷たい風が吹き、紅葉した銀杏の葉を巻き上げる秋と冬がいっしょになった青空の今日。
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いづれの御時にか源氏香

2013-11-11 | Weblog
いづれの御時にか、 女御・更衣あまた侍ひ給ひけるなかに、
いとやむごとなき際にはあらぬが、すぐれて時めき給ふ、ありけり。

‐‐‐‐源氏物語 桐壺の段‐‐‐‐





世の中にはやんごとなき、雅で風雅なゲームもあるもので
いつもならガハガハと笑いながら酒を給いたるあたくしも
口を抑え給いておほほと笑みたるほどの奥ゆかしさ、香道を愉しむ。


秋の虫の声を聞き
雨音を聞き
香を聞く。




源氏香のいとおかし。





五つの香りを五個ずつ、計 25個。
その中から5個を選んで順に香を焚く。
全部、同じ香りになるかもしれないし、全部違う香りになるかもしれない5つの香り。
その組み合わせは全部で52通りになり、源氏物語の桐壺と夢浮橋を除いた名称をもって答えとする。






その雅やかたるは足の痺れも忘れるほど。
スマホゲームのはかなさよ!
同じゲームでも時移ろい、平成の御代ともなればゲームもかく変わりき。
必死こいてスマホの画面をみつめる大人をみつけると世も末と覚ゆ。
手軽さもいいが、贅をつくし精神道にも通じる香道も贅沢なゲームと考えれば敷居もさがるか。


幽遠な境地、やんごとなし
この程、げにあらまほし 
香道のこころにくしこといとをかし。









わが御心の思ひ寄らぬ隈なく、落とし置きたまへりしならひに、とぞ本にはべめる。
‐‐‐‐源氏物語 夢浮橋の段‐‐‐‐



*古語は正しい使い方をしておりません。
源氏物語のゆかしさと東山文化の幽遠さのエッセンスとして読み流してくださいね。



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中華街 いつものチャーシュー

2013-11-10 | トラットリア
中華街に寄る。
お目当ては中華街 関帝廟通りにある金陵

ここに行くために中華街に行く。
中華街に行って、金陵に寄らないなんて、
それはまるでカツがのっていないカツカレーみたいなもので
そこ忘れちゃあダメだろう。


じっくりローストされた鴨は骨まで味がしみ込んでいて
皮つきチャシューの皮目のパリパリ具合なんて1m離れたってわかるぐらい。
パリパリと小気味のいい音が響く狭い、マイ スイートホーム。


冷たいビールがあって
しゃっきり炒めた百合の蕾とマコモダケ
メインが金陵となればそこはあれやそれがなくてもマイ スイート ホーム。


美味しいね、美味しいねと食べることが出来るから マイ スイート ホーム。
金陵のチャーシューの美味しさは幸福の味。

明日は残りのチャーシューゴロゴロ レタスチャーハン
ただし、あたしのおつまみ用はこっそり確保。
チャーシュー争奪戦渦巻く マイ スイート ホーム
チャーシューの数だけ、愛はある?
チャーシューの数でわかる愛の数!



 


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今日のタマネギさん

2013-11-09 | トラットリア


本日のオニオンフライ タマネギ2・5個分
おいしいハンバーガーを食べに行ったのにタマネギを食べすぎて
ハンバーガーにたどり着かず。
やっぱりね、そうだよねの予定通り。



タマネギには血液サラサラ成分があって健康食品として注目されるも
ホールケーキのようなオニオンフライが目の前に登場してアメリカ的健康思考を思い出した。


ケチャップは野菜としてカウントすべし!


ドカン、ボワんと迫力のある体型はこういうもので出来上がって行くのであろう。

ジューシーなパティ
トマト、レタス、グリルドオニオンとサニーサイドアップのハンバーガー。
山盛りフレンチフライ、
コーラとオニオンフライ。
野菜が多いからヘルシーだね。
うん、ヘルシーだねと平らげる人達には絶対、勝てっこない。
何に勝てないかは良くわかんないけど。
大量のオニオンフライを食べ残してお持ち帰りにする敗北感たるや・・・・・







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ガラパゴス アングル

2013-11-07 | ホーム
久しぶりにモノづくり日本らしいものを見つけて色めき立った。

SONY レンズスタイルカメラ QXシリーズ




なんとこの、カメラ レンズのみ!
スマホの画面をディスプレイにするというユニークなもの。
考えたねえ、画期的だねえ、ソニーですねえ。



カメラが欲しくて、やっぱりSONYがいいと思っていたところに投入されたこの商品。
思わず食いついてしまった。
世界を席巻するくらいブームになるかは別としてソニーの革新を久しぶりに見ることができてちょっとウレシイ。

日本の携帯は独自の進化をとげてガラパゴスケイタイなんて呼ばれてしまっているけど
APPLE社の商品だって独自の道をいくことで世界標準になることが出来た訳だ。

それはまるで陸に上がりたい魚類の勇気!

その試みは無謀かもしれないが最強の霊長類になるための奇跡の一歩。
世界の覇者の地位に着くまでには果てしない道のりと挑戦と挫折があるわけなのだが
最初になんだこれは!という驚きがないものには世界を席巻する可能性は『0』だからね。
改めて、レンズだけというカメラを作ったソニーの勇気を応援したい。






大絶賛したところで電子機器周辺の進化にまったくついていくことが出来ない個体(あたし)は指をくわえてみているのが関の山。
だって我が携帯は退化の極み。
ついでにWI‐FIで接続するってことは使えない場所も多々存在するってことか・・・。
機械が進化しても使う側の問題山積。
スマホのアプリみたいに、あたしの腐れ脳もアップデートしてくんねーかなー。


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