日々草

「つれづれなるままに・・」日々の事を記す。

まさかのキミ子あたり

2016-06-27 | リブレリア
電車のなかで目をまわしてしまって、
2杯の酒ごときにのまれてしまった不甲斐なさも加担してまさかの立ちくらみ。
ひっくり返らんばかりだったので、慌てて取り出すは本、一冊。

冷静に考えれば、本を読むなんて余計に気分が悪くなるに決まってるけど、目の前のピンチにはすべて目をそらしてやり過ごすという方法しかしらない、大人なあたしは敵、つまり、この状況から気をそらすためには、今ある最善のアイテムとして本を取り出したのでした。


なんて、大人な対応なのかしらと脳内で大見得を切ったところで、本に目をおとしてみれば、これが、なんと、北大路公子大先生の新刊だったのだ。

酒をのまなくても、二日酔いになれる危険な本であり、ノロウィルスより邪悪な症状と感染力をもつ危険きわまりないエッセイ。

エッセイを月曜の暗黒な二日酔いと言い換えても構わない。
ウィルスもといキミ子菌呼んでもいい。

深夜の電車で、さらなるキミ子あたりというダメおしをされて死亡

MAJI 肩で息する5秒前。

最寄り駅に滑り込んでセーフ



別途、ディズニー料を頂戴致します。

2016-06-18 | Weblog
相変わらず、夢を見ていて、見させてくれて、つかの間、すぐに現実に戻してくれる夢見がちな千葉にあって、東京を冠にするディズニーランド。



混雑ぶりも相変わらずで、
安定の学食クオリティーの食事も相変わらずで、
学芸会のプロのような必死さも相変わらずながら、
次に来れるのはいつだろうと考えてしまう夢の国。
久しぶりのディズニーランドは楽しくて仕方がない。







おみやげという名目の散財に、家で首をかしげる数々の品。
邪魔にされながら、後生大事に持って帰ってきたパンが一笑に付され、確かにマイク・ワゾウスキのクオリティーの低さに自分でも失笑するが、浮かれて買ってしまわせるその魔法にしっかりとかけられた事実をつきつけられて、改めてディズニーランドがいかに楽しいところであるかをかみしめるのである。
ついでに、つまらないものを、キラキラに見せて、高い値段でかわせる魔法を是非とも手に入れたいと強く願うのである。




この魔法、手に入れたなら
あたしは万年のトップセールスマンでブイブイになっちゃうんだから。
魔法でブイブイ
これをディズニー風でいうなれば「ちちんぷいぷい」
杖の先から星とリボンがシュルシュルでトップセールスマン、怖いもの無し!

プラザレストランのマイク和ゾウスキが秀逸なんだから、もっと頑張ってもいいと思うのだがどうだろう、スウィートハートカフェ マイクのメロンパン。
中国にあるエセディズニーランドにいそうなマイク・ワゾウスキ。
クックパッドを参考にされた方がよろしいレベルのクオリティー
マイクメロンパン これで270円。
そこのあなた、商機がきています!





それでも次はどんなマイクワゾウスキに、逢えるのか期待して、楽しみなディズニーランド。
【前回のマイクワゾウスキはこちらから → マイク和ゾウスキ
半日で、ディズニーマジックにかけられたあたしは帰ってきて、一息つく間もなく、次の予定を画策する。
つっこみどころ満載なのにまた行きたい! 行きたい!







次の日、筋肉痛でぐったり疲れ果てても(こんなぐったりのとこ再訪したくなるか、ふつう?)
馬鹿みたいに高くても(入園料とか、食事とかすべてにおいて)
居抜き物件的リニューアルや、(友人の弁、ナルホド)
夢の国であちこち見かける超現実的な工事中の覆いなどなど(ショッピングモールのテナントの閉店よりはわかりづらく誤魔化されている)
そして必ず存在するメンテナンスという大義名分によるアトラクションのズル休み(全力で完璧営業を目指すことがサービスだとは思ってもいない)
ほんとディズニーランドじゃないといろいろ成り立たない不条理があるにも関わらず、行きたくなっちゃう特別な場所なんだ。

暴力的な日差しであったが、6月の爽やかな陽気
晴れれば最高のディズニーランド日和。
大好きな人とはしゃぎながら行くそこはまごう事なき夢の国。(これが楽しい一番の理由!)
ほんとディズニーランドじゃないと、いろいろ成り立たない。


次はディズニーリゾートのどこかのホテルで、優雅にゴハンしようと思う。
入場料+散財に値する食品系お土産代+うっかり買っちゃう買い食いスナック代+熱中症防止水分代+(隠れミッキー風味を添えて)見た目がカワイイ学食代=ザ レストラン byアマン東京
アマン東京でディナーができちゃう金額に匹敵するのだから、きっと素晴らしいゴハンが食べれるに違いない。
でも、気をつけなければいけないのは、こっそり小さな文字で『サービス料の他にディズニー料が別途発生いたします。』との表示があるということ。(ウソです)
ところでディズニー料って何パーセントなんだろう。



ディズニーランド&シーでは50パーセントと予想するが、ホテルのダイニングでは10パーセントぐらいでお願いしたい。








たっぷりフリルのヒミツ

2016-06-16 | ドレステリア
「たっぷり」という言葉は幸福と手を組んでいる。
たっぷりとかかったカレー
たっぷりのボーナス
たっぷりとついた贅肉。
贅肉はうれしく思えないけど、贅を極めたんであろう肉なんだから、時に幸せな気分にさせてくれる。
インドでは、ふくよかさが富の象徴でもあるように。
たっぷりの料理、
たっぷりの愛情
ストイックに生きたいのに、どこかで常に行き惑うから中途半端になるのだろう。
たっぷりとあればね。
相手をうけとめるたっぷりとした余裕
テストに受かるためたっぷりとした努力
そして、雨



傘を持たずにでかけて、その雨がたっぷりと裾をぬらす。
フリルも三段になってこれまた重量感がたっぷりなスカート
フリル3段でさらに雨のダメオシ。
CLANEの重いタイトスカート。
風にまうかろやかなスカートもいいのだか、重厚感たっぷりなタイトスカートというのもいいのではと思って、仕事用。
久しぶりに黒のタイトスカート。
黒のタイトスカートとくれば、黙らっしゃい的な重厚感と迫力がものをいう様な気がするけど、このスカートの場合、たっぷりのフリルは幸福感とむすびついていて欲しいのよう。
だってこれから、仕事終わって・・・・・出かけるのだから。
予約もしてあるのよ。
予約までして、才色兼備な一張羅をひっぱりだして、出かける先は













歯医者。
キライすぎて、久しぶりすぎて、一張羅でも着こんで出かけないと、だどりつけない精神状態。
普段乗り間違えることなんて考えられない、電車を乗り間違えるし、遅刻はするし、意図的でないにしても歯医者への道のりが遠すぎる。
もう、遅いから診察はムリですと断られたなら、それはそれで仕方がないとグズグズと言ってみれば、たっぷりの笑顔で、「大丈夫ですよー」と言われ、ますます縮こまるばかり。
たっぷりフリルの、重厚感のその実は、歯医者へ行きたくない重い足取りだったというわけ。
帰りは足を鳴らして、フリルを蹴散らして家に帰ったのでした。
こんなに歯医者が嫌いだったということは、フリルに押し込んで公然の秘密として封印させていただきます。




14時30分のプカレンシス

2016-06-13 | Weblog
今年の梅雨は雨が少ないカラ梅雨だそうで、水不足の懸念もあるとのこと。
降って欲しい所には降らず、降らなくていい所でじゃぶじゃぶ。

この時期の雨は慈雨、恵みなのだと分かっていても、どうも雨だと気が滅入る。
それは、どっしりとした我が家のサボテン プカレンシスの同じようで
棘も荒々しさを失って、なんだか勢いがない


☝☞☝


びしっと、天を指し、1時を指し、11時を指してほしいのに
13時30分やら10時30分になっている




お昼前まだ10時30分の空白さ加減を、ついでに13時30分の睡魔のおそろしさを知っている、
しがない事務職員としてはプカレンシスに深い同情を禁じ得ないのである。
すっきりとしない陽気で、すっきりしたものなんて何一つ存在しない、半径5mの世界にうずくまって生きているもの同志だもの 滅入るよね、そりゃ棘の指し示す方向も変わってきてしまうわねと。


なにもない6月
祝日もなく、張り合いも無い場合は、やぱり自分をコントロールして、休暇とかとっちゃう?
その場合、巧く、早い者勝ちでやらないとダメなので、スタートダッシュに失敗した6月の自主休業のセンは望めない。
しかも中途半端に暇であり、やることはそれなりに途切れず、やらなくてもいいけど、やらなかったら最後に苦労するのは自分だから、ぼちぼちやっとくけど、やる気はないという状況で、仕事を休む大義名分がない。サボる言い訳ならごまんとあるのが、この6月という月なのである。


キライよジューン


あたしの棘 3時及び9時、ところによっては4時であり、8時であり。




ピンクのRepetto  

2016-06-08 | ドレステリア
ピンクといってもシャンパンピンク。
肌に馴染む頬がほんのり上気したようなやららかいベビーピンク
長いリボンがついたトゥシューズ
チュチュ
くるんとまとめ上げたシニヨン
余分な贅肉なんぞついていない、しなやかな肢体


女の理想みたいなもんがこれでもかーと入っていて、それをさらに練って、たたいて、伸ばして、発酵して、焼き上げて



パン



焼きたてのパンも女心をくすぐりまくるが、パンじゃなくてバレエ。
バカ高いパンが売れているパンブームを横目にバレエについて。



久しぶりにパだのピルエットだのシャッセだのといっていたら、遠い過去が亡霊のようにあらわれて、バレエを習いに行っちゃおうかしらなんて馬鹿なことをおもいつく。
小さいころから体がかたくて、さらに今では10cmも前に行かない前屈であっぷあっぷしちゃうのに、どの口がバレエというのだろうと思うけど。
でもさ、やっぱりバレエなんていうとさ、うっとりといろいろなことが、夢見心地になってしまうしまうわけよ。


チャコットのレオタードにフリルがついていなくて、やる気がなくなって挫折した5歳のあたし。
ついでにバレエの舞台化粧がおどろおどろしくて、バレエが嫌いなった5歳のあたし。
それでも、レオタードにパステルカラーのカシュクールを羽織って、やわらかなレッグウォーマーからのびるスッキリとした脚にトゥシューズのお姉さま方にあこがれていたのは事実。
いまではそれが完璧な憧れで終わることを知っている身としては、さらにバレエに対する幻想と理想は膨らむばかりなのでピンクのレペットの靴を買う。


チャコットではなく、レペット
トゥシューズのベイビーピンクではなく、どピンクのハイヒール
三つ子の恨みもここまでくると、信念にかわるという格言。


ピンクのレペット
金さえ出せば、夢は買えるという人生の理のこと。
転じて、近くのもので手を打つ安易な考えをさす。


レペットのハイヒール。
タララと踊りだす心持ち。
雨に唄えば!
めっきりと老け込むそんな気分の起爆剤、ド・ピンクのレペット。




ピルエットからアラベスクでSCOOP 印判鳥獣五画

2016-06-06 | ホーム
ウサギが悪戯をしていたかと思えば、カエルの和尚様
表情豊かに歩き回る鳥獣の戯れを切り取った鳥獣戯画。
日本の古来ゆかしき漫画道の源流。

 


カワイイもの好きもあの頃からであったのだといえば、胡散臭いピンク色のカワイイも、大義名分をそえられてさらに「カワイイ」が大手を振って歩いて行ける。
カワイイが大手ぐらいなら良いのだけど、胸を張って、一回転するから、税金でゆるキャラ三昧となるんだから、まったくもう。


カワイイがプリエ、パッセ、アラベスクすると鳥獣戯画から、鳥獣五画へ。
SCOPE 六寸皿 印判鳥獣五画のお皿
使い勝手の良さゆえ、食器棚で休むひまがないほどの使い倒されっぷり。
油揚げ用にでもしておかないと、出しっぱなしの状態になりそうで、やむなく油揚げ専用との地位を確立したこのお皿、バレエでいうところのエトワール。









ビシッと決まったアラベスク、躍動感やドタバタ感はないけど、あるべきところにおさまった生き物たちの安定感。それでいてKlaus Haapaniemi(クラウス・ハーパニエミ)の描く世界は何時だって軽やかで、優雅で、華やかで、油揚げもしっかり抱き抱える懐の深さを持ち合わせている。
深い呉須の色味が、きつね色した和食を、クラウスの描く洗練された図案が、赤いイタリアンを、六寸という絶妙な大きさが、生い茂る草木のようなサラダを受け止めてパ・ド・ドゥ。

このお皿に盛り付けると油揚げ焼いただけが、なんだか気のきいた料理になることを発見して、ピルエットからアラベスク、あたし!







高々と足を上げ、アラベスク。
軸足はしっかりと根をはるがごとく、美しく高々と足を天に上げる。
可憐に差しのべる指先に皿を持ち、見つめる視線の先に美しい六寸皿 油揚げのある光景。


立て続けの油揚げネタ。
毒食わば、皿まで。
油揚げも皿も、ネタ。