日々草

「つれづれなるままに・・」日々の事を記す。

去年の fish

2022-12-07 | ホーム
今年も秋刀魚が高い!
秋刀魚シーズンがはじまって、やっぱり秋の味覚だもの食べたいよねーと値段をみてみればモデル体型の秋刀魚が2匹 498円。
秋も深まり、季節がすすめばもうすこし脂がのって、更にはお安くなるに違いないと思っていたけど今シーズンの秋刀魚が高いことに変わりはない。そして冬。あっという間に新秋刀魚の季節は去ってゆく。
いつのまにやらクジラが高級品になったように秋刀魚も庶民には手の届かない味となってしまうのだろうか。
小津安二郎監督作品に 「秋刀魚の味」という映画がある。



年老いた父親と娘の物語 市井の人々の話だから、タイトルは「秋刀魚の味」なのだ。
「鯛の味」や「ヒラメの味」といった高級魚では住む世界が違う人たちの話になってしまうだろう。

それが昨今、秋刀魚は高級魚なのである。
大根おろしがそえられた秋刀魚の塩焼きがでてくる夕食なんて、どんなセレブの食卓か!なのである。

世界情勢もあいまって値上に次ぐ値上、円安もそれに拍車をかける。
輸入にたよる日本の食卓は大打撃である。
秋刀魚が高くなるのも仕方がない。
もちろんこちらのFISHも価格高騰中



円安の影響。
送料の値上げ。

年々、高級品になっていく。

今年は一匹も買えなーい。
国内で買付しているところもないようで、来シーズンに期待している。
写真はそこまで高くなかった去年のFISH。

鯨乃友

2022-12-06 | トラットリア
〇〇の友ときいたなら、その〇〇には何が入るのか?


莫逆の友が浮かんだ方はきっと人徳のある方なのでしょう。
ゴハンの友が浮かんだのなら、きっと食欲のある方なのでしょう。
さて万が一にも「鯨」の友とお答えになった方はいらしゃったでしょうか?
もし、いらしゃったのなら相当な数寄モノでありましょう。





この時期、美しくもすでにいらねんじゃねともいわれているお歳暮という慣習にあわせて
ポテトチップスの湖池屋と高知のお酒、「酔鯨」で有名な酔鯨酒造ががっぷり四つにタッグを組んで面白いものを発売してきた。
お歳暮にビール、お酒というのは王道中の王道であるが、それに加わりたいポテトチップスの心意気と申しましょうか、万人に愛されるポテトチップスの自負というのかわかりませんが、きっとそんな高尚な思いをもってお歳暮商戦に乗り込んできたに違いないポテトチップスがいまここに!



酔鯨のための特別なポテトチップス「鯨乃友」


今年も一年、大変お世話になりました。来年もよろしくお願いしますというより
今年も一年、大変頑張りましたあたし。来年もなんとか乗りきりたいという志を胸に、
TV特番をみつつ、酔鯨を飲みながらポテトチップスを食べると。




ご贈答用に相応しい高尚なポテトチップスには申し訳ないけど、
あたしの明日の活力としてダラダラとカウチポテト頂く予定。

完全強壮レシピ

2022-12-03 | リブレリア
台湾で物議をおこしたというその本を探していた。

料理のレシピがいつしか詩行に変容し、複雑な歴史も、薄汚れた権力も、欲望に駆られたセックスも、すべてを食べつくす極上のコースが完成する。文学なのか、料理本なのか、台湾で物議をかもしたベストセラー詩集、完全収録。


台湾の現代詩人 焦桐
その名も「完全強壮レシピ」




お料理のレシピだったものがいつの間にかに詩にかわっていく
それは一本の茄子が彼の手のなかで麻婆茄子となっていくように
レシピという言葉のつながりが詩に料理されるかのように。

長田 弘 「食卓一期一会」の台湾版みたいなものかなと思いながらも、もっと刺激的に違いないと期待して
論争と物議をまきおこしたというスパイスにまみれた言葉を味わいたいと切に望んだのだった。

感情にひろがるであろう刺激を、麻と辣を欲す。
予想だにしない酸と甜
心地よい咸
言葉は時に栄養となり、体中にいきわたり、蓄えられるもの
珍味を味わう。
レシピはつくってみて真価がわかるのだけど
どんな味がするのやら。

酸いも甜も一緒になった人生の味とはこれいかに。



はやくきやがれ王子様

2022-12-01 | ドレステリア
おひさしぶりです。
何をしてたかと申しますと、仕事をしておりました。 
ブログの更新が途絶えてこの1年半間のあいだみっちりと。
きえっーとなるぐらい。

昔から仕事といえば暇で死にそうか、忙しくて死にそうかの完璧にふりきれた状態の二択になっていて、もう少しいろんなものが歩み寄って、混じりあってくれればいいものをとつくづく思うのである。
皆様はいかがおすごしでしょうか?
そして現在、こうやってブログを書いているということは暇側にふりきれているということである。

人間って本当にないものねだりで、忙しいと文句をいい、こんなに働いているんだから給料を上げろと思うし、この世の中、一番仕事をしているのはこのあたしだと仁王立ち。
でも、少し余裕がでて周りを見渡せば口でいうほど大したことはしていないうえに、暇になり冷静になってみれば、井の中の蛙であったことを思い知る。
蛙であったのよ、あたし。

あたしは蛙。蛙は王子。蛙になった王子様。
王子さまといえば「この人ゴミをかきわけて、はやくきやがれ王子さま!」byイチハラヒロコ
世の中ままならないことが多すぎてね。

来てほしい王子ほど来ないわ、連絡も欲しいうちはこないのでる。
めっきり冷え込んだ身も心も温めてくれるのは買い物だけである
マスクの下、疲れ切った顔をどうにかできるのも買い物だけである。


スカーフを一枚買った。




すさんだ人間にはよってくる人もいないのだから、華やかさを買おうじゃないの!とDIORへ。
今期のDIORはとても好みである。
ムッシュ ディオールが愛したタロットの世界観でミステリアスさとロマンチックさがいい具合に混ざっている。




混じりあったら混じりあったでカオスとなってしまうあたしとは雲泥の差の世界観、そこにも魅力を感じているわけで。
華やかでいてシック、モノトーンでいてアイキャッチー 
よく調和して、よい塩梅のデザインで王子(←願望)  いまのあたしには縁遠い単語たち

DIORの店員さん(担当してくれた方はMEN)のお世辞でも「とてもよいです」という言葉に
なんだかほっとしてやっぱり、調和・塩梅・王子!と思うのでした。

気をよくしたところで2枚目のスカーフを買う
なんせ、王子が来やがらないからね、海外からの旅行客がもどりつつあって混雑したGUCCIへ
サッカーみてたらスポーツブランドが気になってきてしまいまして、フローラルでスポーツ、GUCCIでadidas こちらもあちこちがよく調和して、よい塩梅のWネームのスカーフ。
ついでにあわよくばもしかして人込みに身をおけばかきわけて王子やってくるかもしれないじゃないですかー。
そういえば今回のワールドカップをみてて思ったけどベッカム、デルピエロあたりのイケメン祭りみたいな切り口の特集はめっきり減りましたな。
なんでもそうだけど渦中のうちは王子の来たことにも気が付かず、待てども暮らせども来ず、
どーでもいいころに事態はうごくものであると経験値はかたるのに今日もやっぱり心の中で叫ぶのです。
「早く来やがれ王子さま!」





追記
見返したらまさかのイチハラヒロコで暇だ、暇だというネタを書いていた。
人ってそうそう変わらないものだね、つまりこの間、カケラほどの成長もなかったというわけだ。
あーあ、だよ。→成長のなさはこちら