日々草

「つれづれなるままに・・」日々の事を記す。

Abstract Butter

2015-04-26 | ギャラリー
食パンは白いカンヴァス
ジャムは絵具
芸術は心と腹を満たす、束の間。


「Abstract Butter 」益永梢子の個展へ
365日の朝食の記録を背にして黙々とパンに描く。

それはモンドリアンにも似て。
マティスのコラージュとも似て。


  


パンの上に現れた作品は一目限りの儚さながら、鮮烈な印象を残して通り過ぎていく。
2012年から待ちに待ったこの個展。
前回は強烈で予期もしなかった壁に阻まれ、行くことが出来なかったのだ。
悶絶したって後の祭りの最終日。

そんな出来事やあんな出来事をやりすごして今日 2015年 個展最終日。
お日柄もよくとはまさに今日のような日のようなことを云うのだろう。
天気は快晴
ブラブラと散歩 谷根千 HAGISOへ
ご本人のパフォーマンスを目の当たりにして痛く感動した訳。
強烈な手痛い記憶が鮮烈な経験に昇華して終止符。

  



  



マジメな顔してバ・バ・バ・バン

2015-04-26 | リブレリア
眉間にしわ
口は一文字に引き締めて
時々額に手を当てて目をつぶる。
その様をじっと見て、心配そうにしてくれた向かいの人。


電車の中。




ごめん、心配させて・・・・
でも大したことではないの、本当に。
気を紛らわすため、手元の本に目を落とす、再度。
そして爪が食い込むほどこぶしを固めて耐える。


耐える、あと一駅、家に着くまで。



















大声で笑えるまで!!!
うっかりこの本を持ち出しちゃって、いやあヤバかったね。
電車の中で声をあげて笑うアブナイ人になる寸前。
いやいやニヤニヤしている時点でヤバイ人決定だろうけど。


ホントダメ、この人 北大路公子。


  






今は家だから声をあげて笑うけど。
本を読みながら笑う人って家でもやっぱりアブナイ人だということ決定。






恋する熊五郎

2015-04-16 | ホーム
先だっての報道ステーション。
古館一郎と秋元康が対談中であった。
鬱陶しいほどの濃密さの中、マシンガンがぶっぱなされておりました。
そんな中、秋元康の言葉。
「恋する」という言葉はずるいのです。
どんなものでもカッコがついちゃうから・・・みたいなことを
語っていて



ほほう





と思う訳。





うどんも恋をして「恋するうどん」
AKBではフォーチュンクッキーが恋しておったわ。
恋する乙女だけでなく、うどんもクッキーもひいては糠漬けも塩辛も
恋しちゃえば、酔いのまわったバラ色の世界は万物をのみこんで増殖をはじめる。


恋する世界。



さて、わたくしめも目が合う度、
頬が染まる体験に陶酔中。
お相手は熊五郎。

お猪口の底
蛇の目ではなく熊の目、つぶらな瞳。



目が合う度、頬を染める理由は・・・・熊五郎のせい。
酒がすすむのも熊五郎のせい。





じーっと視線を感じて





恋する熊五郎
本当に長い片思いでありました。
いつでも欠品中のつれない表示
恋は思いをつのらせている時が山場であると信じて、その時を待つ。






恋するのは熊五郎ではなく、あたし。


恋するあたし 楽土のシロクマ 熊五郎に。
頬染める日々、続く。



尻にひく勇気

2015-04-12 | トラットリア
ヨックモックのシガール
新潟 加島屋のさけ茶漬け
坂角のゆかり
八代特産 晩白柚
仙台銘菓 萩の月



世の中にはこんな美味いものがあるのかと感動した食べ物。
やっぱり、高いものにはそれなりに訳があると幼心にも得心した美味なるもの。

あれから月日が流れ、お菓子を買ってもらっていた子供から
大人買いが出来るような年齢になって、
金を出せば美味いものは食えるのだという拝金主義的な達観にたどりつく。
もうだって、棚からぼたもちのように美味しいものは降ってはきてくれない。
三時のおやつの配給制度のようなワクワク感はもう味わえないのかもと意気消沈のお年頃。


味より興味と話題先行で「美味しい」といわれるものを買い求めるものが多いけど
実際、感動の域に達するほどのものというのは年々、減っていくような気がする。
それはきっと感動力の枯渇と潤沢すぎる情報のせい。


何気なく、さらりと目の前の現れたものが究極の品だったら、
きっとそれは雷(打たれ)モノ。



雷その1

風雅の風雅巻き


なんたってパリパリの有明の海苔が美味いこと、美味いこと。
一列に並んだ豆を海苔巻き状にした菓子。
なんともまあ、手間のかかる菓子である。


雷その2

マルカワ渋川せんべいのチーズ煎餅


青森の南部せんべいにべったりチーズを塗り付けました。
そう「べったり」というぐらい。
サクサクの煎餅にぺったりチーズ。






小さい頃は洋菓子至上主義だったのにいつの間にかこんな渋いお菓子に欲情する
するようになっていて年々、ストライクゾーンが広くなっていく、ワタシ。
広くなったのはお菓子のストライクゾーンだけで、他はね・・・全然。
色んな所で偏屈さが出てきたことを自覚してどんがら がっしゃーんと落ち続ける
雷を避けるのに精一杯。



 


まだ売ってるのかな・・これも。
雷その3
巖手屋のごま南部せんべい 座布団 
ある意味すごーく雷モノ
どんがら がしゃーん どっかーんと打たれましたよ雷に。
よくぞ座布団にしてくれました、南部せんべいを。
妙にリアルなところもよい。



そしてまだ、南部せんべいを尻にひく勇気はない!









本でお腹をみたそう

2015-04-12 | リブレリア
どんどん、潰れていく本屋。
売れない書籍。
「活字離れ」なんていう言葉がささやかれ続ける昨今の本を取り巻く環境において、
本日、ワタクシ ある結論に達しました。



「本屋が悪い!」


AMAZONという黒船が台頭して、街場の小さな本屋は青色吐息。
品ぞろえに勝てるわけもなく、ましてや同じ価格ならわざわざ出向いて買うより、
本がやってくる方がいいじゃなないか。
日々、粛々と生まれ続ける膨大な本を並べ、はたきをかけ、並べ、時々売り。
売れない雑誌なんかは返品する。
日々最新に保つだけの店頭の本棚なんて一昔前なら売れただろうけど、いまじゃあねえ、
ネットの情報が迅速かつ、最新。
そりゃ、サザエさんに出てくるような本屋じゃ売れないわ。

シャネルやディオールがTVCMを出すのになぜ、本のTVCMはないのだい?
購読者が確実にへっている新聞の隅っこだけが、唯一の広告の場だとしたら
本当に「本」なんて売れないと思う訳。
いかに目の前にあるこの一冊が魅力的で、お買い得なのかをちゃんと周知しなければ
「本」といえども売れないないのである。
ですよね、出版社。


スーパーの売り場を見渡せば、季節感にあふれ、試食コーナーには人だかり。
キノコの歌や、魚の歌が無限ループで高級感の隣りにはお買得のPOPもあり
もう、ほらカオスじゃないの。

本屋だって整然と本を並べるだけではダメなのだ。


伊勢丹だってブランドの壁をとっぱらって、風通しのよい売場づくりをしているのである。



ジャンルごとに並べてればいいってもんじゃあない。




いかに魅力ある商品をセレクトできるか、
手に取った一冊からどうやって「ついで買い」をさせるのか。
付加価値をつけるとはいかなることか。
もういちど本屋という場所で考えてほしい。


そして今日、その答えらしきものの一環に出会って、思わず鼻息が荒くなっちゃったという次第。


スーパーの食品売り場に突如、現れた本棚。
並べられた本はどれも美味しそうな本ばかり。


EAT&READ
本でお腹をみたそう

小説に出てくる料理の名前とその料理が出てくる場面の一文だけを
頼りに本を購入してもらう企画。













あえてタイトルも作者の名前をかかれていない。
食品売り場で食材を選ぶように本を買うということ。


選んだ二冊は
フルーツケーキ
トールマン・カポーティの誕生日の子供たち
ビールとポテトサラダ
ヘミングウェイの移動祝祭日であった。


スーパーの買い物かごに茄子やキャベツ、チューブの辛子、牛肉なんかと
一緒に入れられてレジでピッ。

レジ係も客のあたしもなんだか違和感満載のこのシーン。
なんだか奇跡のシネマチックな光景に思わず感涙。


好きな本屋は京都の恵文社。
あんな本屋が家の近くにあったらと心から羨ましくおもっていたけど
こんな本屋が関東にもできて、行こうと思えば行ける距離にできた喜びをかみしめている。


本を売るためにどうしたらいいのか?
もっと考えてくれ、本屋!
文化を知識を売っていると自負をするなら、ちゃんと商品をアピールすべし出版社。



大丈夫、まだまだ本は売れる!











華やかなコカコーラ

2015-04-05 | ホーム
何事も本気を出すとすごいですね。

ほー、おー これを本領発揮というんですね。




なんて心の片隅のちっさい古館さんがしたり顔で解説をはじめちゃうぐらいの出来事。
ワイングラスのトップメーカー RIEDEL(リーデル)が本気で考えたコカ・コーラ専用のグラス。


    



コーラの奥底に潜むフルーツのアロマをキャッチして解き放ち、
弾ける炭酸は、シャンパーニュの泡のような滑らかさ。
リーデルの本気がまさかのコーラ相手に結実。

甘みと酸味のマリアージュを官能的なフォルムからあなたに注ぎ込みます。
古館さんからとってかわり松岡修三が叫ぶ 「サイコー!」という美味しさへ。
「ビールを注いでも綺麗な泡がたちますよ」とのセールストークにも押されて買ってしまったこのリーデルのコカ・コーラ専用グラス。





このグラスでのんでみると・・・・








自分はマリリン・モンローかもしれないと勘違いできる味。
でも、味はやっぱりコーラ以外何物でもないけど。


可愛い靴下を履けばいいじゃない。

2015-04-02 | ドレステリア
このところ足が痛くて仕方ない。

ガツガツ大地を踏みしめて歩いている場合ではない。
そろーり、そろーり、裸足で歩きたいのだけど、
せっかちな、そして文明があたしが裸足で歩くことを許してくれないの。
せっかちな性格ゆえに足音高く、駆け回り。
裸足で歩くほど奇人ではないゆえに、苦労の負担を一身にあつめたわが右の足。


買ったばかりのハイヒールを靴箱におしこんで、しぶしぶ取り出したローヒール。
それでも解決策にたどり着いていないのはきっと靴が足に合っていないせいである。


「パンがなければお菓子を食べればいいじゃない」
と云うマリー・アントワネットなら
きっと
「カワイイ靴が履けないのなら、かわいい靴下を履けばいいじゃない」
と云うとか云わないとか。
                                 


マカロンみたいなハイヒールに紛れて







 コンバースも履いたに違いないオサレ番長 マリー様。



そうね、そうよね、足元は靴だけじゃないのよ。
靴下もね。






リボンもね。



フランス BADELAINE(バドレーン)の靴下。
同じ生地のリボンもつけてローヒール、行きつく先のコンバースに靴下。